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【2017年保存版】アジア訪日誘客マニュアル(誘客8ステップとポイント)
こんにちは、アジアクリック高橋学です。
私どもは毎日ASEANを訪日PRのため飛び回っておりますが、どのアジアの国々でも日本旅行が最も人気です。特に今2016年9月現在タイとフィリピンの訪日の盛り上がりは台湾に勝るとも劣りません。
本日はタイやインドネシア、フィリピン等等アジアからの誘客をどこから始めるのか流れとポイントをお伝えします。
① ターゲット国、都市を決める
タイ・マレーシア・シンガポール・インドネシア・ベトナム・フィリピン・台湾・香港の中で、訪日数を期待するなら→フィリピン、タイ、インドネシア、ベトナムの順番です。 リピーターを期待するなら→台湾、タイ、香港、シンガポール、マレーシアの順番です。 いずれにしても最も確実な効果が返せそうなのはタイ人観光客です。
注目は下記の3カ国。
タイ=3年連続で訪日旅行が人気商品ナンバー1。四季の体験、日本食がますます人気に。
フィリピン=人口1億人を超え、6ポケット効果でお金もあり、定職があれば収入証明は要らないなどビザの取得案件が下がるとともに既にビザ免除のシンガポール・マレーシアを超える訪日客が訪れている。
インドネシア=世界4位の人口約2億5000万円を誇り、中間層がどんどん増えている。
現時点での訪日インドネシア人観光客の約9割が中華系インドネシア人であり、インドネシア人口の9割以上を占めるプリブミ(多くがムスリム教徒)に伸びしろが多い。
★ターゲット国のポイント
今なら打てば響くタイでしょう。訪日数増にチャレンジするならフィリピン、インドネシア。
②ターゲット民族、収入層を決める
多民族国家のアジア諸国において、民族が異なれば宗教が異なり、習慣が異なり、消費者行動が異なります。
タイ=多くが仏教徒なので問題ありませんが、バンコク在住者は喧騒の多い都会が苦手です。
フィリピン=マニラ在住者、とくにマカティなど都市部に通勤するOL、ビジネスマンとその家族親戚がメインターゲット。平均年齢24歳でテーマパークなど子供が好きな観光資源から人気になります。
インドネシア=固くキリスト教徒または仏教徒である中華系インドネシア人を狙うか、
ムスリムフレンドリーを推進しブルーオーシャンであるプリブミを狙うか。
やはりハラルの安心感が成否を決めます。
その他、ベトナムではハノイとホーチミン人では厳密には行く場所も違いますし、 マレーシアではインドネシア人観光客同様、ブミプトラと華人などで全く消費者行動が異なります。
下記収入層割合を民族の特徴と掛けあわせ、慎重に狙いを定める必要があります。
★すぐ結果を出すならタイ国バンコク在住人。これからに期待できるならフィリピンマニラ在住F1層、インドネシア国ジャカルタ在住プリブミ中間上位層〜富裕層です。
③個人旅行者か、グループツアーか?はたまたMICEか?
民族のターゲット層を決めたら、彼らがあなたの観光地にどんな旅行形態で来るのか、確認しましょう。
個人旅行=二次交通が便利でない場所、多くは地方や奥まっている観光地
→レンタカーやバス等の2次交通情報の提供、Facebookなどでの体験シェア、口コミ重視
団体旅行=現地旅行会社との提携。観光資源の魅力とあなたの観光地を含めた周遊ルートを提示しましょう。
褒章旅行=1回数百名〜数千名まで狙えます。あなたの自治体内の企業リストから、対象マーケットに進出している企業をリストアップし、営業をかけましょう。
MICE=あなたの自治体の特徴は何ですか? 例えば東北では震災があったので世界防災会議を誘致、実施成功しました。
教育旅行=中高生を中心に、技術見学、学生交流、はてはビジネスまで幅広い需要がアジアのシンガポールを皮切りに始まっています。福島県では放射能の対策センターが台湾人や欧米の学生を中心に訪れています。
★旅行形態決定のポイント
FIT、GIT、インセンティブツアー、MICE、教育旅行全てを用意しチャンスを逃さないことです。
④ 目標人数は?
宿泊者数? Webの来訪者数?
首相、東北の外国人旅行者数を150万人へ、海外の旅行会社2000人を招聘で目標設定
⑤ PR戦略
結論から申し上げると、SNSからTVまで360度の広報戦略が必要です。
予算がかからない順におすすめは、
横綱:現地語でのFacebook開設
大関:現地語でのホームページ開設
関脇:現地旅行会社との提携
小結:インセンティブツアー営業 です。
下記は当方東北観光推進機構/仙台市が行っている東北PR方法です。
Facebookページ開設 https://www.facebook.com/traveltoSendai.Japan/
→Webページ開設 http://sendai-travel.jp/clips/en/
→キャンペーン設定
(仙台-台湾就航Facebookキャンペーン)
★アジア訪日PRのポイント
市場調査とPRを兼ねて、Facebookページを解説しましょう。
ただし、現地語(タイ向けはタイ語、インドネシアはインドネシア語など)で運営をしないと訪日客と心の距離が縮まりませんので注意。
⑥ 現地での誘客促進
デジタルだけでは、あなたの観光地の魅力は伝わりきりません。 実際に現地の旅行会社や協力者は動いてくれないでしょう。 現地に足を運ぶのは必須で、相性の合う旅行会社と手を組むのが先決です。
→現地視察、人気の日本店と流行ポイントの調査
→旅行会社にPR、説明
(ベトナム旅行会社最大手サイゴンツーリストへの訪日PR)
→旅行会社とツアー造成、キャンペーン設定、デジタルPR
→旅行博参加、商談会参加、セミナーでプレゼン、独自パーティーも有効
(シンガポールB2Cセミナーでの東北PR事例)
(旅行博等現地イベントPRも必要。シンガポールTravel RevorusionでのG2Cプロモーション事例)
★アジア現地での訪日のポイント
現地旅行会社で、あなたの地元出身者社員または旅行商品造成担当者(Product Manager)と繋がりましょう。
⑦ 受け入れ整備
→ランドオペレーター教育
→受け入れ整備、2時交通や看板等ツール
現地旅行会社に、あなたの自治体を含めた旅行行程を企画・実施するためのパートナーであるランドオペレーター(日本側旅程企画・実施旅行会社)を紹介・提供しましょう。
また、東北のように二次交通が難しい地方については、レンタカー企業やJRなどと連携し、旅行会社や訪日外国人の交通への不安を払拭するPRおよび情報提供、チラシ等作成を行いましょう。
★外国人観光客の受け入れ整備のポイント
二次交通等弱みを把握し、弱みを埋められる企業団体との提携が必須です。
レンタカー会社、タクシー会社、JR等電鉄会社、ツアー会社、ソフトバンクやNTT DoCoMoなど等デジタル通信会社などと協力し、外国人観光客の受け入れ環境整備を県市町村または観光協会中心に推進しましょう。
⑧PRと現地推進はシャワー効果と最新トレンドで
シンガポール政府の事例
日本人にもアジア人にお、シンガポールはトップレベルの観光地で山手線ほどの大きさの土地に日本同様年間1200万人もの観光客が訪れています。
シンガポールといえば、何を思い浮かびますか?
こちらの動画を御覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=WN3t775vaOM
(YoutubeのシンガポールPR動画、音が出ます)
マリーナベイに、マーライオン、中国文化とイギリス文化の混じりあった最新の最先端の都市。しかしいかれた方はご存じでしょうが実際は、2泊すれば十分に主要観光地は周れてしまい、2度行くタイプの観光地ではありません。私達のイメージとは随分違いますね。
シンガポール政府が上手なのは、マリーナベイサンズやマーライオンなどわかりやすい観光資源を旗頭にインターネットなどでイメージ戦略をどんどん行っているからです。
外国人や日本人全員に来てもらえる観光地はありません。しかし、あなたの観光地の素の魅力が分かってくれる外国人に情報を届け、彼らのタイミングで来てもらえれば良いのです。100万人に来てもらう必要はないはずです。
しかし、現地では韓国中国台湾や欧米までこぞって誘致に動いています。
★外国人観光客へのPRは「一点突破」で。
魅力に感じてくれる外国人は誰か。
伝えるべき一点突破の魅力は何なのか。
その一点を伝え、シャワー効果でその他の観光魅力である食や人の良さを体験してもらえれば良いと考えています。
あなたの土地の、一点突破を探しアジア人観光客に魅力を届けるお手伝いを私も東南アジア現地からさせていただきます。
(アジアクリック/高橋学)
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