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【香港】香港で大人気の抹茶!!香港に進出したい企業の新たな出店方法とは?!
你好(ネイホウ)!アジアクリック・香港特派員の詩織です。
以前、香港の女性に抹茶スイーツが人気であるということをご紹介致しました。
▶︎参考記事:http://asiaclick.jp/new/hkgrntswt-788
この記事を執筆してからおよそ三年経ちましたが、いまだに抹茶の流行りは続いているのです!その証拠に、京都宇治の歴史ある抹茶ブランドは続々と香港に出店をしています。そこで今回は、香港にある人気抹茶ブランド2つと新たな戦略についてご紹介したいと思います。
<中村藤吉>
中村藤吉はその場で食べることが可能な「香港店」と、お土産の購入もしくはスイーツ持ち帰り専門の「香港店NEXT」の2種類のお店を出店しています。2 つの店舗はTSIM SHA TSUI のMIRA PLACEというショッピングモールにあります。香港店のメニューは京都宇治にある本店とほとんど同じですが、スイーツに関してはは香港限定のメニューも提供されています。
香港では、京都宇治の抹茶は「最上の抹茶」という認識があり、加えて中村藤吉は歴史が長いため、香港支店がまだオープンしていない時から香港の人はよく宇治本店へ行っていました。ソフトクリームやお茶・抹茶菓子などのお土産品を購入するには持ち帰り専門店が便利で、大変人気を集めています。
<辻利>
辻利香港一号店は、多くの多国籍金融機関の本部があり、香港の昔と今を行き来する感覚を存分に味わえる、新旧が融合した味わい深いエリアの中心地区にある「IFC」にあり、ソフトクリームとパフェを持ち帰る形式のお店です。
今年(2017年)7月に二号店がオープンし、KWUN TONGのAPMショッピングモールにあります。二号店はお持ち帰りだけではなく食事スペースがあり、カフェとして利用することも可能です。一号店と同じスイーツメニューを提供していますが、食事スペースがあることから二号店限定メニュー(お茶漬けや麺類)もあります。
※画像:カフェメニュー・鰻お茶漬け
中村藤吉と同様抹茶のお店として長い歴史があり、大手ブランドとして香港では知名度が高く人気となっています。また持ち帰りはもちろん便利ですが、現在香港ではカフェが流行っているため、2号店にカフェスペースを設けて集客率を増加させようとしているのだと考えられます。
<香港での新たな出店形態>
※画像:goo.gl/sPksnk
中村藤吉と辻利は香港にカフェとして出店していますが、実は他の抹茶ブランドは『POP UP店』として続々と出店しています。『POP UP 店』とは、期間限定でショッピングモールやスーパーにブースを設け、スイーツや商品を販売するお店のことです。例えば、今年5月に清水一芳園はMONGKOKのLANGHAM PLACEに出店し、そこで人気の抹茶ロールケーキ、抹茶クリームサンドイッチなどを販売しました。現在清水一芳園のPOP UP店はTSIM SHA TSUIのSHIBUYA109にあり、これも8月31日までと期間限定です。
では何故、POP UP店が増加しているのでしょうか?ご存知の方もいるかもしれませんが、香港は地価が高いことで有名です。そのため出店するとなると面積が狭くても家賃が高く、今まで香港に出店した経験がない海外企業にとってPOP UP店はテストマーケティングできる最良の方法なのです。
アセアンの国ではトレンドが変わりやすく、新たな企業がどんどん進出しているため、変化が必要です。ご紹介したような出店形態を変えるということも、人気を持続させる効果があります。アジアクリックではアセアン進出のサポートをワンストップで実施するだけではなく、進出後も現地特派員とともに人気維持のためのサポートをしております。ぜひお気軽にお問い合わせくださいませ(info@asiaclick.jp)!
(アジアクリック・香港特派員/詩織)
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