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 【地方観光】タイ人の日常から推察される次の訪日目的地は?

こんにちは、アジアクリックにてスタッフをしておりますAyaと申します。今回、特派員の方々のインタビュー記事作成に携わることになりました。タイから始まり、シンガポール、香港、マレーシア、フィリピン、ラオスと計6カ国のインタビュー記事を毎月掲載していきます。特派員それぞれの持つ視点と、現地で流行しているスポットや旅行先などに着眼点を置きながら各国のニーズに合った訪日観光客増加の対策記事を発信していきます。

第一弾はアジアクリックのタイ現地特派員ピーサワット・エー氏(以下エー氏)に、タイ人の日常と人気スポットについてインタビュー。そこから推察されるタイ人の求める次の訪日観光地とは?

4つの視点からタイ人の求める次の訪日観光地を推察

1)タイ国内の人気スポットは?

2)タイ人が求めるサバーイ ~「涼しさ」、「心の癒やし」~

3)タイ人気No.1の旅行先“日本”とその理由

4)タイ人観光客にPRすべき日本の地方の魅力は「スローライフ」「ロハス」

 

  • タイ国内の人気スポットは?

2015年SNSアプリのチェックインランキングTOP5の結果からご紹介致します。

1.サイアムパラゴン(バンコク屈指の高級モール)

2.ワット・サマーンラッタナーラーム(タイ最大ガネーシャのあるお寺)

3.アジアティーク・ザ・リバーフロント(川沿いのショッピングタウン)

4.バンセーン(バンコクから最も近いビーチと地獄寺)

5.カオキッチャクット国立公園(大自然の中のパワースポット)

 

<このランキングを見るにあたってタイのスマホ事情を再確認>

SNSアプリのチェックインランキングと言っても、タイのスマートフォン人口は全人口の58%でその半分以上はバンコク周辺。そして、ランクインした人気スポットはどれもバンコク市内から車で3時間ほどで行ける場所のため、これはタイ人全体ではなくバンコク人にとっての人気スポットというべきでしょう。地方でのスマートフォン人口は毎年増加はしているものの、現状は使いこなせていない(全ての設定を店側に任せる、アプリのダウンロード方法が分からないなど)ユーザーが多数存在するというのも事実。ただ、あと4年ほどでタイの携帯電話使用者は全てスマートフォンを持つことになると予想されています。その時に人気なチェックインスポットはバンコク周辺に固まらず、チェンマイなどタイ全体の人気スポットがラングインすることになるでしょう。

 

では、ランキングをご覧ください。

 

1.サイアムパラゴン

3

 

 

 

 

 

(出典:Siam Paragon https://en.wikipedia.org/wiki/Siam_Paragon)

場所:バンコク

ジャンル:大型ショッピングモール

“バンコクの原宿”と呼ばれるサイアムスクエアに位置し、その規模は東南アジア最大級のデパートと言われています。お店は高級ブランド店が殆どでタイの富裕層や外国人観光客向けという印象ですが、映画館やチェーン店のレストランなども沢山あるため、若者にも人気のスポットとなっています。

 

2. ワット・サマーンラッタナーラーム

4

 

 

 

 

 

全長16mもあるガネーシャ像はタイ最大。

(写真の出典:Pixabay https://pixabay.com/ja/%E3%83%92%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%86%E3%83%B3%E3%83%97%E3%83%AB-%E3%82%BF%E3%82%A4-%E3%82%AC%E3%83%8D%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A3-908087/)

 

場所:チャチュンサオ県

ジャンル:お寺

バンコクから車で1時間ほどで行けるチャチュンサオ県。タイで最も大きいガネーシャがある仏教寺院で有名です。仏教寺院にヒンドゥー教の神であるガネーシャがいるのは、どんな宗教でも同じ「聖なるもの」という感覚を持っているタイ人にとっては特に珍しいことではありません。お寺はタイでは子供からお年寄りまでよく行くポピュラーな場所です。

 

3.アジアティーク・ザ・リバーフロント

5

 

 

 

 

 

東京ドーム約2.5個分の敷地に1500以上の店舗と40店以上の飲食店が揃う巨大モール。

(写真の出典:Asiatique https://en.wikipedia.org/wiki/Asiatique)

 

場所:バンコク

ジャンル:観光客向けの大型ナイトマーケット

チャオプラヤー川沿いにある倉庫の跡地を改装したナイトマーケット。マーケット内は売店の他にもオシャレなレストランやパブも並んでいて、バンコク市民のリラクゼーションの場所として有名なスポットです。

 

4.バンセーン

6

 

 

 

 

 

 

(出典:Bang Saen Wikipedia https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Bang_Saen_06.JPG)

 

場所:ションブリー県

ジャンル:ビーチリゾート

タイ人の人気ビーチ。美しいビーチというより、どちらかといえば汚い方で、バンコクから車で1時間半ほどの所にある一番近いビーチという利便性から日帰りで海を楽しめる場所として人気スポットとなっているそうです。

 

5.カオキッチャクット国立公園

7

 

 

 

 

 

(出典:Khao Phanom Bencha National Park https://en.wikipedia.org/wiki/Khao_Phanom_Bencha_National_Park)カオキッチャクット国立公園

場所:チャンタブリー県

ジャンル:山、お寺

タイ中部で海抜1500mを越える山が連なるカオキッチャクット国立公園は、釈迦が入滅前に残したと言われる足跡があり山全体が信仰の対象になりました。ここは超度級の聖地でタイ最大のパワースポットとなっています。

 

 

  • タイ人が求めているのはサバーイ~「涼しさ」、「心の癒やし」~

「サバ―イ(สบาย)」とはタイ語で「気持ちがよい、快適、楽」という意味。

このランキングから見えるタイ人の求める「サバ―イ」とは…

 

・暑い気候から逃れられる涼しさを感じられる場所

・信仰心の篤い神聖な場所

・自然を身近に感じられる場所

 

 

  • タイ人気1の旅行先“日本”とその理由

タイ人にとって最も人気な旅行先は何といっても“日本”とのこと。

その理由は

・15日間までの滞在はビザが不要

・国内の交通網が発達していて便利。特に、電車が普通の電車から観光用の特別な電車まであるので、電車搭乗がタイ人の一つの楽しみ。

・日本全国、年中お祭やイベントがある

・日本の食べ物はタイ人にとっては薄味で、安心感がある

・様々な形での旅行が楽しめる。(自然の美しさ、ディズニーランドやUSJなど世界的なテーマパーク、サイクリング旅行、グルメ旅行など)

 

 

  • タイ人観光客にPRすべき日本の地方の魅力は「スローライフ」、「ロハス」

これらの情報から推察される次の訪日観光先はズバリ“地方”

エー氏によるとタイ人の気質は、

日本人から見ると「マイペース」であり、日常では言うことはアバウトで、物事を自分の都合の良いように解釈することも多いとのこと。仕事面では締め切りはぎりぎりでも期限を守って終わらせるのがタイ人と指摘するエー氏。このタイ人の「マイペース」を存分に満喫できる場所を提供できる観光地こそ“地方”にあるのだ。そして、ある映画が公開されたことがきっかけでタイ人の注目する訪日観光先に変化が起きている。

佐賀県で撮影された映画「タイムライン」が2014年2月に公開されると、1000以上の映画館で公開され観客動員数は全国で28万人の話題作に。ゆったりとした日本独自の原風景がふんだんに使われたこの映画でロケ地となった祐徳稲荷神社などがタイで大注目。佐賀県の人気・認知度がともに急上昇しました。

 

ここからまとめるタイ人の求める地方観光地の具体例は

・ビルが無く日本の原風景がある

・切ない別れの人情などが垣間見られる

・開放的な輝く海

ロハスにぴったりな日本の地方だからこそ、この様な「マイペース」を満喫できるスローライフを提供できるのではないでしょうか。

 

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