ASEAN主要7カ国+インド マーケットの入口

2020年度コロナ禍におけるフィリピンのデジタル等PRイベント事例

こんにちは、フィリピン特派員のロシエルです。

コロナ禍が収まらないフィリピン市場。
以前は年間60万人を超えるフィリピン人が日本へ訪れ、シンガポールやマレーシアを超えて、アジアでタイについで6位となりました。

出典:観光庁訪日外客数2019

フィリピン人訪日観光客のうち、およそ半分が親族訪問、半分が訪日ビザであり、今後もタイについで東南アジアで100万人に到達するのはフィリピンであると言われています。
しかし、フィリピン訪日市場は報奨旅行以外のグループツアーの実施が法制上他国より難しく、主にFIT(友人知人親族のプライベートグループ)の観光ビザは現地旅行会社を通じて取得する必要があるため、消費者向けデジタルPRだけでなく、平時は旅行会社への営業が有効です。

 

今回は2020年度コロナ禍で行われたフィリピン向けプロモーションから学びましょう。

≪2020年5月≫

・KTO、韓国観光公社がオンラインでギブアウェイがもらえるキャンペーンや、質問に答えるウェビナーを実施

≪2020年7月≫

・ユニクロ、7月16日にオンラインストア開設、コロナ禍でも売り上げ増加を画策

≪2020年9月≫

・フィリピンを含む来年度R3海外重点20市場に対する「JNTOによる正確な情報発信」事業は、コロナ禍による風評被害を防ぎ、就航便再開国から訪日プロモーション再開すると告知
https://www.mlit.go.jp/common/001364205.pdf

≪2020年10月≫

・フィリピン電動車(EV)サミット、10月24日バーチャル開幕、日産など仮想EVサミットステージで講演・JNTOが訪日インバウンドPR「My own personal Japan」キャンペーンを実施
https://www.jnto.go.jp/jpn/news/press_releases/pdf/20201012.pdf

・JNTOシンガポール主導でFacebookライブでのPR「FUN From Home」を実施 静岡県や沖縄県などが参加
https://www.facebook.com/Shizuoka.Home.of.Mt.Fuji/videos/780322786151387

≪2020年12月≫

・2019年春に佐賀県で撮影されたフィリピン映画「Between Maybes 〜きっとひとりじゃない〜」がNETFLIXに近日登場予定。佐賀県はタイやフィリピンでロケ誘致による訪日インバウンド誘客推進を行っている、佐賀県内の梅林や地元神社、漁港、地元民家、城砦などがロケ地に
https://youtu.be/Nx2NrCNhsHM

 

・2019年11月に佐賀県で撮影(古民家等。リングの貞子に影響を受けたか)されたフィリピンのホラー映画「The Missing」が、マニラ首都圏映画祭2020に入選し、12部門で各賞ノミネート、ワールドワイドでオンラインで視聴可能(USD $10)

http://upstream.ph/movies/The-Missing/

 

・タイJNTO独自で、旅行会社への情報提供を目的とするB2Bサイトを2021年開設予定、各自治体から掲載希望を募集、締切済

 

≪2021年1月≫
Japan Fiesta 2021 - Home | Facebook
・フィリピンにいながら日本の文化が楽しめる『JAPAN FIESTA(ジャパンフィエスタ)2021〜New Year〜』が、今年はオンラインで1月18日~24日に開催、JNTOマニラ事務所も調整に協力

 

・佐賀県が新聞広告(4分の1ほどと小さいが「Get to know SAGA」)、テレビ枠を購入

・RCコーラの奇妙なTVCMが大ヒット、内容は少年の背中にコップが並んでおり「なんで僕の背中にはコップが4個もあるんだ!」と泣き叫ぶもののRCコーラをなみなみと注がれるというもの
このCMは6時間で160万のオーガニックビューを獲得し、2日続けてTwitterにトレンド入り、多くの販売店舗でRCコーラの在庫切れが多発した、Youtubeでも約700万回の再生数
https://www.youtube.com/watch?v=hXWj5BK7evM

 

≪2021年3月≫
・タイではJNTOバンコク主催でタイの旅行会社とZoom商談会を開催、参加団体あたり各社30分×3社

 

 

以上のように、イベントもオンラインが目立ち、フィリピン市場向けイベントのオンライン化がスタートした年と言えます。フィリピン訪日可能層の言語は英語でOK、イベントページへの誘導はFacebookが中心となります。ライブ時はFacebookライブとYoutubeも同時に使うと閲覧者数が増えて、イベント後もネットに残り、良いPRになります。

 

当社アジアクリックも、オンラインFAMやオンライン旅行博の支援を行っています。

 

≪2020年11月~2021年3月≫
新潟県がシンガポール中心に英語圏向けのオンラインイベントを開催
日本在住インフルエンサーが絵付け体験や観光地訪問を行う形
事前に録画する形式とインフルエンサーが現地から放映する形のハイブリッドで実施

 

当社の事例と資料のダウンロードはこちらをクリック(PDF、約2MB)
フィリピン特派員 ロシエル
2021年タイは益々キャッシュレス社会へ。銀行アプリで財布いらずの生活に

タイからサワディーカー。バンコク特派員のナップです。

以前、銀行アプリ利用率世界1位、決済アプリ世界5位と記事でお知らせしましたが、コロナ禍の2020年そして2021年現在でタイ国内では益々キャッシュレス化が進んでいます。

参考)モバイルバンキングの利用比率はタイが1位で74%、スウェーデンが2位、トルコが3位。
日本は24%と、タイの約3分の1の利用率

下の表の左側はタイのモバイルアプリの人気トップ10です。
5~9位までは決済に関連するショッピングサイトと、銀行アプリです。

また、右側はオンラインゲームのランキングで、現在子供でも銀行アプリを通してゲーム内のアイテムを売買したりしていることが、タイでも社会問題になっています。

スマホ上での電子決済は、タイで人気のアプリLINEやFacebookマーケットプレイス、そして2大ECサイトであるLAZADAやShopeeやオンラインゲーム上でもB2Cのみならず、B2B,C2CでQRコードや口座番号が交換されており、活発に利用されています。

タイ人のスマホの使い方を見ても、QRコードがスマホの利用目的で54%を占めるなど、銀行ATMでもカードレスで現金が引き落とせますし、訪日や消費者への販売でもビジネスに外せません。

また、銀行アプリは友人家族とのお金の送金にも日常的に使われています。

タイの銀行ATMは、キャッシュカードがなくてもスマホ銀行アプリのQRコード生成・読み取りですぐ現金が引き出せる。

タイ人はキャッスレス化に対し「セキュリティの面でもスマホ決済のほうが安心だ」「ポイントも付いたり、決済サービスによっては値引きもある」「現金がない場合でも、タクシーやお店で銀行アプリで送金すれば良い」などキャッスレス化を大変好意的にとらえ続けています。

コロナ禍でのタイ政府による小売店へ50%ディスカウントを政府側で持つ経済支援も、銀行等アプリ連携。

これだけ日常的になっているキャッシュレス化ですので、ECなどタイ人への販売や訪日インバウンドPRでも、銀行アプリや決済アプリ活用でPR効果があがったり、売上増が見込めますよ。

(アジアクリック・タイ特派員 ナップ)

2021年度訪日インバウンド再開/輸出促進に向けた施策、なにをやればいい?(事例あり)

お世話になっております。アジアクリックではタイ/バンコク・高橋、シンガポール・小桑が引き続き現地で活動しています。

さて日本では聖火リレーが始まった一方、第4波の可能性も示唆されなかなか落ち着かない日々かと思います。

一方東南アジア諸国では、すでに昨年の9月以降、シンガポール、ベトナム、タイではほとんど国内での感染拡大はありません(海外から持ち込まれるケースが多い、タイでは2020年末から少し感染拡大がありましたが今は抑え込んでいます)。

 

このように、アジア太平洋地域を中心に各国の感染状況は落ち着いてきています。さらにワクチンの接種も始まっており、現地では、2021年内にはいよいよ国際観光が再開するのでは、という話も聞かれます。

長かったトンネルも明かりが見えてきました。

この4月から始まる2021年度は、訪日観光インバウンド再開に向けて、いったい今何をすればよいのか?が問われる年度になると考えます。

輸出促進に関しても、2021年度は昨年模索した施策を改善していく必要があるでしょう。

何をやればいいのか悩みながらもがき続けた2020年度から、明らかに「再開」というターゲットを得た2021年度へ。

私たちが得た経験から、2021年度に取り組むべきPR施策をご提案をさせていただきます。詳しくは、下記の企画書をご覧いただき、ご興味がありましたら是非ご連絡ください。

共にインバウンドの再開目指して伴走してまいりたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

アジアクリック 高橋学/小桑謙一

タイ人のスマホ画面とアプリを公開します!

サワディーカップ、タイからアジアクリック特派員のナップです。
タイ人は世界で一番、1日5時間以上もモバイルからのインターネットを使っていると言われています(We are social, Digital in 2019)。

私のスマホ画面から、タイ人がどんなアプリを使って楽しんでいるかお見せしますね。

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2020年タイ・フードビジネスのトレンド

サワディーカップ。アジアクリック・タイ特派員エーです。
タイでビジネスのヒントを提供してくれるBrandinsideから2020年のタイフードビジネスのキーワードが提案されましたので共有します。

 

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【香港】香港特派員が感じるタイと香港の市場の違いとは?!

你好(ネイホウ)!香港特派員の詩織です。
先日初めてタイ旅行へ行きました。香港とタイは同じアジアではありますが、実際に旅行してみて様々な「違い」を感じました。そこで今回は、日本から香港もしくはタイ、タイから香港の市場進出のヒントとなる私香港特派員の目線で気づいたタイと香港の違いをご紹介致します!

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【タイ】LINE株式会社がタイ市場に注目!!訪日につながる新たなテーマパークとは?!

みなさん、こんにちは、アジアクリック・タイ特派員のエーです。

先日、タイ・バンコクの中心部で「LINEビレッジ」がオープンしました。LINEを利用しているもしくはキャラクターが人気の国は他にもあるのにも関わらず、なぜタイでオープンしたのでしょうか?実は、『観光』が大きく関わっているのです!そこで今回は、LINE株式会社がタイに注目している理由と、このようなテーマパークの効果についてご紹介致します。

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【タイ】新たなマーケティング方法からわかる、タイで視聴者を魅了する動画広告のポイントとは?!

サワディーカップ!アジアクリック・タイ特派員のエーです。

動画アドテクノロジー企業の「Unruly(http://jp.unruly.co/)」が、『2016年に最もシェアされた動画広告トップ20』を発表しました。このランキングで、あるタイの動画広告が10位にランクインしたのです。そこで今回は、10位にランクインしたタイの動画広告から、タイの人々に興味を持たれる広告のポイントを解説致します!

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【タイ】2016年に最も人気だったアプリからわかる効果的なPR方法とは?

みなさんこんにちは、アジアクリック・タイ特派員のエーです。

皆さんはGoogle(タイランド)が発表した、2016年にタイで最もダウンロードされたスマートフォンアプリをご存知でしょうか?それは、『PRISMA』という写真加工アプリです。この写真加工アプリが人気となった理由の背景には、タイ人ならではの行動があるのです!そこで今回は、写真撮影に関するタイ人の傾向をご紹介致します。タイ人の生活や文化を理解することこそが、タイでのビジネスの成功への第一歩ですので必見です。

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【タイ事例】ラーメン幸楽苑のタイ撤退から学ぶ、進出前にやっておくべきブランディングのポイントとは?

こんにちは、PR事例特派員のAyaとタイ現地特派員のエーです。

今回はタイ人スタッフのエーと議論しながら、下記にタイにおける日系飲食店のブランディングのポイントまとめてみました。

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