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 【2019年】南インド3大都市(チェンナイ、ハイデラバード、バンガロール)の特徴まとめ

北インド(デリー、アグラ、ジャイプル)は観光でもビジネスでも有名ですが、南インドの都市について現地ビジネス情報は少ないと思います。
南インドには人口1,000万人近くの都市がチェンナイ・ハイデラバード・バンガロールと3つあり、かつその3都市ともに2035年までに世界で最も成長する都市トップ10内に入っています。


結論から言うと私たち日本人・日系企業にとっては(チェンナイの港と工場優遇を除いて)あらゆる面でバンガロール一択です。 下記それぞれ個別に見ていきましょう。

①チェンナイ

・保守的な都市ですが自動車等製造業集積地として発展、ムンバイに次ぐ良港があります。
・政府および民間双方の工場地帯が発展中で、中国やベトナム、タイからの労働力移転の候補となっています。
(工員の月収は約15,000円〜 程度、マネジャークラスは不足)
・訪日については、大手旅行社がないため直接チェンナイ日本総領事館へビザ申請、知人友人を通して日本旅程を組み立てています。

②ハイデラバード

・政府の誘致でGoogleなどITパークがありますが、市民には恩恵はありません。誘致が進めば10年後以降第二のバンガロールになりうる可能性も。
・ムスリムが多い都市で、準禁酒州、ヒンドゥー教徒と軋轢があるようです
(特に金曜日の礼拝時トラブルが多発中で、警察が強化警戒中)
・人治主義で保守的、在留日本人も100名に満たない。南インドではバンガロール>>>チェンナイ>>ハイデラバードと市場可能性に大きく差があります。

③バンガロール(Bengaluru)

・インドで最も自由な都市と言われています。人口の8割が他地域人と言われ、異文化も受け入れる風土。そのためチェンナイやハイデラバードと異なり、女性はインドスタイルの服だけでなく洋服を着、お酒は容易に手に入り、Barもいたるところにあます。男女ともにオフィス帰りに一杯引っ掛け人生を楽しんでいる様子がうかがえます。この風景はデリーやムンバイでは一部でしか見られませんが、バンガロールでは日常です。
・バンガロールに現地法人を持つ外資企業としてはPCのDELLが最大で、次いでオラクルやHPなどが複数の郊外のIT Parkに点在しインド人のエンジニアを活用ています。日系ではトヨタグループが完成車を製造しており(港都チェンナイから海外へ輸送)、バンガロール中心部に銭湯を持つホテルもあります。ビジネスのチャンスを求めてインドのみならず欧米からも人材を集めています(東アジアからは少ないようです)。
・訪日では日本総領事館近くのエリアに複数の海外旅行を取り扱う現地旅行会社があり、訪日パッケージも取り扱っています。ちなみに南インドで最も高級なデパートで欧米一流ブランドが入るUB Cityも同エリアにあります。
・郊外は牛もいますが、ヤギ何十頭が4車線の道路を通ることは日常です。

 

以上、南インドからの訪日の可能性についてレポートしました。

インド全土を見ると、デリーは政治的首都であり日本ビジネスの集積地ですので外せないのですが、北インドに比べ比較的人の性格が穏やかで涼しくストレスの少ない南インド・バンガロールはデリーではなく、商都ムンバイと比較すべきかと思われます。

現状でいうと、インド第3の人口を誇る旧都コルカタよりも私たち日本人ビジネスの土壌と可能性が十分あります。