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【ベトナム】1,000店舗を超えるベトナムのコンビニ!!各社の戦略ポイントとは?!〜PART1〜
Xin chao!ベトナム市場担当の櫻井です。
2017年6月15日にベトナム・ホーチミン市の複合ビル「サイゴントレードセンター」の1階に「セブンイレブン」のベトナム1号店がオープンしました。オープン当日は入るまでに10分かかるほど行列ができ、現在でも混雑しています。日系コンビニは今回オープンした「セブンイレブン」の他にも、2社ベトナムに進出しています。
そこでPART1では、ベトナムのコンビニ市場の現状と、ベトナムに進出している日系コンビニの中でも最も店舗数の多い『ファミリーマート』の戦略ポイントをご紹介致します!
<ベトナムのコンビニ市場>
※画像:Q&Me
上の画像から分かるように、ベトナム北部・ハノイと南部・ホーチミン、その他の地域に出店しているコンビニは合計で1,561店舗です。なんと2015年の519店舗と比べて、3倍以上も増加しています。その内日系コンビニは「ファミリーマート」、「ミニストップ」、1号店をオープンしたばかりの「セブンイレブン」計205店舗で、全体の約13%を占めています。2.2倍以上増加している日系コンビニですが、3社が進出となると「日本のお店」だけではPRの効果はとても弱いですよね。では、『ファミリーマート』はどのような戦略でベトナム人もしくは現地在住の外国人などを集客しているのでしょうか?
<ファミリーマートの3つの戦略ポイント>
※画像:FamilyMart Vietnam公式Facebookページ(https://www.facebook.com/FamilyMartVietnam/)
2009年、ファミリーマートは日系コンビニとして1番にベトナムへ進出しました。2024年には2000店舗となることを目指し、現在では133店舗出店をしています。では、そんなファミリーマートの3つの戦略ポイント、①地域密着、②ベトナムで人気の日本のキャラクターとのコラボレーション、③イベント日に合わせた商品のPRを解説していきます。
1)地域密着
ファミリーマートは主に住宅街に出店しており、日本人や外国人の住んでいるアパートの付近だけでなく、ベトナム人しか住んでいないようなローカルな場所にも出店しています。ベトナムでは働く女性が多いことから、おにぎりやサンドイッチなど購入してオフィスで食べられるものが人気で、それらの類の商品が豊富です。つまり、立地のための市場調査だけではなく、購入者のライフスタイルまで把握しているのです。
2)ベトナムで人気の日本のキャラクターとのコラボレーション
ベトナム人気の日本のキャラクターといえば、「ドラえもん」です!ファミリーマートでは、ドラえもんが袋にプリントされたどら焼きなどを販売しています。その中で特に人気を集めているのが『中華まん』です。それぞれのキャラクターそっくりに手作りで作られているのです。
※画像:http://portal.nifty.com/kiji/160607196716_1.htm
このように現地で人気の日本のキャラクターとコラボレーションすることで、「日本のお店」であると認識してもらえると共に知名度もすぐに上がりやすいと考えられます。
3)イベント日に合わせた商品のPR
ベトナム人は家族や友人と過ごす時間を大切にするため、もちろんイベント日もきちんとお祝いをします。ファミリーマートでは先ほどの中華まんをイベント日に合わせて発売しています。10月20日「女性の日(女性に花を送る日)」にしずかちゃんバージョンを、11月20日「先生の日」には先生バージョンを発売しました。
※画像:FamilyMart Vietnam公式Facebookページ
このように日系のコンビニでありながら、ベトナムの伝統と習慣を取り入れてローカライズしています。
多くの日系企業が進出しているベトナムでは、「日本の企業・商品」というだけでは人気にはならず、付加価値が非常に重要です。そのためには現地の人々の文化やライフスタイルを把握してローカライズすること、競合他社がどのような戦略で事業を展開しているのかを知る必要があります。そこでPART2では、ファミリーマートよりも後に進出した、「ミニストップ」と「セブンイレブン」がどのような戦略でファミリーマートに対抗しているのかをご紹介致します!
アジアクリックでは市場・ライバル調査のみならず、現地メディアやイベントでのPR、現地語でのSNS運用も行なっております。また東南アジア、東アジアに20名の特派員がおり、皆様の海外進出をサポート致します。クライアントに進出サポートを依頼されたけれど対応しきれない…という企業様からのお問い合わせも受け付けております。ぜひ、お気軽にお問い合わせくださいませ(info@asiaclick.jp)!
(アジアクリック・ベトナム市場担当/櫻井)
▼参考
http://blog.ebis.ne.jp/marketing/work-of-marketers/
http://www.asiatravelnote.com/2016/01/13/japanese_convenience_stores_in_asia.php
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