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 【ベトナム】1,000店舗を超えるベトナムのコンビニ!!各社の戦略ポイントとは?!〜PART2〜

Xin chao!ベトナム市場担当の櫻井です。

PART1では、ベトナムのコンビニ市場の現状と、ベトナムに進出している日系コンビニの中でも最も店舗数の多い『ファミリーマート』の戦略ポイントをご紹介し、現地の祝祭日や記念日、またベトナム社会でその都度ニュースになっているトレンドを取り入れたPR戦略が必要ということをお伝えしました。

そこで今回は、ファミリーマートよりも後に進出した「ミニストップ」がどのような戦略で他の日系コンビニに対抗しているのかをご紹介致します!

<「ミニストップ」のコミュニケーションと品揃えを重視した3つの戦略>

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※画像:MINISTOP Vietnam公式Facebookページ(https://www.facebook.com/MINISTOP-Vietnam-268920093230831/

ミニストップは、2011年にベトナム・ホーチミン市に1号展を出店しました。先に進出していたファミリーマートより2年遅れてベトナムに進出したため、「日系」というだけでは顧客は獲得しづらい状況だったと考えられます。それにも関わらず、現在84店舗まで出店数を増加させ、連日多くの人々が訪れています。では一体ベトナムのミニストップには、どのような特徴があるのでしょうか?

 

1)広いイートインスペースの確保

日本でミニストップが1号店を出店した際から特徴的である「イートインスペース」は、ベトナムでも設置されています。おしゃべりすることが大好きで、一人で食事をすることを好まないベトナム人にとって、これはとても魅力的な場所なのです。イートインスペースのないローカルのコンビニでは、若者がバイクをお店の前に止め、楽しそうにおしゃべりをしていることからも集客に効果があることがわかります。

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※画像:MINISTOP Vietnam公式Facebookページ

 

2)イオングループならではの商品と品質の良さ

ミニストップはイオンのグループ企業です。イオンはショッピングモール「イオンベトナム」を4つ、スーパーマーケットである「イオン シティーマート」を29店舗展開しています。シティーマートに関しては1994年に1号店ができ、長年作り上げてきた流通ルートがあります。そのため、現地調達して商品を製造することで現地価格で販売できます。日本から輸入すると価格が高くなるだけではなく、賞味期限も短くなってしまいますが、この問題も回避できますよね。また共同調達も可能であるため、生産の最小単位を大きくすることで商品の価格を下げたり、品質を向上させることが可能なのです。

さらにミニストップでは、イオン独自のブランド「TOPVALU」やダイソーの商品も販売しています。つまりコンビニの中でも、非常に品数が豊富なのです!

 

 

3)見た目の工夫とプロモーション

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※画像:MINISTOP Vietnam公式Facebookページ

上の二つの画像から分かるように、日本らしい商品やベトナムで人気の「ポケモン」を意識した商品を販売しています。また、プロモーションに「ピカチュウ」を使い、スタンプを集めてグッズがもらえるキャンペーンなどを実施しています。これら全て工夫が凝らされているだけではなく、写真に収めたくなるものばかりです!Facebookの利用率が非常に高く、写真を頻繁に投稿するベトナムでは口コミPRに繋がるということができますよね。

このように現地の人々の習慣だけではなく、自社のグループ会社ではありますが現地の他の店舗と連携することで、外国籍企業が抱える問題点をも視野に入れて、店舗数を増加させています。PART3では今年度ベトナムに進出し、すでに4店舗目のオープンをひかえている「セブンイレブン」の戦略をご紹介致します。

アジアクリックでは市場調査だけではなく、セールスレップや現地語でのSNS運用などを行い、皆様の海外進出をサポートしております。ぜひお気軽にご相談くださいませ(info@asiaclick.jp)!

(アジアクリック・ベトナム市場担当/櫻井)

 

▼参考

http://www.ministop.co.jp/corporate/about/shop/

http://www.aeoncitimart.vn/en/about-us