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【インドネシア】インドネシアのセブンイレブンが撤退から学ぶ、東南アジアで小売が成功する方法とは?!
セラマソレッ!アジアクリック・インドネシア特派員のルキです。
先日のレバラン(断食明け大祭)を利用してフィリピンのマニラを訪れました。その際、インドネシアで失敗したあるコンビニの販促方法の違いに気づきました。
実は、弊社の記事でもセブンイレブンのインドネシアでの苦戦について紹介しましたが。レバランの期間に「セブンイレブン撤退」の情報が大きく流れました。
▶︎参考記事:http://asiaclick.jp/new/indoand7eleven-3971
これ以前にもローソンがバリ島から撤退し、ミニストップが店舗を閉店するなど、日系コンビニにとって厳しい状況が続いています。そこで今回はインドネシアのセブンイレブンとローカルコンビニの違い、フィリピンの同社の販促方法のポイントを明らかにし、セブンイレブンのインドネシアでの失敗の理由を解説致します!
<インドネシアのローカルコンビニとセブンイレブンの違い>
※画像:Alfamart公式ホームページ
インドネシアのローカルコンビニは、「Alfamart(アルファマート)」と「Indomaret(インドマート)」の2社です。これらの特徴は①安い、②田舎でもどこにでも沢山ある、③フランチャイズの3つです。更に、ローカルコンビニはインドネシア大手財閥が関係しているため、様々なビジネスを行なっていることから食品や生活用品などの流通経路を数多く持っています。では日本で報道されている原因以外で、どのような点がセブンイレブンの失敗理由なのでしょうか?
1)回転率の悪さ
セブンイレブンはローカルコンビニとの差別化として、イートインスペースを設けていました。大勢でおしゃべりして過ごすことを好むインドネシア人に合わせてローカライズし、楽しく過ごす場として設置したのだと考えられます。これまでのインドネシアのローカルにはない考えでした。しかし、外資系であるためローカルコンビニよりも値段が少し高く、1本50円のドリンクで何時間も滞在する人が多くいました。
2)直営店
セブンイレブンはフランチャイズではなく、直営店として展開していました。これにより店舗数が限られてしまい、ターゲットの総数がローカルコンビニよりも少なかったのです。いつでも、どこでも気軽に立ち寄れるお店がコンビニですが、展開場所が狭いため利便性に欠けていました。
<フィリピンのセブンイレブンの3つの特徴>
冒頭で述べた通り、先日フィリピンを訪れた際に多くの人がセブンイレブンを利用していることに気づきました。実は同じ東南アジアでもパートナー会社が関与することもあり、セブンイレブンの販促方法が異なっていました。そこでここからは、フィリピンのセブンイレブンの3つの特徴をご紹介致します!
1)必要なものを必要な時に買いに行ける
フィリピンのセブンイレブンには、小分けされた商品や小さいボトルが多く販売されています。実はインドネシアのローカルコンビニも、同様の方法で販売されていることが多いです。その理由は、使用したことのない商品に関しては安い方が購入する傾向が高いからです。また、中間層は以前よりも富を得、ものを購入することに喜びを感じている時代です。そのため、安く多くの商品を購入できるこの販促方法は非常に効果があるということができます。コンビニの「気軽に利用できる」という特徴をアピールできる方法でもありますよね。
2)1つのカテゴリの商品の豊富さ
上の画像はドリンクです。好きなドリンクのパウダーを買い、購入後レジでお湯を入れて持ち帰り可能です。フィリピンは他国よりも種類が多く、顧客を飽きさせない工夫をしています。
3)携帯の充電
外出先でスマホの電池が切れた場合、コンビニで充電できるのはいいアイデアですね。東南アジアでも多くの人々がSNSを利用しているため、スマートフォンの電池もすぐ無くなってしまいます。利用料金は有料ですし、ついでに何か飲み物や食べ物を購入しようと売り上げに繋がる可能性もあります。
このように、東南アジアでコンビニが成功するには、短時間で客の回転率の良くし、売り上げに集中することが最も大切だと言えます。また、日本のようにスーパーで買ったほうがコンビニよりもお得、旅行などの準備で事前に購入しておく習慣が東南アジアの場合は少なく、必要になったときに購入する傾向があります。つまり、少量でコンビニなどで販売されているとすごく便利です。
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(アジアクリック・インドネシア特派員/ルキ)
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