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アジア大型プロジェクトの廃墟から学ぶリスク回避とは!?
マジュラシンガプーラー!シンガポールの特派員Hinaです。
まだまだこれから成長が期待される東南アジア。
タイや中国に新しくオープンするショッピングセンターに衣料品や化粧品、食品などの販売店を出店する計画を立てている企業や、成長が期待される東南アジアだからこそ個人的に政府が関係している大型プロジェクトだから安心だと投資を考えている方も多いかと思います。
成功を夢見ることは素晴らしい事ですが、
その裏では少なからずいくつかの企業や個人投資家は残念ながら成功には至らなかったり、
出足は順調だったが何らかの政治 経済的理由ですぐに撤退を余儀されなくてはならなかい現実もあるのも事実ですね。
企業や個人が大型プロジェクトに投資や進出を考える前に、
過去の大失敗例からその失敗から原因を探りリスクを最小限に抑える事も大切です。
今日はアジアに取り残されてしまった大型プロジェクトの廃墟から原因を探ってみたいと思います。
世界最大のショッピングモールが世界最大のゴーストモールに!?
広さ46万㎡、店舗数は2350店舗、
1日10万人の集客が見込まれ2005年の開業時は世界最大のショッピングモール(アメリカ最大モールの実に2倍!)と呼ばれた、ニューサウスチャイナモール(新華南モール)が広東省にあります。
しかし現在ではモールとしての機能は完全に停止しており、
1階にあるファーストフード、映画館などの数店舗が細々と営業をしておりモール内はゴースト化が進むという廃墟寸前の大型モールです。
原因は、
モール周辺には工場労働者など低所得者が住むエリアで街の中心からアクセスが悪く全く集客出来なかったのです。
これは政治や災害など不可避な原因ではなく甘い開発計画が原因とのこと。
進出には情報だけでなく実際に現地に足を運び市場調査を自分でもする事が大切ですね。
投資していたら大失敗な廃墟施設とは?!
その1.
三芝飛碟屋(San Zhi)は、台湾・新北市の三芝区に建設途中で放棄されたUFO型のビル郡が立ち並ぶリゾート予定地。
「東方のベニス」と称休暇リゾートを目的として、
1978年に建設が開始されたのですが、
投資損失や建設中の自動車死亡事故などが原因で1980年にプロジェクトが中断、
そのまま再開されること無く放棄され30年後にやっと取り壊された失敗型リゾート投資。
その2.
タイ、バンコクにあるサパーンタクシン駅のそばに建つ「サトーン・ユニーク・タワー(Sathorn Unique Tower)」は伝統的な商業地区と新興商業地区の中間地点に1990年代半ばに建設が始まったものの1997年、金融危機の煽りを受け、
多くの負債を抱えた開発者は完成を間近に控え建設中止せざるを得なくなり今日まで放置されている完全な高層廃墟でチャオプラヤ川や遠くからも見える巨大なマンション。
このどちらの原因も投資の損失や金融危機の煽りを受けたり、
アジア通貨危機な問題が大きな原因だと言われています。
どちらも立地も良く外資からの立場では成功型だと信じ投資されています。
企業や個人投資をする際にはその投資によりその国内が裕福になるための環境が整っているか見極めないといけないようですね。
このようにいくつかの大型廃墟を例に大失敗例をご紹介させて頂きましたが日本からの情報ではまだまだ不足しています。
現地に足を運んでも分からないこともあります。
アジアクリックは現地の特派員を駆使しどのような市場調査も対応致します。
個人や企業での投資、アジアへの進出には現地に強いアジアクリックが定番です。
(アジアクリック・シンガポール担当/Hina)
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