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 その国の言葉が話せないと、その市場を理解しているとは言えない。(アジア各国の母語一覧)

自戒を込め、持論があります。
その国の言葉が話せないと、その市場を理解しているとは言えない」ということです。

基本的に、 英語話者が知っていることは、英語圏の情報です。 中国話者が知っていることは、中国語圏の情報です。
両方話せる人は、両方の情報からより正しく、広い見識を得ることが出来ます。 日本語が出来ない人に、日本のことを教えられたいと思いますか?
タイ市場を学びたいときに、タイ語で基本会話も出来ないコンサルタントに教えを請いたいと思うでしょうか。
言葉とビジネスは密接です。

挨拶ができて、人の笑顔を知り、
買物の言葉ができて、価格がわかり、
更に値引きができて、相場がわかり、
質問ができて、生のマーケットを知ることが出来るのです。

これらはジェトロの情報を見たから得れるものではありません。
むしろ、その国の言葉が話せないと、その人は私達と同じ程度の情報しか持っていないことになります。
言葉ができれば、その国の人やメディアから直接、又聞きでない生情報を得れるのです。
その国の言葉が出来るだけ、その市場を理解しています。

私も現在、タガログ語、ベトナム語、タイ語、そして日本語を頑張っています。
多くの人に英語や中国語は通じますが、又聞きの情報なんです。本当のホンネは出てきにくい。
現地に住んでいるからこその生々しい、自分だけしか出来なかった体験と本当の情報を伝えたい、 薄めた情報でごまかしたくない。

私自身、書きながら反省していますが、ビジネスを行う上でひとつの基準としてみてはいかがでしょうか。

ASEANのイスラム教徒の子供たち言語はインドネシア語を中心に少数民族語。

最後に、本音を語ってくれるアジア各民族の母語は以下のとおりです。

【アジア各国民族の第一言語(母語)】

・タイ人     〜 タイ語
・マレー人    〜 マレー語、他サワラク等少数民族毎の言語
・マレーシア華人 〜 潮州語や福建語、客家語など土着の言語。マンダリンではない
・シンガポール人 〜 マンダリン
・インドネシア華僑〜 インドネシア語。中国語ではない。
・  〃 プリブミ〜 ジャワ語やスンダ語など土着の言語。インドネシア語もOK
・ベトナム人   〜 ベトナム語
・フィリピン人  〜 タガログ語またはビサヤ語など土着の言語。英語ではない
・ミャンマー人  〜 ビルマ語 (ミャンマー語)
・ラオス人    〜 ラオス語 (ラーオ語)
・カンボジア人  〜 クメール語(カンボジア語)
・ブルネイ人   〜 マレー語
・台湾人     〜 マンダリン・繁体字
・香港人     〜 広東語、マンダリンではない

多くのビジネスシーンで英語は通じますが、ビジネス用の作業言語です。
中国普通語(マンダリン)も華僑には通じますが、共通語としてのビジネス用の作業言語です。
彼らの心の扉を開くには、挨拶だけでも母語で語りかけると良いかもしれませんね。
(アジアクリック/高橋学)