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【シンガポール】FANCLが小売業から撤退せざるを得なくなった理由と現地での小売業の難しさとSNS戦略の重要性
こんにちは、PR事例特派員のAyaです!
今回はFANCLがシンガポールの小売市場から撤退せざるを得なくなった理由と、現地で小売業をする際に併用して利用すべきSNSでの経営戦略についてご紹介致します。
- FANCLが撤退せざるを得なくなった理由とは?
- SNS戦略の重要性と、小売業だからこそSNSを利用すべき点とは?
- FANCLが撤退せざるを得なくなった理由とは?
・幅広い商品ラインナップが“FANCL=コレ!”という代表作をぼかしてしまう
FANCLといえば大きく分けて化粧品、健康食品、青汁、肌着、雑貨、発芽玄米の6種類のジャンルの商品を提供している企業です。
FANCL公式サイト(http://www.fancl.co.jp/index.html)
日本では無添加化粧品を展開する企業というイメージもありますが、進出先のシンガポールではイメージが浮かびにくいです。他のジャンルの商品も展開していますが、食品関係は現地の味覚に合わせる必要があり、雑貨関係では日本とシンガポールでは環境も異なるため、現地で需要があるのは何かを改めて調査をする必要があります。そういう意味では化粧品は、日本人もシンガポール人も同じアジア人という点で大きく商品を変更・改訂する必要がありません。また、日本製の高品質さを前面に出すことでそのまま殆ど変更することもなく他のジャンルの商品よりコストを抑えて小売展開することが可能なのです。ですが、無添加やオーガニックな点で有名な化粧品は他国のオンリーミネラルやベアミネラルなどの化粧品メーカーが既に有名です。また、日本の化粧品として展開するにしてもシンガポール人にとって日本の化粧品といえば資生堂のイメージが強いため、どちらをウリにしても展開が難しいのが現状です。
- SNS戦略の重要性と、小売りだからこそSNSを利用すべき点とは?
FANCLシンガポールの公式フェイスブックページは健康食品や青汁などの化粧品以外の5種のジャンルの商品よりも、化粧品の宣伝を推しています。
FANCLの公式HPはとてもシンプルですが、SNSとの提携を行っていません。
今は公式HPとSNSを提携させて情報発信をしたり、SNSで公式HPの宣伝をすることでHPへ誘導をする役割も担っています。そのため、SNSを掛け持ちして宣伝をすることは今や欠かせないのです!
↑FANCLシンガポールの公式フェイスブックページ
イイネは6500件ほどで少々少な目です。また、動画でのPRも行っています。フォロワーのコメントも丁寧に返信しています。ですが、投稿の度に宣伝するイチオシ商品変わるので商品の多用さは宣伝できますが、今イチオシ!の商品が伝わりにくいのです。また、化粧品の宣伝には企業の人を出すよりも、現地でも知られている女性ブロガーなどを起用すると更に親しみ易さやファンを増やしやすいです。
↑資生堂シンガポールの公式フェイスブックページ
フェイスブックページからオンラインショップへ飛ぶことが可能です。また、資生堂公式フェイスブックページの大きな特徴は2回の投稿に渡って同じ商品を紹介したり、オンラインショップにイチオシ商品の宣伝を入れていることです。これにより、「あ!今のイチオシはこの商品なんだ」と分かりやすいです。また、現地の女優の范文芳氏を起用した動画PRを載せるなどとかなり現地の人を取り込み易いコンテンツとなっています。
シンガポールでは、話題性なしに小売りを行うのは難しいです。小売だからこそSNSを覆いに活用し、口コミや話題性を商品に持たせる必要があります!資生堂の様にお金をかけて現地の女優さんなどを起用する必要はありませんが、現地の方やブロガーを起用して宣伝をして貰うことで商品に親しみ易さを持たせることが出来ます。
是非、皆様も現地の方とSNSでコミュニケーションを取り話題性と口コミを発信して下さい!
また、シンガポール進出の際に行う市場調査などのご相談はアジアクリックまでお問合せ下さいませ。アジアクリックが現地でサポートさせて頂きます。
(アジアクリック・事例担当/Aya)
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