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【台湾】訪日外国人観光客の新たな対策を生み出す「一休.com」の取り組みとは?
皆様、こんにちは!台湾担当のチャニンです。
台湾人にとって、日本は昔からとても人気な観光地です。2016年5月には日本の高級ホテル・レストラン予約サイト「一休.com」が台湾のオンラインレストラン予約サイト「EZTABLE(易訂)」に出資し、後者の株式の約20%を取得しました。
そこで今回は、台湾人観光客にとっての日本旅行の問題点と、2社が及ぼす訪日への影響についてご紹介致します!
■台湾人の日本旅行
2016年の訪日台湾人観光客は、416万7,400人で前年比13.3%増でした。総人口から考えると、人口の約20%もの人が日本を訪れています。2015年から格安航空会社(LCC)が拡充され、日本旅行は台湾人にとって手軽になりました。訪日旅行での消費額は中国に次いで2番目に多い5,245億円で、全体の14%を占めています。
消費額を項目別にみると、1人あたりの消費額の第1位 買い物代(47,122円)、第2位 宿泊料金(33,634円)、第3位 飲食費(26,611円)です。宿泊費に関しては、だいたい1泊あたり5,000円前後で、平均宿泊数は7.4泊します。
■「リピーター対策」の課題
先ほど述べたように台湾人にとても日本は人気ですが、現在でも日本のほとんどのレストランは予約・メニュー共に日本語のみであるため、日本語がわからない台湾人にはとても不便なのです。
この現状は日本の多くの地方都市が、台湾人観光客集客のチャンスを逃していると言うことができます。なぜなら訪日台湾人観光客の3割以上がリピーターで、平均訪日回数は6.29回。そして、リピーターは地方都市・市町村の訪問を好む傾向があるのです!
多くのリピーターが地方都市・市町村を訪れているのにも関わらず、自分の飲食店やレストランの存在を知られないのは勿体無いですよね。
■「一休.com」と「EZTABLE」の訪日への効果
2社が提携することで、EZTABLEから日本のレストラン2000店以上が、一休.comから台湾の3000店が予約できるようになりました。これにより、日本語がわからない台湾人でも簡単に日本のレストランを予約できます。
日本観光庁(JNTO)の調査によると、訪日台湾人観光客の76%が「日本食」を楽しみに訪れています。調査結果の通り、私たち台湾人にとって日本旅行の目的は『食べること』なのです。また、台湾人は旅行ガイドブックなどをほとんど参考にせず、ネット上で情報収集をしています。
つまり2社の提携によって、今まで行ったことのない飲食店へ行ったり、あまり情報のない地方の人気飲食店を見つけて訪問したりする可能性が高くなります。最も効果的なPR方法といえますよね。
訪日外国人観光客を増加させるために、ガイドブックやフリーペーパーに店舗情報を掲載することが効果的なPR方法ではないことがあります。各国の人々の情報収集の方法、信用する媒体などを把握することが重要です。アジアクリックでは、東南アジア・台湾・中国・香港・韓国に特派員がおり、このような現地の人々の最新の動向情報を皆さまにお伝えし、サポートしております。ぜひお気軽にお問い合わせくださいませ(info@asiaclick.jp)!
(アジアクリック・台湾特派員/チャニン)
▼参考
http://thebridge.jp/2016/05/eztable-secures-series-c-round-funding-from-ikyu-com-pickupnews
http://www.mlit.go.jp/common/001179539.pdf
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