ASEAN主要7カ国+インド マーケットの入口

ASEANブログREPORT

 【シンガポール】徹底したブランディングで高級感を演出!?TWG TeaのPR戦略とは?

こんにちは、PR事例特派員のAyaです!

みなさん、シンガポールの紅茶メーカー『TWG Tea』はご存知でしょうか?紅茶販売の他にもティーサロンの展開やティーセットの販売も行っており、「高級感」の演出によって、世界各国に店舗を構える紅茶店へと急成長を遂げました。

そこで今回は、そんなTWG TeaのPR事例についてご紹介させて頂きます!

TWG Teaとは?

2003年にTWG Teaの親会社であるザ・ウェルビーイング・グループ(The Wellbeing Group)によって設立されたシンガポールの紅茶会社です。社名のTWGはこの親会社の頭文字から取っています。2008年にはシンガポール南部ラッフルズ・プレイス駅のリパブリック・プラザに一号店をオープンしました。会社のロゴに1837と書かれている理由は、当時のシンガポールで香辛料や茶葉の貿易が盛んに行われていた年をシンボルとしている所に由来しているのです。

2025年10月現在、TWG Teaは世界19都市に70店舗以上を展開し、40カ国以上でその製品を販売する国際的なブランドに成長しました。現在では800種類以上の茶葉を取り揃え、世界中の47の茶産地から調達した最高品質の茶葉を提供しています。この中の都市を訪れる機会のある方は異国のTWG Teaのサロンにも立ち寄ってみてはいかがでしょうか?
日本では2010年に東京・自由が丘に海外第1号店としてオープンし、現在は東京、神奈川、愛知、大阪に全9店舗を展開しています。日本の店舗運営は株式会社東急グルメフロントが行っています。

TWG Teaの「高級感」を織り込んだPR戦略

わずか17年ほどの歴史でありながら、世界各国でサロンや茶葉の販売を成功させたPRの秘訣は何なのでしょうか?

TWG Teaの成長の原動力は、手頃な価格で豊富な種類の高品質の茶葉を品揃えしたことに加え、高級感のあるパッケージデザインを採用し、さらに「ティーサロン」を開設・併設して顧客に彼らの茶葉の味を試してもらえるようにしたことです。​
海外進出では東京などの世界を代表するファッションの中心地に、まずコンセプトを導入し、次に高級茶の需要と成長の機会がある市場に拡大していくことを戦略にしています。​

デジタルマーケティングとSNS活用

Picture11

 

 

 

 

TWG Teaは現在もソーシャルメディアを積極的に活用しています。公式Instagram(@twgteajp)では、新商品や季節限定商品の情報を定期的に発信しており、視覚的に美しいコンテンツでブランドイメージを維持しています。​
TWG TeaのSNSでのPRポイントは、冒頭で述べた「高級感」の演出にあります。

高級感の演出はフェイスブックで投稿された写真や文章の一つひとつからも見て取ることができます。写真はお洒落で優雅でゆったりとした雰囲気のものが多く、雑誌の1ページを飾れるような気品と美しさを持ち合わせています。フェイスブックでのPRは企業側と顧客のコミュニケーションの場としても活用することができますが、これでは企業が顧客にどう見られたいかということに視点が置かれてしまいます。その一方で、TWG TeaのPRは顧客に商品がどう見られたいかに重点を置いたPR戦略といえます。

特に2025年8月には、お湯に溶かすとお茶になる新感覚のフルーツグミ「TWG Tea Teddies®」を日本で発売し、SNSで大きな話題を呼びました。この商品はシンガポールで発売から1週間で完売するほどの人気となり、日本でも瞬く間に注目を集めました。​
また、2025年10月には、日本の秋の紅葉や夕暮れをイメージした「アンバーアワーティー」を「オートクチュールティーコレクション」シリーズから発売するなど、シーズンごとのトレンドを取り入れた商品展開も行っています。​

TWG Teaの日本市場における特徴的な施策としても、毎年11月頃に予約開始される「TWG Tea Japan Lucky Bag」(福袋)があります。2025年版の福袋は8,000円~55,000円の価格帯で全40種類以上のバリエーションが用意され、予約開始と同時にオンラインショップへのアクセスが集中し、購入完了まで1時間以上かかることもあるほどの人気となっていますよね。​

Picture12

 

 

 

 

 

 

 

TWG Teaの場合は高級感の演出に重きを置いているため、SNSなどの多くの人の目がある場所に、商品を絡めたお洒落な写真を多数投稿することはイメージ戦略の強化に繋がります。公式フェイスブックを開いてすぐにこのような優雅な写真が目に飛び込んで来たらユーザーは一目で「この店は高級紅茶のお店なんだ」と認識するようになりますね!

Picture13

 

 

 

 

世界展開の特徴

TWG Teaは世界中の従業員を訓練するための独自のトレーニング施設「TWG Tea Institute」をシンガポール本社に設立しており、すべての従業員が自社の商品や顧客サービスについて十分に理解できるようにすることで、ブランドの高級感と品質を市場間で一貫して維持することに成功していると思います。​

私達アジアクリックもシンガポールを拠点に、東南アジアとインドの複数国を同時に現地でのPRや、市場調査をすることも可能です。
進出対象の国ではどのような需要が高まり、まだ行われていないPR形式は何かをチェックすることはとても大切です。
ご質問やご相談のある方は、お気軽にアジアクリックにご連絡ください!

アジアクリック(シンガポール)
info@asiaclick.jp

参考

TWG Tea公式HP(https://www.tokyugf-twg-tea.com/