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 アジアは「多文化で働く」ノマドがスタンダードに 〜シンガポールの日系企業アジアクリックの事例

シンガポールのマーケティング企業「アジアクリック」で働き今月でちょうど2年が経ちました。
昨今アジアが注目され、個人と企業の働き方が見直される中、アジア各地の仲間と協働できる企業のアジアクリック、そして代表の高橋氏、アジアクリックの仲間たち、ASEAN現地特派員との取り組みをまとめ、新しい時代の働き方の参考になれば幸いです。

■オンラインで繋がるアジア中の仲間たち

究極の自由空間であるオンライン上で機会を見つけ、最大化し、そして創出し、オフラインでそれらを繋げる。いわば、オンラインで沢山の点を見つけ、オフラインで点と点を線で繋げる。アジアでこれを実践されているのが、東南アジア市場の専門家である高橋学氏であり、氏の哲学が詰まったアジアクリックです。

※アジアクリックの理念〜 ”Click with Asia” 知る・繋がる・うまく行く、そして生まれる。

 

アジアクリック高橋学asiaclickmanabutakahashi仙台自画像シンガポールノマド

アジアでは経済が著しく発展する一方で、社会が、人が、その成長のスピードに追いつけず、取り残されてしまっていたり、経済力を盾として他者に圧力をかける等の負のケースも見受けられます。しかしながら、経済そのものに注目するのではなく、その何よりの原動力になっているヒト、文化、歴史に敬意を払い、ヒトとヒトとの繋がりをてことして結果的にビジネスを生み出しているアジアクリックは、その名が示す通り、アジアをクリック(Click with=仲良くさせる)させる上で存在感を放っていくと確信しています。

■多様性と距離を受け入れるために、ノマド(在宅勤務)という働き方を推進

こうした高橋氏の信念は、新たな世代を中心にアジアで大きな共感を生んでいます。
実際、アジアクリック社員の平均年齢はおおよそ28歳であり(40歳の高橋さんが平均年齢を上げています。笑)、これからも成長を続けるアジアを象徴しています。
加えて、もう一つのアジアの特徴は、多様性であり、これはもう一つのアジアクリックの他の企業にはない特徴です。ヨーロッパがローマ帝国の歴史を共有しているような根底の共通項がない分、アジアには多様な歴史、文化、価値観があります。アジアクリックでも日々ビジネスルールや慣習の違いに直面しますが、高橋氏ご自身がそれらを楽しんでいらっしゃるので、私たちも自然と違いとその対応策を学び模索しながら、楽しんでいます。具体的にはパソコンやスマートフォンのチャットシステムを活用しいつでもどこでもスタッフ同士がコミュニケーションを取れるようにしてあるのです。そこには通勤などで時間を縛られず、家族や自身の探求に自由に時間を当てられるというメリットが有ります。私たちアジアクリックの社員自身も、国、専門、得意分野、使用言語、夢等とても多様です。たとえば、私は大学で授業を行ったり、国際機関での活動等アカデミックなバックグラウンドがあり、将来的には世界的なリサーチャーになることを目指していますが、私のリソースを活かすことが出来る場・そして夢を応援してくれる場こそがアジアクリックであり、そこには国境を超え次世代を担うアジア人の若者の夢が詰まっています。

■10ヶ国20名の多国籍チームが、日本とASEANを繋ぐ新しい試みを次々と実践

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勿論、理想だけで終わらず、新たなビジネスを展開している点が高橋氏の、そしてアジアクリックの特出している点です。最近では、JETROのASEANキャラバンというプロジェクトで現地のバイヤーをオンラインで募りASEANと日本を繋いだり、観光庁との共同プロジェクトでベトナムやフィリピン等初めてASEANからの訪日観光客に向けたツアーガイドを作成する等、新しい日本とASEANを繋ぐ試みを次々と実践しています。

日本人だけではASEANのことは出来ません。ASEAN人だけでも日本に伝えることは難しい。アジア10ヶ国20名の若手スタッフの集結しているアジアクリックは、多様性を文化としてアジアの溢れるエネルギーと多様性を取り込み、アジアとともに進化し続けているのです。

もしこれをご覧いただいている方が単なる成長ではなく、進化を望んでいるのであれば、是非、多文化を受け入れアジアで働く一歩先を行くアジアノマド企業のアジアクリック高橋学氏とコンタクトされることをお薦め致します。エネルギーを肌で感じていただけるはずです。

地球規模で様々なパラダイムシフトが起こっている今、独自の形式を保つことに固執するよりも、独自性をコアとして、様々な環境に受け入れられるよう臨機応変にカタチを変えていかなければならない時期は既に来ています。

では、何から・どうやって・どの程度のコストで…?

この質問に答えられる、このシンガポールの日系企業のようなアジア人の集まりが生まれてくるよう、私も応援を続けていきたいと思います。

下垣 裕美子
アジアクリック  シンガポールメンバー