ASEAN訪日ブログREPORT
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2020年度のASEAN訪日インバウンド戦略、お決まりですか?
訪日インバウンド観光をご担当されている皆様におかれましては、今の時期、まさに来年度の戦略をご検討のことと存じます。
今回は、2020年度のASEAN訪日インバウンド戦略について少し私たちの考え方をご紹介させていただきます。
ポイントは、
「ASEAN主要6か国トータル戦略」
です。
ASEAN主要6か国からの訪日客は、2018年度に2017年度比13.4%伸び、395万人と400万人に迫るところまで来ました。
2019年度も7月まで10%増の勢いで伸びており、今年度は440万人程度まで伸びる予想をしています。
これはどういうことでしょうか?
2021年度には台湾を抜いて、ASEAN地域が中国・韓国に次ぐ訪日インバウンド市場の「No.3」になる
ということなのです。
これまで東南アジアは、「100万人訪日のタイ」や「親日・ASEAN唯一の先進国シンガポール」など、国別にターゲットを定めてPRを行う傾向にありました。
しかし、堅実な成長を見せついに50万人、「次の100万人突破国フィリピン」や、昨年26%の伸びを示し、2019年度に入ってもまだまだ伸び続ける「新興市場ベトナム」などもはや1か国や2カ国で考えていては追い付かない市場になってきました。
また昨今の東アジアのカントリーリスクの露見、飽和からくる伸び悩みを鑑みても、今まさに、ASEANへのPR重点シフトが2020年度戦略のポイントと言えます。
そしてその際、
「ASEAN主要6か国トータル戦略」
で考えることが重要だということです。
これはどういうことか?具体的な例で考えてみましょう。
ブログの最後に、2020年度戦略立案のための「無料相談会」実施のご案内があります。あわせてご覧ください。
ケース① 大都市圏から離れた地方自治体
大都市圏からも離れており、直行便もない。でも何とか訪日客を増やしたい。
そういった観光地域の場合のASEANトータル戦略は例えば以下のようになります。
ゴールデンルート、北海道以外に目が向き始めた「インドネシア・フィリピンなど新興市場」での認知度を高め、他の観光地域に一歩先行するべくPR攻勢をかける。対象はFITはもちろん、GITも狙う。
一方、タイやシンガポール等、ASEAN域内訪日主要市場では「これまで見たこともない風景やユニークなスポット」に絞り込み、SNSでじわじわと話題を獲得する。同時に旅行会社への定期訪問で情報の刷り込みを行う。
たとえばタイで地方の観光地域を今からPRしていくのは(当然おさえなければならない市場ですが)すでに競争過多で非常に困難です。
それよりも、インドネシアやフィリピンなど、「第3のディスティネーション」を探し始めた新興市場を徹底的に攻めるほうが成果が出やすいです。
手法としては以下のようなものになります。
1)旅行会社向けPR-定期的な訪問、FAMトリップ、説明会、定期的な情報発信(メルマガなど)、旅行博出展など
2)旅行者向けPR-SNSデジタルマーケティング(Facebook現地語運用など)、インフルエンサーの活用、日本情報メディア、旅行会社やOTAサイトとのタイアッププロモーション
※もちろん、戦略はすでに認知がどの程度あるか、観光資源が何か等によって変わります。ご参考までにご覧ください。
ケース② 大都市圏から近郊の地方自治体
大都市圏に近く、例えば東京や大阪から日帰りが可能、または1泊でも可能、といった観光地域の場合の戦略は以下のようなことをご提案します。
大都市を中心とした連泊が発生する「リピーター市場」に的を絞りこみ、特に大都市連泊が起きやすいシンガポール・タイ・インドネシア・フィリピン市場に向けて、「日帰りプラン」「1泊プラン」を中心に徹底的にPRする。
ポイントは大都市からの「距離(時間)」と、大都市圏連泊で「まさかこんなところに行けるとは」という意外性。
シンガポールやタイなど、リピーター率がかなり高くなる市場では、「大都市での滞在」をする人が増えてきます。目的はただ単にお買い物や東京・大阪などの大都市を楽しみたい、といったような理由からです。
そこで大都市連泊滞在者にPRできるチャンスがあるのが、大都市圏から日帰り可能な観光地域なのです。
例えば東京5泊している人が「(白川郷のような)伝統的田園地域」に行けるとなると「それは行ってみたい!」となります。なぜなら、東京に5泊連泊していると「絶対に白川郷には行けない」からです。
手法としては上記と同じような手法になりますが、特に「日帰りの楽しみ方」をキーワードに組み立て、旅行会社へのFITパッケージへの組み込みや旅行者への選択肢への刷り込み等を行っていくことになります。
来年度戦略立案のための無料相談会を実施します!
来年度、ASEANへの訪日インバウンド戦略をどのようにしたらよいだろう?
そういうお悩みをお持ちの団体様に向けて、今回「無料相談会」を実施いたします。
日程:9月30日まで(お申込み期限も同様)
時間の目安:60分~90分
場所:Skype等テレビ会議・電話ミーティング(関東圏ならスタッフがお伺いすることも可能)
ご希望の方は、下記お問合せページやメールアドレスからお気軽にお問い合わせください。
info@asiaclick.jpへメールを送る(メーラーが起動します)
日程調整の上、ぜひASEAN戦略についてディスカッションいたしましょう!
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