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 イスラム教徒の旅行「イスラミックツーリズム」に広がる「ソフトイスラム」とは?

アッサラームアライクン ワルマトゥローヒワバロカトゥ。
ビスミラヒロマニロヒム。アジアクリックのイスラム教徒スタッフ、アハマッド鹿野です。

「イスラミックツーリズム」とはムスリム(イスラム教徒)が巡礼以外でも旅行を楽しんでいるという新しいキーワードであり、アジアで定着しつつあります。

日本でも東京オリンピック開催地が決定した事をきっかけにハラルフードなどを含めさまざまムスリム取り組みに対するビジネスの戦略を練っていますね。ムスリム大国といえばもちろんインドから東側の国になるのですが、ここ東南アジアでも巨大なムスリム大国が存在しております。

以下は東南アジアで多い国別のムスリムの比率です。

インドネシア 90%
マレーシア  60%
シンガポール 15%

ムスリムのアジアでの旅行が活発になったのは格安航空会社(ローコストキャリア、以下LCC)の存在がほとんどだといっても過言ではありません。マレーシアのクアラルンプール国際空港(KLIA)の調査によると、LCCが出始めた2000年とその12年後の2012年で利用者2倍の約4000万人に達成しました。

出典:www.beijingfeeling.com

エアアジアXの中で人気が高いのは近隣諸国以外に韓国、ソウル便の人気が高いのが意外な結果ですね。なぜならムスリムは豚を食べることを禁じられているのだが韓国といえば豚の料理が多いからです。しかし各国内では韓流ドラマがマレー語吹き替え版で放映されるなど韓国が心理的に非常に近い存在であるムスリムが多いようであります。この背景にあるのはおそらく若いムスリムは娯楽重視であるかもしれません。

ムスリムがさまざまな戒律をどこまで守るかは出身国、年齢などにより大きく異なります。
特に若い世代には戒律にも柔軟に対応する「ソフトムスリム」が増えているようです。このソフトムスリムとは電化製品を購入をし、娯楽に積極的で、スマートフォンを駆使して多くの観光情報を得ており、私たち同様LCCのチケットやホテルもネットから行っています。よって、ハラル対応サービスを入れ込んだツアーはもっと厳格な人向けで、ソフトムスリムは個人、小グループの旅行を楽しんでいます。また戒律では好まれないとされていた男女が入り混じったグループ行動もソフトムスリムの中では関係がなくグループ旅行も珍しくなくなって
います。
出典:www.eturbonews.com

このように同じムスリムでもそのレベルの信者をビジネスターゲットにするのかももちろんの事、イスラミックツーリズムを上手く取り入れ、またソフトムスリムという新しいターゲットも存在する事も認識したほうがアジアでの観光インバウンドに成功に導きやすいでしょう。

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(アジアクリックムスリムスタッフ/アハマッド鹿野)