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【台湾】ホテル業界の競争が激化!その理由と戦略とは?-Part2-
皆様、こんにちは!台湾担当のチャニンです。
PART1では、台湾の観光業界の現状と、日本企業の台湾への進出状況についてご紹介しました。2016年の訪台日本人は約190万人で、訪日台湾人の約430万人と合わせると、なんと約620万人。つまり台湾で知名度を上げることで、訪日の際に利用してもらう、そして訪台日本人にも利用してもらうという国内外の集客率を上げることに繋がります!
そこで今回はPART1で少しご紹介した、2020年に開業する予定の『三井不動産株式会社のホテル』の戦略について説明致します!
■事業の連携で集客率を高める戦略
三井不動産は、台湾で初のホテル事業を展開し、台北市の中心部に客室約300室のホテルを2020年に開業する予定だと発表しました。日本からの観光・レジャー目的の人だけではなく、ビジネス目的の人、また香港や東南アジアからの訪台者、台湾国内の人々など幅広い人々がターゲット層です。このホテルをきっかけに、台北都市圏を中心に複数のホテル事業の展開を目指しています。
実は三井不動産はこのホテル事業が初の台湾出ではなく、2016年に「三井アウトレットパーク 台湾林口」をオープンし、2018年には「同 台湾台中港」をオープン予定、2021年には「ららぽーと」をオープン予定と、商業施設事業でも台湾展開を広げているのです!ホテルだけではなく、他の事業との連携をうまく利用していますね。
※参考:http://www.31op.com/special/linkou/、http://www.mitsuifudosan.co.jp/corporate/news/2016/0921/
http://www.mitsuifudosan.co.jp/corporate/news/2017/0125_01/
■立地の戦略
新しく建設されるホテルの位置は、台北地下鉄の 2 路線(板南線、中和線)が接続する「忠孝新生駅」(台北駅から 2 駅)から徒歩 1 分。松山空港から車で約 15 分で、台北地下鉄 の新線開通により桃園空港からのアクセスも高まる予定です。
ここで注目したいのが、『地下鉄』です!ご存知の方もいらっしゃると思いますが、2017年3月2日に台北桃園国際空港と台北駅を直通で結ぶMRT空港線が開通しました。所要時間はたったの36分です。今までは空港バスや新幹線を利用する必要がありましたが、この地下鉄によって楽に台北に行けるようになりました。三菱不動産は早い段階から、目をつけています。
ホテルが多くなるにつれ、市街地の地価や賃金は高くなりますよね。しかし多くの利用者は、安くて質の良いホテルを求めます。つまり、コストを削減する必要性が生じます。市街地でなくても、利便性の高い「地下鉄駅のそば」にあることは利用者が重視する点です!
もちろん、宿泊者を多く集めるためにはSNSでのPR、サービス対応も大切です。ホテルの数が増加する中で差別化を図るためには、ライバル調査や消費者調査、そして現地をよく知る現地企業との連携が必要です。アジアクリックでは、市場調査だけでなく代理営業やPRも実施可能です。
ぜひお気軽にお問い合わせくださいませ!
(アジアクリック・台湾特派員/チャニン)
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