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 日本では古典的商品なのに密かに富裕層がためらわずに買っている物とは?!

こんにちは!シンガポール特派員のHinaです。
ASEANへの販売をするためには何か目新しい商品しか売れない、
もしくは、アジアでは同じ商品でももっと安い価格の商品があるから日本の値段が高いだけでは売るのが難しい、
自分の商品は日本人しか使わないだろう、、、など
と考えている小規模もしくは中小企業はまだまだ多いのかもしれません。

今日はそんな方に勇気づく成功例をご紹介したいと思います。

この商品は誰もが持っており、昔からある古典的商品であり、
若い世代からは(本物には)興味をもたれず、
高いお金を払って買うのは古いと思われているような商品が、海外で成功をおさめつつある商品です。

 

日本の古典的な商品に50万円以上の商品をためらわずに買う?!

この商品は上海の百貨店「新世界大丸」に2015年5月に大きなショールームを開店させ50万円以上の商品もためらわずに購入していくとの事。

現在は上海以外に中国、台湾、マレーシア、インドネシア、
ミャンマー、中東レバノン、アゼルバイジャンの展示会や見本市、現地の店舗に飛び込みで営業をかけておりますます拡大中。

出典:ameblo.jp.

 

 

 

 

 

そんな商品とは一体何だと思われますか?

それは三重県志摩半島近くで取れる上村真珠養殖の真珠です。

三重県志摩半島は真珠の日本有数の産地として国内外ともに有名。

いまやダミー真珠をもちいたかわいい装飾品は一般的に販売されていますが、

本物の真珠は高級品で、一部の世代しか購入していないのが現状です。

しかもほとんどが女性高齢者のみというターゲット。

 

しかし海外では真珠が人気でとくにアジアが活発だとか。

中間層の所得工場により購買力がぐっと増加し、相場も長期的に上がる傾向であるとのこと。

 

富裕層の心をぐっとつかんだその戦略とは?!

それでは上村真珠養殖の社長上村氏が取り組んだ戦略はどのようにして富裕層に受け入れられるようになったのでしょうか?

成功戦略その1

漆(うるし)や蒔絵(まきえ)など日本の伝統技法を駆使した商品作りに専念した事

 

成功戦略その2

日本の伝統技法を駆使しながら、

宇宙や惑星など未来的なモチーフを取り入れ今までは違う真珠のイメージのデザインをした事

 

成功戦略その3

未来的なデザインにこだわらずクモやトンボなどは海外でも人気が高いとリサーチして成功をおさめた事

 

成功戦略その4

アジアでのターゲットは「目の肥えた富裕層、上の層」と絞り込んだ事

 

成功戦略その5

フィリピン、インドネシア、ミャンマー、タヒチなど他の産地がある中品質に優れている日本ブランドが人気がある事を最大限にアピールした事。

 

成功戦略6

国内業界は長く変化がなく慢性しているが海外の若い世代にも目を向けてもらうべく挑戦し続けた事。

 

この記事を読んだすばらしい日本の伝統技法をもった作品が新しい形でアジアにもっと知れ渡ることを願います。

 

(アジアクリック・シンガポール担当/Hina)