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 香港のソーシャルメディア最新事情【2014年版】スマホはSONY, SNSはインスタグラムが定番!

香港が1997年に中国へと返還されて早17年。
中国の経済発展とともに益々中国大陸化する香港の、最新ソーシャルメディア事情をお届けします!


「香港」でなくなった香港

 

香港島のCauseway bay、渋谷かと見間違うばかり。

香港島のCauseway bay、渋谷かと見間違うばかり。

中国に返還され、中国の経済発展とともに益々中国大陸化する香港。
街ではかつてのように広東語ではなく、北京語が溢れ、中国人富裕層のためのブランド店が乱立し、香港っ子に言わせれば「香港は香港でなくなった」そう。
仕事でもプライベートでも、中国大陸と向き合っていかねばならない状況で、経済格差が広がり、若者も結婚できず、押し寄せる中国大陸化に不安を覚えています。

 

香港っ子の楽しみは「ショッピング」「食事」「おしゃべり」

札幌市ほどの大きさの香港では、休みの日はCoursway bayなどでショッピングし、友達とご飯を食べながらおしゃべり。
たまにランタオ島やマカオに遊びに行くくらいです。

だからスマホは彼らの手足の延長のようなもので、欲しい洋服やガジェットのお店の口コミ、美味しかった飲茶の種類やお店、
はては恋愛や仕事のグチまでを平日も、そう、スマホでおしゃべりしているのです。

ちなみに、香港っ子の海外旅行はWEBで調べて予約しての個人旅行。
人気は上から台湾、韓国、日本、タイ。訪日で最もリピート率が高いことでも知られています。

 

「スマホでチャット」はアジア共通、Sonyスマホも人気

2014年3月に香港で最も人気の投稿もSonyエクスペリア。 撮った写真がARになるそう。

2014年3月に香港で最も人気の投稿もSonyエクスペリア。
撮った写真がARになるそう。


香港でのスマホ率は63%で世界最高水準、街中では”歩きスマホは危険”とアナウンスが流れます。

香港っ子に人気のスマホは上から順に iPhone, Sumsung Galaxy, そしてSonyのExperiaやSonyエリクソンのアンドロイドスマートフォンだそう。
これらはよくトラムや地下鉄で交通広告も見かけます。

LINEの限定地下鉄カード(スイカのようなICカード)は買いきり。LINE人気が見える

LINEの限定地下鉄カード(スイカのようなICカード)は買いきり。LINE人気が見える

またスマホでおしゃべりにつかうのが、LINEなどのメッセンジャーアプリ。
香港では

・スタンプが人気のLINE
・中国系で利用者が多いWeChat
・Facebookから流れでおしゃべりFacebookメッセンジャー
・定番の英語系Facebook傘下Whatsapp
・韓流カカオトーク

の順に多く使われているようです。
「LINEつかってる?」は香港でも合言葉。
また英語と広東語、北京語ができる香港っ子は複数のチャットアプリを使い分けています。

 

近況はSNSで。インスタグラムが大流行中!

以前、タイで写真系SNSのInstagram(インスタグラム)が流行っていることをお伝えしましたが、香港でもメインアプリとして使われています。

理由は、インスタグラムで投稿すれば、Facebookにも同時投稿になるから。
美味しい食べ物やおしゃれな洋服やお店のの写真を撮って、友達たちと見せ合いっこするのです。

まるで、インドネシア人の導入SNSアプリPathのようですね。

もちろん、定番Facebookは総人口の約56%が使っており世界12位です。

 

年齢も横断でFacebookを利用している香港(ソーシャルベイカーズ 2014年3月)

年齢も横断でFacebookを利用している香港(ソーシャルベイカーズ 2014年3月)


小規模店から、著名ブランドまで「インスタグラムな」香港

香港で飲茶を食べるときは、注意してお店の壁を見てみて下さい。
Facebookやインスタグラムのアドレスが載っていることが多いはずです。

飲食店などの小規模店から、名前のあるブランドまで、香港マーケティングにはSNSは欠かせません。
常にスマホでおしゃべりをしているのですから、その会話の中に自然に出ていこうとするのが、ソーシャルメディアマーケティング。

決して押してPRするわけでなく、常に存在をどこかで意識してもらって、好きでいてもらって、必要なときは消費者に選んでもらう。
その何年ももしかしたら何十年も続かせたい消費者とのコミュニケーションに、スマホの画面上のSNSがインフラとなっているのです。

香港でのインスタグラムでの写真投稿。街の風景や料理、自画撮りなど。

香港でのインスタグラムでの写真投稿。街の風景や料理、自画撮りなど。

英語と繁体字でのFacebookページとインスタグラムで、香港っ子と距離をつめてみませんか?当社も応援します。

(アジアクリック/高橋学)