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【インドネシア】もはやプリブミだけではない??増加するイスラム教徒の訪日客数を伸ばすための3つのポイントとは?!
セラマソレッ!アジアクリック・インドネシア特派員のルキです。
インドネシアの原住民「プリブミ」が訪日をためらう理由として、イスラム教徒として欠かせないポイントがいくつ含まれていることは既に皆さんご存知だと思います。
関連する記事⇒ http://asiaclick.jp/new/indooverseatravel-4191
JNTOの調査結果では、2016年度のインドネシア訪日数は27万人に達したと予測されています。
しかし注視したいのは、その6割は華僑系インドネシア人だということです。インドネシアの人口は2億5千万人で、8割がプリブミ系であると言われていますが、プリブミ系インドネシア人の訪日の数が未だ少ないのが現状なのです!
そこで今回は、プリブミの訪日に必要不可欠なポイントについて、改めてイスラム教徒の観点から紹介いたします。
・イスラム教徒に重要な3つのポイントとは?
- お祈り環境
イスラム教徒の義務のお祈りは1日5回あるため、とても必要です。日本で、特に都心部などでしたら、全ての主要駅に存在することが望ましいです。
また、金曜日のお昼は特別なお祈りの時間となることをご存知でしょうか。男性は近くのモスク、もしくは40人以上のイスラム教徒が集うお祈り部屋へ行き、お祈りをする必要があります。インドネシアでは、通常金曜日はオフィスも午前11時半から午後1時までとお昼休みが長く、男性は近くのモスクへお祈りに出かけます。これはイスラム教徒男性の義務なのです。そのため、いくつかのオフィスビルに必ず1つ、アパートやショッピングモールにも設置されていることがあります。その建物に無くても、隣や数軒隣りの建物には設置されているというのが一般的です。旅行中はお祈りを行わなくても問題はないとされていますが、やはりお祈りをしたい人が多数であるため、設置した方が観光客の増加に繋がります。
実は、集客増加のために、飛行機の中にお祈りスペースを設けている航空会社があるのです!
参考記事⇒ http://asiaclick.jp/new/jakandislamflightandfood-3928
- ハラール食の有無
イスラム教徒は、旅行中の食事に困ることが多々あります。日本語が分からなくても観光はできますが、食事を選ぶことは非常に困難です。私のアラブ系友人は日本のコンビニでカップラーメンを買って、日本在住のイスラム系店員に「NO!」と指摘されたと言います。彼は日本語が一切分からないため、イスラム教徒のコンビニ店員がいたことで助かったのです。このようにイスラム教徒は知らない仲間でも、イスラム教徒の義務を果たすために助け合います。つまり、日本にハラール食の準備があるか否かは大切なポイントだと言えます。ハラール認証が最良の方法ですが、それが難しければ、日本へ旅行に出かけるインドネシア人の多くは最低限の英語は理解できることから、豚のエキスやお酒は一切含まないという英語の表示が必要です。
- お土産の原材料
イスラム教徒は基本的に、豚と酒関係は一切口にすることはできません。お菓子に含まれている、豚のエキスやショートニングさえも口にできません。実は日本の多くのチョコレートやクッキー、そしてケーキやチップスにこれらは含まれているのです。そのため、イスラム教徒はお土産すら買うことができません。インドネシアでは海外へ旅行に行くと、必ずお土産を家族や知り合いに渡さなければならない風習が現在の日本よりも強く存在しています。
それは人が平等でいなければならないというイスラムの教えによるもので、海外へ旅行できるひとは、できない人に分け与えなければいけないからです。
つまり、2のハラール食に関連しますが、イスラム教徒が購入できるお土産の販売もとても重要なのです!
プリブミ系インドネシア人だけではなく、イスラム教徒は世界の4分の1と言われており、現在最もイスラム教徒の人口は増え続けると予測されています。
つまり、ご紹介した3つのポイントはプリブミの人たちだけではなく、イスラム教徒全員の訪日観光客の数を増やすために大切なことなのです!2020年には東京オリンピックもあることから、これからのイスラム教徒対策強化は絶対と言えます。
弊社では、日本語ができるイスラム教徒の特派員がしっかりアドバイスさせていただきます。ご相談がありましたら、ぜひアジアクリックにお問い合わせください。
(アジアクリック・インドネシア特派員/ルキ)
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