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知っておかなければならない香港におけるビジネスマナー
こんにちは、香港特派員の黄です。
香港は長い間世界のビジネスの中心地の一つとして栄えてきたので、
ビジネスで通用するマナーも世界スタンダート、つまり世界で通じるものが常識とされてきました。
時間を守る、プロフェッショナルに見せる自己ブランディング、会議で使用する書類の準備は一般の常識ですが、
今回は香港特有のビジネスマナ-を紹介します。
まずは、とても大切な概念の「面子」と「関係」を言いましょう。
「面子」は日本でも使用されている『メンツ』であり皆様もイメージがわくと思いますが、
これは想像される以上に中華圏で非常に大切な概念なので、
皆様にぜひ知っていただきたいです。
中国人は「面子」、つまり、「自分の社会的な立場を示すブランディング」です。
中国人は自分をいかに優れていて、有能なビジネスパーソンとして魅せるかということにかけています。
具体的に言えば、会社の上司からの挨拶や、豪華なお店で宴をする等々。もちろん、相手を恥ずかしくさせるほどの大仰のものや、嘘はいけません。
そして、「関係」は、相手の「面子」を立てることで築かれます。
最も主流なのが、「春と秋の祭り」(旧正月と中秋)にする贈り物です。
豪華なお菓子と食材が贈り物として最も人気です。
もし相手がお酒好きなら、お酒やワイン類を贈ることもできますが、
時計、傘とハンカチは中国で縁起が悪いので、注意してください。
香港で、ランチやデイナーで打ち合わせをすることはよくあります。
中華料理の場合は丸い食卓で、図のような順番を覚えておいてください。
Aはビジネスランチのパターンです。3番目から8番目は、状況によります。
ホストとゲストが交互に座っているパターンと、両者が対面するパターンもあります。
Bのパターンはホストはゲストパーティーを第三パーティー(男と女主人)に紹介する場合です。
食事中も色々なマナーがあります。
例えば、部下は上司にお茶を注ぐ。
ホストはゲストに料理を配る。
そして、ホストは自分の前の料理しかもらえません。
あとは、日本と同様に箸をご飯の上に立てるのはマナー違反です。
香港では数字も縁起を表すので重要です。
例えば、3と8は縁起良い、4は“死”を表すので縁起が悪いです。
実際、多くのビジネスビルに「四階」十四階」などはありません。
とはいえ、大切なのは、以上に述べたマナーを正確に守ることではなく、マナーを尊重している態度を示すことです。なので、これらのことを香港・中華圏出身者とビジネスをする際に少しでも気に留めてくださったら幸いです。
(アジアクリック・香港担当/黄)
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