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【台湾】台湾人の大半が利用している『悠遊カード』のPR効果が絶大?!
皆様、こんにちは!台湾担当のチャニンです。
現在日本では訪日外国人観光客の増加を目指し、中国のデビットカード「銀聯カード」やアリババグループが提供する中国最大規模のオンライン決済サービス「アリペイ(支付宝)」が利用可能な店舗が増えていますよね。日本のタクシーでも利用できるところがあります。
そこで今回は、多くの台湾人が利用している『悠遊カード(悠遊卡)』について、そしてこのカードをPRに利用している事例2つをご紹介致します!
■『悠遊カード(悠遊卡)』とは?
※画像:「悠遊カード」公式HPより(http://www.easycard.com.tw/default.aspx)
『悠遊カード』は、日本でいうSuicaやPasmoのような交通ICカードです。外国人向けには「Easy Card」という名で販売しており、駅や空港、コンビニなどで購入できます。台湾のバスの中には両替が不可能なバスもあるため、このようなカードを利用している台湾人がほとんどです。
このカードはとても便利で、MRTを『悠遊カード』で利用すると乗車料金が20%安くなるのです!また先ほど挙げた場所以外にも、ドラッグストア・カフェ・スーパー・ショッピングモールなど多くの場所で利用可能なのです。
■カードが広告?!
日本ではSuicaが「東京駅開業100周年Suica」を発行して、大きな話題となりましたよね。コンビニもしくはインターネットで購入可能な『悠遊カード』は、毎月新しいデザインのカードが販売されています。
※画像:「悠遊カード」公式HPより
これはポケモンの『悠遊カード』です。このようなカード全面にキャラクターが描かれたものは、「くまモン」・「Care Bear」など種類が豊富です。
※画像:「悠遊カード」公式HPより
上の3つの画像は、すべて『悠遊カード』です。一番左は「ぐでたま」のストラップ式、真ん中はブレスレット式、一番右は時計式と様々な形の『悠遊カード』が販売されています。価格はカードは約550〜1,100円、ストラップは約550円、ブレスレットは約2,200円、時計は約3,000円です。販売場所のメインがコンビニであり、毎月新商品が出ることから、一気に幅広い年齢層にPRする効果的なツールだと言えるでしょう!
■日本企業の取り組み
台湾ではすでに、新光三越・太平洋SOGO・MUJI(無印良品)の日系デパート及びショップで『悠遊カード』を利用できます。では日本ではどうでしょうか?
※画像:マルイ公式HPより(http://www.0101.co.jp.t.ex.hp.transer.com/index.html)
上の画像には、「マルイ」の『悠遊カード』利用時の優遇が記載されています。「月刊 な〜るほど・ザ・台湾」によると、「マルイ」は2012年から『悠遊カード』と提携しています。日本のマルイ各店での買い物時に台湾の18の銀行が発行する『悠遊カード』提携クレジットカードでの支払い、または『悠々カード』を提示の上現金で支払をすると5%割引になるのです。提携開始以来キャンペーンでの利用者は、なんと10万人を超えています!
「マルイ」だけではなく、沖縄のコンビニもこのカードとの提携に取り組み始めています。2017年1月に『悠遊カード』は、電子マネー機能での店頭決済について、日本最初の導入地区を沖縄に決定したと発表しました。沖縄を訪れる台湾人観光客は年間70万人いることが理由の一つでしょう。旅行時も自国で利用しているカードが利用できるのは、とても便利ですよね。
このように、現地の人々の生活に密着したPR方法は非常に効果があります。大きなイベントを開くことだけが知名度を上げる方法ではありません。一般的な市場調査では把握できない、現地の人の生活を理解してPRすることが大切です。
アジアクリックでは東南アジア・台湾・中国・香港・韓国に現地特派員がおり、最新トレンドや現地の人々のライフスタイルも把握した上で、皆様の海外進出をサポート致します。ぜひお気軽にお問い合わせくださいませ(info@asiaclick.jp)!
(アジアクリック・台湾特派員/チャニン)
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