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 日本ブランドと相性が良いアジアの国での戦略とは?

マジュラシンガプーラー!シンガポールからヒナがお届けいたします。
今日はシンガポールでも販売を広げている日本ブランドが、
他国でも売上高をぐんぐん伸ばしている現状と、販売されているアジアの国と商品、富裕層、中間層、貧困層へのそれぞれのアプローチ方法など書いてみたいと思います。

まずはアジアで売上を伸ばし続けている代表的な日系企業のご紹介から。
(カッコ内は主に力をお注いでいる国名)

ライオン(中国) - オーラルケア、洗濯用洗剤が主な商品

2014年度のアジア事業部売上高は前年度比106.4%の817億7000万円。中間層に特化。ネット通販にも力を入れ始めている。

ユニチャーム(タイ、インドネシア、中国)- 大人・子供用紙オムツ、生理用品が主な商品

2014年度のアジア事業部売上高は前年度比123.3%の3055億7500万円。
中間層向けの専用品を開発しローカライズ化を進めている。

フマキラー(インドネシア)-ベープ、殺虫スプレー、線香が主な商品

製品は全て現地専門製品。
所得階層別の販売戦略を進めている。
3人構成で42部隊を構成し、ジャワ島内のアジア2000以上の群にある伝統小売店を1つつづ丹念に攻略し高いシェアを獲得

小林製薬(ASEAN,中国)- 熱さまシート、アンメルツ、ホッカイロが主な商品

1970年代から東南アジアへの輸出から海外事業を始め、現在5カ国に現地法人を設立。
エリアごとのマーケティング戦略を採用し、広告などの投資を加速し売上拡大を図っている。

花王(ベトナム、インドネシア、中国に経営資源を集中投下)

2014年度のアジア事業部売上高は前年度比120.7%の1405億円。
中国には中間層をターケットとした専用製品を投入。

アース製薬(タイ、中国) 液体蚊取り、殺虫剤が主な商品

2014年度のアジア事業部売上高は前年度比1112.3%の53億円。
タイは1984年に進出。
ブランドをCMにて育ててアースレッドは売上上昇中。
中国南部では殺虫剤の使用機会が多い。

出典:ponsan.hateblo.jp

 

 

 

 

 

 

 

富裕層、中間層、貧困層へのターゲット商品とは?!

ではここで富裕層、中間層、貧困層ごとにそれぞれの層をターゲットにどのような商品が販売されているかみてみましょう。
富裕層はどのような商品を買っているのでしょうか?
また、貧困層に商品購買力はあるのでしょうか?

富裕層 - 輸入品をそのまま販売したもの

中間層 - 専用商品を現地生産もの ダメージケアヘアケア、ベビー・子供・大人用おむつ、オーラルケア、洗濯用洗剤

貧困層 - 中間層向けの商品をさらに小分けしたもの

上記3つの層の全体にて販売
タバコのヤニ用の歯磨き(中国)
強力な殺虫剤(東南アジア全域)
サニタリー関連
衣料用洗剤

 

有効な宣伝方法は?

それでは各国の消費者はどこから商品の情報を得ているのでしょうか?
また有効なPRとは一体何でしょうか?
国ごとでみると、中国、タイ、マレーシア、シンガポールなど進んでいる国では口コミの影響力が強いようです。

 

またインドネシア、フィリピン、ベトナムなど若い人口が多い国の中間層以上は、
SNS,スマートフォン向けの動画サイト、インターネット広告が有望視されています。

ただフィリピン、ベトナム、インドネシア、インドなど個人所得が低い国や貧困層では、

テレビCMの力もまだまだ強い傾向にあります。

 

 

いかがでしたでしょうか?

商品販売のためやPRを行うためには国単位でみるだけでなく、
年齢層ごとのリサーチ、さらにそこから富裕層、中間層、貧困層ごとのリサーチなど、
様々な切り口でしっかりと調べる事が必要ですね。
よって年齢層ごとに各層があるのですからターゲットは何十もにも分かれます。

その商品が細かく分けれらたどの層にぴったりと収まるのか、
また小分けにして販売するなど各ターゲットの生活スタイルを理解してあげてそのターゲットにあわせた対応を柔軟にしてあげる事も大切ですね。
(情報提供:矢野経済研究所)

 

(アジアクリック・シンガポール担当 /Hina)