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 2020年タイ・フードビジネスのトレンド

サワディーカップ。アジアクリック・タイ特派員エーです。
タイでビジネスのヒントを提供してくれるBrandinsideから2020年のタイフードビジネスのキーワードが提案されましたので共有します。

 

タイの飲食業では、カフェ、鍋料理、フライドチキン、日本食がそれぞれ約11%ずつと並んでおり、その後はソムタム(パパイヤサラダ)9%、ハンバーガー、西洋料理、タイ料理が5%ずつと続きます。日本食が18,000店舗もあるというのは、ローカルの小売店で寿司だけ、たい焼きだけ、カノントーキョーなどお菓子だけ売っている屋台も含めているからです。

それでも中華料理や西洋料理を押さえて日本食がこれだけあるのはデータで改めて見ると驚きですね。

 

2020年のタイ・フードビジネスのキーワードしては以下が挙げられています。

①味はともかく、洗練され新しいメニューと見た目

タイの人々はすでに数多くの食の体験によって常に新しいものを求めるようになってしまっています。そのため、味は二の次(良いことが当たり前)で、いかに新しい提案か、見た目がSNS映えするようなものか、が大変重要になっているようです。

②健康的な料理の人気は続く

タイ人は健康と美容に敏感なため、すでに「健康・安全な食」は長期的なトレンドになっています。砂糖やトランス脂肪酸、化学物質は使わないことが望まれています。

③24時間オープンのお店が多くなる 

これは④とも関連しますが、人々のライフスタイルが多様になった今、24時間料理を提供できることは価値につながるようです。

④アプリで簡単に注文できる

日本ではまだUder Eats等があるとはいえ、それほどポピュラーではありません。しかしタイ(バンコク)ではGrab Foodなどでデリバリーを活用するのはすでに日常的に一般化しており、そこで注文できるかできないかは大きな差になります。

⑤コーヒービジネスの拡大は続く

フードビジネスの11%はカフェです。個人経営のワゴン、カウンターのコーヒーショップで100円程度で飲めるものから、有名チェーンの300円以上するカフェメニューまで様々な価格帯のものが混在していますが、この中毒性の高い飲み物はまだタイ人とタイのフードビジネスをけん引するとみられています。

 

これら2020年のタイ・フードビジネスキーワードから見えてくるのは、「格差」です。

確かに健康や安全に配慮した料理、見た目も素晴らしい新しい食体験は誰しも気になるところでしょう。

しかしタイは世界で最も経済格差が大きい国の一つです。月収はレストランの従業員で4万円程度から、一般的なオフィスワーカーで5万円程度、外資系企業のマネジャークラスだと30万円以上も珍しくありません。

そうなると、各々の収入の人たちはその中で消費可能なものを選択します。月収30万円の人は外食も家での食事も常に健康・安全なものを食べているかもしれませんが、月収4万円の人はそうも言ってられません。普段は屋台で40バーツ(約140円)のお昼ご飯を食べてセーブしながらたまの贅沢でSNS映えするカフェやレストランを訪れることになります。

全体としては同じ方向性に向かいながらも、そこには歴然とした「格差」が存在ます。

しかしここで面白いのは、すでに低所得層でもほぼ普及したスマートフォンによって、アプリでの注文などでは「格差」はあまり気にならないものになっています。フードデリバリーやGrabなどのシェア経済圏は「格差」さえも乗り越えていくのが強みの一つなのかもしれません。

タイ特派員エー

https://brandinside.asia/foodtrend-2020/を出典にタイフード市場に対する解釈を加えました)