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ASEAN訪日ブログREPORT

 フィリピン人観光客誘致の方法、現地の事例2016

こんにちは、アジアクリックの高橋学です。

今日はJNTO事業調査を通して得たフィリピン人観光客を獲得していくにあたっての基本的な情報をシェアします。

詳しくは「訪日外客誘致ハンドブック2015」を御覧ください。

1 人口1億のフィリピン人観光客マーケットは、シンガポールマレーシア以上 

フィリピン人はお金があります。格差があるというのが正しいのですが私達の過去の一般的なフィリピンに対しての認識は外国人観光客誘致という観点において改めるべきでしょう。ビザ無し観光が可能なマレーシアやシンガポール人観光客の年間訪日数約30万人を、2016年度は未だビザ免除されていないフィリピン人観光客が確実に抜いてくるでしょう。

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モールでのイベントの様子。フィリピンはとにかく人口が多い!

2 平均年齢24歳のフィリピン人観光客は、テーマパークなど子供と一緒に遊べる体験が人気 

フィリピン人にとって、日本は隣の国で親しみがあります。しかも平均年齢が24歳と非常に若く、子沢山です。また家族や一族親族で日頃から一緒に住んだり行動したり助け合ったりしていますので、東京ディズニーリゾートやUSJなどの遊園地はとても魅力的な訪日コンテンツになります。 他には桜や紅葉の名所など四季の自然体験は鉄板でしょう。歴史的な観光地は少し難しいかもしれませんが、秋田の涙を流すマリア像にフィリピン人観光客がツアーを組んで集まっている事例などからも、教会やキリスト教についても検討を行いましょう。

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マニラにサンマルクが複数出店、1000円近くするデザートも大人気

3 マニラでは1500円のラーメン店にも行列! 本格的な日本食体験を提供しよう 

マニラは外食が高いです。日本食にかぎらず、ジョリビーなどファーストフード店を除けば東京と同じくらいの金額です。しかも家族でモールにでかけますから飲食費は相当なものですね。マニラにはラーメン・寿司・天ぷら・そば・うどんなど一通りの日本食店がモールを中心に進出しており、1000円を超えるお店ばかりですが行列をなして賑わっています。日本は本格的で、相対的に安いので訪日の目的の一つに本当の日本食が食べたいというものがありますので、最初はラーメンや焼き肉など有名な日本食、徐々にそばやうどん、鍋といったフィリピンでまだ有名でない日本食らしいコンテンツもPRしていきましょう。もちろん、食べ放題ブッフェがもっとも喜ばれます。

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マニラ・マカティ地区のファミリーマート。日本より高級路線

4 フィリピン人観光客誘致戦略は、旅行会社との提携からはじめよう。旅行博に出展も有効。 

マニラには20社ほどの主要な旅行会社があります。そのうち日本政府から承認を得て収入にかかわらず会社員など定職のある人々のツアーなら収入要件を免除した旅行会社が十数社ありますので、それらとの団体旅行行程の作成から始めるのが定石かと思います。もちろん、セブやダバオの主要旅行会社も営業しましょう。またまだまだ情報が少ない訪日旅行ですしフィリピン人観光客同行をつかむためにもマニラでの旅行博覧会などにも視察・出展するのもはじめの一歩として有効かと思います。

 

5 宣伝広告はFacebook広告から。フィリピン人の口コミを活用しよう 

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フィリピンNesle fitnessのSNSでのPR事例。参加型キャンペーンを実施

 

ズバリ、PRはfacebookで行うのが良いでしょう。フィリピン人はアジアの中でも1日4時間程度(Wearesocial調べ2015)と最も長くfacebookを使っている国民です。理由としては家族の単位が大きく、親族友人への連絡方法として確立しているからです。言語はタガログ語やセブアノ語など地元語と英語を使い分けています。フィリピン人のFacebook利用の特徴として友人や家族をよくタグ付けをして情報交換そしていますので、口コミを誘発するようなプレゼントキャンペーンなどをFacebook上で行い、口コミで認知を上げ教育していきましょう。その際、富裕層中間上位層にリーチするために属性を細かく指定できるFacebook広告を活用すると誘客実現への近道となります。

 

 

いかがでしょうか?

これからどんどん伸びるフィリピン人観光客、ぜひ誘致に動かれて下さい。

当社アジアクリックでも現地市場レクチャー、視察同行、現地調査、旅行会社同行、ツアー商品作成、Facebookなど広告宣伝などでサポートしております。フィリピンなどアジア市場からの誘客はお気軽にご相談下さい。

 

(アジアクリック/高橋学)