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リー・クアンユー元首相から見るシンガポールの懸命さ
2015年3月シンガポール建国の父、リー・クアンユー元首相が国民の涙と共にこの世を去られ、世界中で大きなニュースになりました。
彼が残されたシンガポールと言う国は、マレーシアから分離・独立をきっかけに世界トップクラスの影響力を持つ国にまで成長させた事であり誰もが認める功績を残されました。
では彼が作り上げたこの国に首相として残していったものは沢山ありますが、ではプライベートで彼自身が残したものに対して、国民や国に悪い影響を残さないように遺言したものがありました。何だと思いますか?
それは「自宅の取り壊し」です。
彼が70年も暮らした自宅はオーチャードロードやドービーゴートから少し小高い住宅地の中にあります。
このエリアはシンガポールでもトップクラスの地価の高さであり、彼の自宅があるためにそのエリア一帯は高層建築物が規制されており、もちろん高層コンドミニアムなどが建てれないエリアに規制されております。
もし彼がこの自宅を残したいと遺言すれば、このエリアは規制が続きオーチャードという好立地の場所にも関わらずこの規制のせいで再開発が行えずコンドミニアムなども建築が行われずシンガポール共和国への経済に影響を与えてしまう可能性があります。
ですので彼はインタビューの中で「家は取り壊し規制を変更すれば良い。再開発を進め高層の建物が増えれば地下もさらに高くなる」と語ったことがあります。
またこの自宅は築100年以上と古く、保存にも高い保守費用がかかり、家族が懐かしがるために残すよりも写真を撮れば良いとも語っていたようです。
この2つで彼はまっすぐに愛するわが国の為にこの遺言を残したのです。
彼は現実主義でありましたが、誰よりもこの国の未来を考え、愛する自宅を残す事よりもわが国を選んだのは最善の選択だと考えたのでしょう。
またその遺言を尊重している家族達は、きっとこの国を一日でも早く成長させ、さらに良い国作りを賢明に取り組んできた彼の思いを十分に理解しているからだと思われます。
真面目で懸命に取り組む国シンガポール
このように彼が亡くなってからもこのように想いが受け継がれているのはこのシンガポールがいかに一生懸命まじめに国作りをしているかが分かります。
そんな素敵な国で素敵にビジネスを始めてみたいと思いませんか?
(アジアクリック シンガポール/Hina)
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