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ASEAN訪日ブログREPORT

 東南アジア人が多いロンドン、少ないパリ、いったいなぜ???

こんにちは。
先週まで諸事情で2週間だけロンドン・パリに戻っていました。そこで、気付いたことがあります。タイトルのように、東南アジア人がロンドンには多く、パリには明らかに少ないのです。もちろん、10月終わりから11月はじめという観光シーズンではないことが挙げられますが、にもかかわらず、ロンドンには東南アジア人は相変わらず多かったので、バケーションは理由にならないでしょう…。

答えを言ってしまうと、そのアカデミック機関の多さと英語圏ということから、英国で勉強している学生の方が圧倒的に多国籍だからです。自分の家族や親戚が勉強している場合、高いホテル代を払わずとも、その学生の寮に宿泊するか、もしくはその学生に寮内の別の部屋を手配してもらうなどすれば、宿泊場所を確保できます。
ロンドンやパリは宿泊代がとても高く、東京のような手軽なビジネスホテルもないので、宿泊場所の確保がほとんど無料で出来るのは本当に大きいです。

また、ロンドンはスシレストランとほぼ同等の数のタイレストランが存在します。去年はトラファルガー広場で初のインドネシアフェスティバルが開催されるなど、インドネシアの勢いも感じられます。東南アジアの風がロンドンでも感じられる一方で、フランスでは今回全くといっていいほど東南アジアを感じませんでした。

パリ有数の観光地の一つであるポンピドゥー文化センターのお土産屋さん曰く、「観光シーズンになれば東南アジア人はタイ人を時々みかけます。でも、それ以外の東南アジア人はほとんど見かけません。今パリを観光出来る経済力があるアジア人といえば、安定して日本人、そして、中国人、韓国人、そして台湾人ですね。同じ言葉を話すのに態度が異なるので最初は何人かと思いましたが、台湾人でした。最近台湾を認識できるフランス人も少なくないのですよ」。

ただ、ブランド志向が強い東南アジア人はロンドンやフランスより比較的安いスペインやオーストリア、チェコなどに出向くということはあまりしないようです。あくまで、「ヨーロッパを周遊した」ことより、「イギリスを旅した」「フランスを旅した」ことの方がかっこいいのだと、ロンドンに留学中だった頃タイ人の友人が言っていました。しかし、根幹にはビザの問題があるようですが…。

ということで、今回はロンドンだけではなく、BathというまさにBathの語源ともなった場所にも行ってきたのですが、ここにもロンドンから流れてきた東南アジア人をたくさん見かけました。

これらの事実から、私はやはり教育産業は観光産業を刺激する一つの有力な要因だと確信しました。ブランド力のある国に子供を送ることで、それを足掛かりに旅することが出来る家族。このブランド力が日本にまだあるうちに、子供訪問ツアーでもなんでも作って、日本を親にも好きになってもらうべきではないでしょうか?

観光産業単体のパリより、教育産業と観光産業を見事に合致させたロンドンで強く感じた東南アジアの風を、日本にも。。。!

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