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【タイ】2016年に最も人気だったアプリからわかる効果的なPR方法とは?
みなさんこんにちは、アジアクリック・タイ特派員のエーです。
皆さんはGoogle(タイランド)が発表した、2016年にタイで最もダウンロードされたスマートフォンアプリをご存知でしょうか?それは、『PRISMA』という写真加工アプリです。この写真加工アプリが人気となった理由の背景には、タイ人ならではの行動があるのです!そこで今回は、写真撮影に関するタイ人の傾向をご紹介致します。タイ人の生活や文化を理解することこそが、タイでのビジネスの成功への第一歩ですので必見です。
■『PRISMA』とは?
『PRISMA』とは、無料でダウンロード可能なロシア発のエフェクト(写真加工)アプリです。写真加工アプリは全世界で数多く存在しています。しかしこの『PRISMA』は、いくつかの特性を数式的なモデル(アルゴリズム)として表現するニューラルネットワークと、AI(人工知能)を組み合わせて写真を画家が描いたように加工ができるようにしたアプリなのです。このクオリティーの高さが話題を集め、2016年からサービスを開始したのにもかかわらず、タイで最も人気のアプリとなりました。
■タイ人の傾向
2016年にタイ人に人気のあったスマホアプリの中には、タクシー配車モバイルアプリ「Uber(ウーバー)」やレストラン割引サービス「Eatigo」、タイ人向けの買い物アプリ「Kaidee」がある中で、なぜ写真加工アプリが最も人気だったのでしょうか?その理由には、以下3つの背景があるのです!
①日本の2倍のInstagram普及率
タイのInstagram利用者数は日本と同じ800万人ほどですが、人口が日本の約1/2なので普及率がとても高いと言えますよね。例えば人気芸能人のフォロワー数が日本より多く、日本で最も多くのフォロワー数を持つお笑い芸人「渡辺直美」が約370万人に対し、タイでは女優「AUM-Patcharapa」が約478万人もフォロワーがいるのです。つまり、多くのタイ人にとって写真を投稿することは日常生活の一部なのです。
②コミュニケーションとしての写真投稿
タイ人だけに限らず、東南アジアでは人との距離が大変近く、家族や友人と常に繋がっていたいと考える人が非常に多いです。タイ人にとってSNSとは「人と繋がる、生活を共有する」場なのです。若者はバンコクなどの都会へ出るため、家族や旧友と離れて暮らすことが多く、写真を投稿しながら自分がどこで、どのように生活しているのかという情報を流すことがコミュニケーションの一部です。
③質の高い写真
写真がきれいに取れるサービス、家族や友人が見て驚くような写真が撮れる場所はタイ人が最も興味を持つことだといえます。Facebookのいいね!数を124万以上獲得している「Rain Yokohama」というタイ人男性の投稿を見ると、まさに人を驚かせる写真ばかりです。
※画像:https://www.facebook.com/Rainyokohama55/
彼女が寝ている彼の顔に落書きをしているように見えますが、実は自分の手にマニキュアを塗り、足で器用に撮影しているのです。この写真へのいいね!数は2.3万人と、やはり他人とは違う面白い写真が人気であることがわかります。このような日常生活の中で面白い写真を投稿しようと考えることからも、写真の投稿が生活の一部であるということがわかりますよね。これは手が込んだ撮影方法ですが、簡単に綺麗に撮影ができるアプリは非常に需要があるのです。
■タイ人が写真に求めることからわかる人気を得る商品
これまで述べた通り、写真が極めて重要な役割をするタイでは写真のクオリティーや見た目のキレイさ、オシャレさ、インパクトなどは第一に考えた方が良いです。写真を撮ってSNSにアップしたい!と思わせるような見た目は、広告費をかけずとも認知度が高まる可能性が非常に大きいでしょう。これはタイに限らず、東南アジア全体で言えることだと思います。そうすることで、瞬く間にフェイスブックやインスタグラムを通じて商品やレストラン、訪日情報が拡散することが期待できます。また写真への注目度が高いため、文字で広告を打つよりもより多くの人々に効果的にPRできます。
アジアクリックには東南アジア、中国、台湾、香港、韓国に特派員が駐在しており、各国の市場最新情報を把握し、皆様の海外進出のお手伝いをさせていただきます。また、タイ・バンコク、シンガポール、台湾にもオフィスがあるため、セールスレップとしてのサポートも可能です。ぜひお気軽にお問い合わせくださいませ(info@asiaclick.jp)!
(アジアクリック・タイ特派員/エー)
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