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 【韓国】人気KBS放送番組から学ぶ、イスラム教徒消費者の食品選び

アニョハセヨ。アジアクリックの堀田です。

現在の東南アジアではインドネシアやマレーシアのように、イスラム教徒が8割を占める国が存在します。他の宗教の人口と比べてもイスラム教徒は人口が非常に多いことから、今後期待できるビジネス層として日本でも話題となっています。そのため、イスラム教徒が訪日して飲食や購入をするうえで、『ハラール』は無視できません。

そこで今回は、韓国の多国籍理解のテレビ番組「となりのチャルス」で説明された、イスラム教徒の消費者のリアルな声をご紹介致します!

・「となりのチャルス」とは?

「となりのチャルス」とは、韓国のKBSワールド放送で外国人の韓国での住居生活について放送する番組です。2015年春ごろ放送されたコーナー「Finding Halal(ハラールを探せ!)」(エピソード7)で、ウズベキスタン出身のイスラム教徒家族が出演しました。彼らは韓国のスーパーで買い物をする際の不便な点を紹介し、イスラム教徒の義務についての理解を広めるような内容でした。

冒頭で述べたように、今後増えるイスラム教徒について理解を示すべく、この放送内容を基に再確認したいと思います。

動画URL:https://www.youtube.com/watch?v=BQ4LlysGtv8&t=337s

 

・『ハラール』と『ハラーム』とは?

番組内では、出演家族のお父さんが息子二人に食べられるものと食べられないものを説明しながら買い物している様子が紹介されました。

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韓国で有名なチョコパイのコーナーでは、原料の表示を確認し、知らない言葉があれば、「何が入っているか分からないので、私たちは食べられない」と説明しました。

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ご存知の方もいらっしゃると思いますが、イスラム教ではハラールマークがついているものだけを食べます。また、イスラム教徒によって食べられない食品(アルコール類・豚類を含む全て)は、『ハラーム』と呼んでいます。

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上の画像の『ハラールマーク』は、イスラムの法律で認められている食べ物を表しています

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また、アイスクリームコーナーで輸入のアイスクリームに表記されている「Suitable for Vegetarians(ベジタリアンへ推奨)」。これに関しては、「ベジタリアンが食べられるのだから私たちも食べられる」としています。

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必ずしも『ハラール』認定を得なければならない!ということではありません。実際に、イスラム教徒国家でもすべての商品に『ハラール』マークがついているわけではありません。その理由は、ハラール認定を得るためにはコストがかかるからです。多くの輸入製品もある中でイスラム教徒が注意をしなければならない食品には、「豚が入っている」と明記してあるなどの工夫がされています。

イスラム教徒の考え方や義務、禁止事項は基本的には皆同じですが、それらを生活に取り入れている度合いというのは、日本でも仏教徒の信仰方法が違うのと同様、各々異なります。弊社にもイスラム教徒の現地スタッフが数名在籍しております。

イスラム教徒への配慮、食べ物やお祈り部屋などの相談もイスラム教徒が日本語でさせていただいております。まずはお気軽にご相談くださいませ。

(アジアクリック/堀田)