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カメラを買う前に中国人が中国で使う必須アプリとは!?
こんにちは!シンガポール特派員のHinaです。
今日はシンガポールでは絶対に見かけないアプリが、
中国ではじわじわと人気があがっている有り難いアプリをご紹介します。
近年日本ブランドはどこの国でも簡単に手に入るようになりました。
しかし残念な事に日本ブランドは中国を中心に模範品が溢れております。
また模範品対策はまさにイタチごっこで実質的な対策にはつながりにくいのが現状です。
世界全体の模倣品被害額は2008年に80兆円だったのが、
2015年には2.7倍に膨らむと予想されています。
そのうち日本企業の模倣品被害額は2012年から10%以上も増えて世界全体で1116億円と推測されています。
アジア消費者をあざむく 偽者ラッシュ!
各国が力を入れている模倣品対策
アメリカ ハリウッド映画、コンテンツビジネス
欧州 衣服 高級時計 バッグ
日本 文具、日用品、医薬品、家電、機械など幅広い
例外品 自動車 高級ピアノ(高価でかさばるものは被害が少ない)
では、海外で商品を購入する消費者はそのブランドが本当に正規品なのか、
または偽造品なのかどのようにして判別するのでしょうか?
例えば電化製品の場合、正規品だと信じて買った後、
修理をするためにサービスセンターに持ち込んだ後指摘をされて初めてその商品が偽造品であった事に気付くケースがほとんどのようです。
模倣品対策に頭をかかえているメーカーや商社の必須アプリとは?!
国や地域別の模倣被害額の状況
1位 73.3% 中国
2位 12.3% 台湾・韓国
3位 7.4% 東南アジア
4位 7% その他
中国のカメラ売り場に行くと山に積まれたカメラを携帯でかざしアプリを使って、
そのカメラが正規品かどうかを確認するアプリを利用している光景を見かけることが増えているようです。
消費者はスマホにダウンロードした「正規品判定システムアプリ」を起動して、
商品に近づけるとRUFというICチップが内包されたラベルがアプリに正規品であるデーターを通信し携帯の画面に 「正品」(中国語で正規品の意味)と表示されるのです。
もしこのラベルがないと反応しないので非正品と表示されるのです。
このような技術はキャノンが先駆けて開発しましたが、
今後は中国の白酒メーカー、欧州の高級ウイスキーも利用を始めております。
また今後は薬、化粧品、その他幅広いブランドにも活用されると期待されています。
今後日本から海外へ製品販売を拡張する際にはいたちごっこにならない偽造品を作らせない対策が必要になります。
このようなアプリが日本ブランドを守ってくれると良いですね。
(アジアクリック・シンガポール担当/Hina)
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