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【ベトナム】1,000店舗を超えるベトナムのコンビニ!!各社の戦略ポイントとは?!〜PART3〜
Xin chao!ベトナム市場担当の櫻井です。
PART2では、現地の店舗と連携することで、外国籍企業が抱える問題点をも視野に入れて、店舗数を増加させた「ファミリーマート」をご紹介しました。今回は、今年度ベトナムに進出して店舗数が急速に増加している「セブンイレブン」の戦略ポイント3つをご紹介いたします!
<急増加しているベトナムのセブンイレブン>
※画像:7-Eleven Viet Nam公式Facebookページ(https://www.facebook.com/7ElevenVN/)
セブンイレブンは、2017年6月15日にベトナム・ホーチミン市に1号店を出店しました。PART1でご紹介したファミリーマートよりも8年も後にベトナムに進出しています。しかしすでにFacebookページのフォロワー数は4万1,000人以上もいます。また7月7日には4号店をオープンし、1ヶ月で4店舗を出店するという異例のスピードで店舗数を増加させています。ベトナムのニュース「VIETJO」によると、セブンイレブンはまずホーチミン市でドミナント(高密度集中)出店を行い、その後他地域へも店舗を展開し、10年後までにベトナムで1,000店舗を出店する予定なのです。
<セブンイレブンの戦略ポイント3つ>
では、急速に店舗を増加させているセブンイレブンの戦略とはどのようなものなのか見ていきましょう。
1)選べるおかず
※画像:7-Eleven Viet Nam公式Facebookページ
ベトナムの屋台で食べることができる「Com Chon Mon」が、なんとセブンイレブンで食べることができます。お弁当と同じでご飯に好きなおかずを選ぶ形式です。お昼以降はこのお弁当が購入可能で、朝はバインミーを購入できます。このバインミーも予め作られているものではなく、パンに挟む具材が選べるようになっています。1号店はオフィスがある「サイゴントレードセンター」に出店されているため、働いている人たちにとっても嬉しいですよね。価格はおかずごとに表記されています。
2)ベトナム人の大好きな「Xoi」
セブンイレブンではおにぎりだけではなく、ベトナム人が好んで食べる「Xoi(おこわ)」のおにぎりXOIGIRIが販売されています。ポイント1と同様、ベトナム人の好むものを把握して、商品をローカライズしています。ベトナム独自の商品は80品目もあり、お弁当やおにぎり、サンドイッチなどは固くならないように1日1回工場から低温を保ったまま配送されています。
3)駐在員も嬉しい「7プレミアム」
皆さんご存知だと思いますが、セブンイレブンの独自ブランドのお菓子「7プレミアム」は種類が豊富で人気です。もちろんベトナム人も購入しますが、何よりベトナムに住んでいる日本人の方々のお酒のおつまみや、おやつとしても需要があると考えられます。つまりセブンイレブンのターゲットはベトナム人だけはなく、日本人や外国人も含めていると言えます。他にもセブンイレブンのお得な情報を配信する「7REWARDS」は、英語版もあるなど、様々な工夫がされています。
コンビニはベトナム人が利用するだけではなく、ベトナムに住んでいる外国人も利用します。誰でも気軽に利用できるように、商品企画とPR方法がよく工夫されていますよね。市場調査で各層の需要や日常の行動パターンを把握し、PR方法をそれに合わせて企画・実施することは非常に重要です。また、「日系」はブランドにはなりますが、押し出しすぎずローカライズする必要もあります。
アジアクリックでは市場調査だけではなく、代理営業や現地語でのSNS運用などを行い、皆様の海外進出をサポートしております。ぜひお気軽にご相談くださいませ(info@asiaclick.jp)!
(アジアクリック・ベトナム市場担当/櫻井)
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