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ASEAN訪日ブログREPORT

 【訪日誘致事例】山形県への東南アジア観光客数が急速に増加!!効果的なPRの3つのポイントとは?!

みなさん、こんにちは!アジアクリックの櫻井です。

山形県を訪れる訪日外国人観光客は、12万7,891人(2016年時点)で前年比は132.1%と過去最高となり、震災前より着々と数を伸ばしています。国別に見ると、チャーター便を運航した台湾と韓国の伸び率は高くなっています。しかし震災前よりも多く観光客数が伸びている国はタイとシンガポールで、タイに関しては震災前と比べて1300.2%も増加しているのです!そこで今回は、山形県のタイ・シンガポール・マレーシアを対象としたプロモーションの3つのポイントをご紹介致します。

<山形県の訪日外国人観光客誘致の取り組み>

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※画像:山形県公式ホームページ(http://www.pref.yamagata.jp/ou/kanko/110015/publicfolder201604081212574412/gaikyaku28all.pdf

冒頭でご紹介した通り、東南アジアからの観光客数は伸び続けています。吉村美栄子山形県知事は、2020年までに外国人観光客数を30万人にするという目標を掲げています。この目標を達成するためにも、チャーター便の運航・スキープロモーションの強化などを積極的に行なっています。東南アジア3カ国(タイ・シンガポール・マレーシア)に関しては、各国の日本大使館、JNTO(日本政府観光局)等と連携、中心都市であるシンガポール駐在員の現地活動を通じて得られた情報と人的ネットワークを活かし、招請事業など積極的に取組んでいます。

しかしながら、これだけでは観光客を惹きつけるポイントにはなりません。山形県は今ある観光資源を最大限に利用して、プロモーションを実施しているのです。ではどの点を重視して東南アジアからの観光客を誘致しているのでしょうか?

 

<プロモーションの3つのポイント>

山形県の東南アジア3カ国を対象とした3つのポイントは①ドラマ放送②体験の輸出③広域連携です!

1)タイでのドラマ放送

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※画像:Rock Letter公式ホームページ(http://www.jnto.or.th/rockletter/tohoku/index.html

7月11日に、タイで日タイ修好130周年記念ドラマ「Rock Letter(ロックレター)」が放映されました。東日本大震災に関連したストーリーで、撮影は宮城県と岩手県、そして山形県山形市で行われました。タイの最大手民放テレビ局チャンネル3で放映され、Youtubeにもアップロードされているため、数多くのタイ人視聴者にPRできたと考えられます。さらに、ベトナム人向けに様々な国のドラマや映画情報を発信している「kites.vn(http://www.kites.vn/)」でも紹介されました。このFacebookページのフォロワー数は25万人以上であるため、ベトナムへの効果も期待できるでしょう。

 

2)『体験』の輸出

山形県は「実りの国 −Fruitful Yamagata Fruitful Yamagata−」として、ブランディングを行なっています。山形といえば「さくらんぼ」のイメージがありますが、実は「リンゴ」の海外輸出を強化しているのです!朝日町のリンゴは無袋で栽培されているため、蜜の詰まったリンゴとなっています。2004年に台湾への輸出に成功し、現在ではタイ、シンガポール、香港、フィリピンなどにも輸出され、品種もふじだけでなく、シナノスイート、王林、 シナノゴールドさらにはラフランスと数多くなっています。タイの東急デパートで東北の物産、食、文化のPRを行なった際、1個600円と高額のリンゴを販売し、なんと完売となったのです!このように実際に現地の体験ができる食べ物などでのPRは、外国人観光客の誘致に効果があるのです。

 

3)広域連携

山形県は宮城県仙台市と連携をし、台湾とタイのメディアを招請しています。その際ポイント2のような食などの体験を工程に組み込み、さくらんぼ狩りや酒蔵見学、和菓子作り体験などを行いました。さらに、東北6県及び新潟県における、広域連携による観光産業振興と地域経済の発展への寄与を目的とした「東北観光推進機構(http://www.tohokukanko.jp/about/)」と連携をし、SNSなどで情報発信も行なっています。

 

このように今東南アジアへのPRは、モノではなく『実体験』が重要なポイントとなっています。ただし外国人観光客が自国でも体験ができるようなコンテンツでは集客できないため、ターゲット国の市場調査を行った上で、自分たちの観光資源をPRする必要があります。加えて、写真や動画だけではなく、味覚で伝えられるものをPR方法の一つとして利用することも効果があります。

アジアクリックでは市場調査や現地語でのSNS運用代行、現地でのPRイベントの実施、戦略アドバイザリーなど東南アジア進出をワンストップで実施可能です。各国に駐在している特派員も皆様のサポートをしているため、より現地に密着したPRを企画可能です。ぜひお気軽にお問い合わせくださいませ(info@asiaclick.jp)!

 

(アジアクリック/櫻井)

 

▼参考

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201704/20170412_53029.html

http://www.pref.yamagata.jp/ou/shokokanko/110011/304a30823066306a30575c715f62770c89b351498a08753b.pdf

http://www.pref.yamagata.jp/sangyo/kanko/plan/6110014international_strategy.html

http://www.jnto.or.th/rockletter/tohoku/index.html