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 ミャンマー人は日本に旅行に行ったら、どこに行って何をしたい?

みなさん、ごぶさたしています。ヤンゴンの後藤です。

今回は「日本に旅行に行ったら、どこに行って何をしたい?」という質問をミャンマー人に聞いてみた。

日本語クラスのメンバーにインタビューをしてみると…

話を聞いた人たちはみな私の日本語の生徒たち。
実は、私はヤンゴンで日本語を教えている。といっても、ボランティアで自宅で細々とやっているだけだ。

今回聞いたのは女性6名。
別に女性限定のクラスではないのだが、今いる生徒たちがみな女性なのだ。
以前は男性も何人か来ていたが、みな途中で来なくなった。
東南アジアはどこも共通しているかもしれないが、男性よりも女性のほうが根気強くて勉強熱心だ。

生徒A(26才、旅行会社勤務、日本語検定2級)
・富士山に登りたい
・北海道に行って雪を見たい
・100円ショップで買い物をしたい
・秋葉原に行ってパソコンや携帯を買いたい

生徒B(33才、旅行会社勤務、日本語検定N3)
・鎌倉の大仏に行きたい
・東京タワーに行きたい
・ディズニーランドに行きたい

生徒C(27才、旅行会社勤務、日本語検定2級)
・家族で旅行したい
・新幹線に乗りたい
・鎌倉の大仏に行きたい

生徒D(27才、縫製会社勤務、日本語検定2級)
・鎌倉の大仏と海に行きたい(14才からの夢)
・富士山に登りたい
・桜の花見に行きたい
・東京タワーに行きたい
・新幹線の乗りたい
・モノレールに乗りたい

生徒E(36才、大学教員、日本語4級レベル)
・桜の花見に行きたい
・富士山に登りたい
・鎌倉の大仏に行きたい

生徒F(41才、大学教員、日本語4級レベル)
・富士山に登りたい
・桜の花見に行きたい
・日本庭園を見たい
・日本食をたくさん食べたい

 

トップ3は富士山、鎌倉の大仏、花見!富士山人気の理由は?

以上のような結果になった。ここでベスト3を見ると、

富士山 4人
鎌倉の大仏 4人
桜の花見 3人

という結果になった。同率首位で富士山と鎌倉の大仏になった。

ミャンマー最北部カチン州の村から雪山を望む。

ミャンマーでも富士山はダントツの知名度で、FUJI と名前の付くミャンマー製の商品も多い。
富士山は雪を抱く優雅な姿が人気だが、実はミャンマーでも雪山がたくさんある。
最北部はヒマラヤ山脈に接していて5千メートル級の山々が連なっている。
東南アジア最高峰のカカポラジもここにある。ミャンマー人でも富士山は知っていてもカカポラジのことを知らない人が多い。

 

鎌倉の大仏は仏教徒ならでは。ある「伝説」も

同率首位の鎌倉の大仏はミャンマーならではの答えだ。
仏教徒が多いミャンマーでは海外でも仏教寺院にはよく行くし、大仏も人気だ。

でも、なぜこれほど鎌倉の大仏が有名になったのか、もうひとつはっきりしない。
大仏のミニチュアや写真など鎌倉にゆかりのあるものをもらうと日本に行けるとか、鎌倉の大仏に祈ると願い事が叶うなどの「伝説」がある。
実際、日曜日に鎌倉に行くと跪いて大仏に祈っている人たちを見かける。その多くはミャンマー人だ。

 

ミャンマーに咲く桜

チン州の村で出会った桜の花。

チン州の村で出会った桜の花。

3位の「桜の花見」は意外だった。
質問したのがみんな日本語を習っている生徒なので、一般の人より日本の文化には詳しい。
それで、桜の花見という答えが出てきたのだろう。

ミャンマーでもシャン州やチン州などの山間部に行くと桜の花を見ることができる。
日本と違って花開くのは最も涼しい12月から1月にかけてだ。

 海外渡航のイメージは、働くところ>旅行先?

今回、生徒たちに質問するときに「日本に行くなら」と最初聞いたら、「えっ?研修生で?」というリアクションがあった。一般のミャンマー人が日本の観光ビザを取るのはまだまだ難しい。

それに、最近金持ちが増えたと入っても、海外旅行に行けるほど余裕のある人たちはまだ少ない。
海外というと、旅行よりも働きに行くところというのが一般のミャンマー人たちのイメージだ。

 

(アジアクリック・ミャンマー担当/後藤)

※記事トップの写真:ミャンマーには巨大な大仏が多い。写真はモンユワにある全長101mの寝釈迦。

 

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