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【イスラム訪日対策】甘い飲み物の需要が高い?!イスラム教徒ならではの消費動向とは??
みなさんこんにちは、アジアクリックPR事例担当の堀田です。
アジアの国々の中で、イスラム教徒が人口の8割を占める国はマレーシアとインドネシアです。先日これらイスラム教の国のスーパーでは、ある商品が目立つ様に並べられ始めました。その商品とは『ナタデココドリンク』、もしくはそれに似た『甘いゼリー状ドリンク』です!なぜこの様な商品が売り出し商品となったのでしょうか?
そこで今回は商品が売り出された理由と、ある日系企業がその理由に着目して行なったPRをご紹介いたします!
<なぜ『ナタデココドリンク』が売り出し中?>
これらの『ナタデココドリンク』は、水分と糖分を一瞬で取ることができる食品として大変人気があります。ではなぜ、急に店舗の目立つ所で販売される様になったのでしょうか?それは、冒頭で説明した様にイスラム教の「ラマダン(断食月)」が関係しているのです!
ご存知の方が多いとは思いますが、ラマダンはイスラム教徒にとってはお祝いごとであり、大切な行事です。ラマダンの30日間は夜明けから日没までの、成人したイスラム教徒は飲食が一切できません。しかし日没後には飲食が可能となり、多くの人が甘い飲み物や食べ物を最初に口にします。そのため、ラマダン前には飲食店が通常メニューの前に食べるこれらのセットを宣伝しています。この様な理由で、『ナタデココドリンク』が売り出し商品となっているのです。
<「大塚製薬」がインドネシア進出時に行なった試み>
※画像:インドネシアポカリスエット公式Facebookページ(https://www.facebook.com/pocariID/)
大塚製薬がインドネシアで販売している「ポカリスエット」は、国民的清涼飲料となっています。コンビニでは他の清涼飲料が3,000ルピア(約25円)で販売されていますが、ポカリスエットは5,000ルピア(約40円)と1.5倍以上高いのです。それにも関わらず、インドネシアでは年間4億本以上売れており、日本の販売数の半数以上なのです!
このヒットの背景には①デング熱、②ラマダンの2つが関係しています。
①デング熱
ポカリスエットがインドネシアで販売され始めた1997年から7年後の2004年、デング熱が大流行しました。それまで熱中症予防、下痢、脱水症状時の水分補給として役立つことをPRしており、デング熱をきっかけに大塚製薬は病院を訪問し、ポカリスエットの特徴と効果を地道に説明しました。その結果、病院が薦める飲料として定着し、健康飲料として広く知られる様になったのです。
②ラマダン
大塚製薬は、2005年にラマダンキャンペーンを開始しました。ラマダン限定のテレビCMを放送し、①のデング熱の時と同様に脱水症状時の水分補給や栄養補給に効果があることをアピールしました。さらにラマダンが終わる時間帯にモスクへ出向き、無料で配布したのです。
この様に大塚製薬は現地特有の風土や文化を把握した上で、それらに寄り添ったPRを実施したことで、インドネシアで成功したのです。もちろん海外進出時に現地の人々の実際の生活や文化の情報を得て、商品をローカライズ・PRすることは大切です。しかし、イスラム教徒の訪日観光客誘致対策にもこの手法は活かせるのではないでしょうか?ラマダン明けに必要なドリンクや軽食をデパートや観光地で無料配布したり、手軽に購入できるようにすることは効果があるでしょう。
▶︎参考記事:http://asiaclick.jp/new/jakandislamflightandfood-3928
イスラム教徒をターゲットとした販売促進方法や、訪日イスラム教徒対策のアドバイスはアジアクリックのイスラム教徒の特派員がしております。現地に駐在している特派員であるため、イスラム教だけではなく国民性や宗教による文化の違いなど、幅広く皆様にお伝えすることが可能です。まずはお気軽にご相談くださいませ(info@asiaclick.jp)!
(アジアクリック・PR事例担当/堀田)
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