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本場インドで禁止なのにシンガポールにある奇祭とは?!
シンガポールは他民族、他宗教の国であり、様々な人種がこの小さな国に暮らしているため宗教も幅広く存在しそれが対立する事もなく上手く共存しています。
人口の5%ほどしか占めていないヒンズー教は実に盛大な珍しいお祭りがあります。このお祭りはインドでは非常に危険であるため禁止がされているのにもかかわらずこの全人口のたった5%しかいないヒンズー教によりこの祭りは毎年行われております。
世界中でもこのお祭りが行われているのはマレーシアとシンガポールのみ。
それって一体どんなお祭りなの??
このお祭りはタイプーサムと呼ばれ幸運の星プーサムが天頂に達する幸運月の満月の日(1月頃)に行われます。
48日間もの断食と祈りをささげ続けてきた信者(苦行者)は、まだ夜が明けきらぬ時間からリトルインディアにあるヒンズー教寺院スリ・タンダユタパニ寺院に集まり始め多くの介護人や祈祷者に囲まれながら歌やダンスなどで体を大きく揺らしながらトランス状態に落ちていきます。この際周りにいる介護人すらトランス状態に入ってしまう事も多いようです。
トランス状態にはいりよだれをたらし、白目をむき、宇宙と神と自己を融合させて苦行者は一切の痛みを感じなくなり、いくつもの串が、口を大きく開け出した舌を上から右から刺し、ほほは左右に串が貫通し、耳タブにも串がささり、さらに体中を100以上もの串で刺し一人用の20キロ以上もある飾りみこしを担ぎ、あるいは、背中には大きな釣り針をいくつもいくつもひっかけて飾り台車をひっぱり練り歩きます。この際にトランス状態にはいったままの苦行者はひたすら前に進もうとするためこの背中の針をひっぱり制御する事が必要になります。
じつにスリ・スリニヴァサペルマル寺院からスリ・タンダユタパニ寺院まで4.5キロを何時間もかけてこの苦行者と介護人、その家族達は共にひたすら歩き続けるのです。
寺院に到着すると体中の串や針、釣り針を祈祷者と共に外されるのですがトランス状態にはいっている苦行者が気絶しないように周りから大声で叫び続けている姿は恐ろしいパワーを感じざるをえません。
世界中でマレーシアとここシンガポール以外の国で禁止されているのは納得ですね。
この二カ国もいつ禁止になるか分からない非常に貴重なお祭りです。
この人口の5%しかいないヒンズー教のお祭りに道路は一部閉鎖され、交通規制が敷かれ、多くの信者や見物客で非常に賑わいます。
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