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 イスラム教徒に向けた「ハラルPR」押さえておきたい3つのポイントとは?

Assalamu’alaikum warahmatullahi wabarakatuh
アッサラームアライクン ワルマトゥローヒワバロカトゥ。
Bismillahhir rahmanir rahim
ビスミラヒロマニロヒム。

こんにちは、アジアクリックのアハマッド鹿野です。
今回は、イスラム教徒、特に世界最大のイスラム教徒を支えるインドネシアのムスリムにPRするときに気をつける3つを事例とともに紹介します。

世界第4位約2億4700万人の人口を誇るインドネシア共和国。その9割近くがイスラム教徒であり、イスラム教徒が一番多い国でもあります。しかし、中近東や隣国マレーシア、ブルネイ、その他のイスラム教が主な国、イスラム国家とは違い、かなり緩いイスラム教徒とされています。その要素のひとつはインドネシアに入った宗教の中で一番遅かったことも考えられます。 現在のインドネシアの町を歩いていると、特に女性はイスラム教徒特有の全身を布で隠す衣装を身に着けている方が少なく、現代的な服装、Tシャツ、ミニスカート、Gパンなどの装いの方が多く見受けられます。なかには、厳格にイスラムの教えを守っている地域、人々もいますので、インドネシア人イスラム全てが緩いとは言えませんが他国より緩いのは確かでしょう。 そんなインドネシアイスラム教徒に対し、どのようにPRをすれば良いのか述べてみたいと思います。

1)食物のハラル  
昨今、東京オリンピック、訪日観光誘致に向け、ハラール食品に対して急ピッチで展開が見受けられます。厳格なイスラム教徒が訪日した場合、ハラール認定の和食レストランで食事をするかもしれません。また母国料理のレストラン、イスラム教国のレストランに行くかもしれません。さて、インドネシアイスラム教徒はどうでしょうか。私は、そこまで厳粛にハラールを求めてこないと思います。インドネシアにある日本食レストランの殆どはハラールに対応していませんが、大人気なことで実証されていると思います。ただし、豚肉は厳禁です。ご存知通りイスラム教の教えでは豚は汚れた動物であり、その肉を食することは罪に値するからです。以前、某大手企業が製造している化学調味料の中に豚肉の成分が入っていることが判明し大問題になった事もあります。しかし、酒類は全くと言って良いほど問題になりません。 豚肉さえ提供しなければ、ハラールに敏感になる必要は無いと思います。 彼らは自ら好んで日本へ来るわけですから、美味しい日本料理を提供してあげた方が「おもてなし」になるのではないでしょうか。

2)モノのハラル
食物と同じで出来れば豚の成分が入っていないほうがより好ましいでしょう。インドネシアイスラム教徒も豚には物凄く敏感です。しかし、それよりブランドを選ぶ人も多いでしょう。例えば、化粧品。インドネシアで売られている化粧品全てがハラールではないでしょう。日本を含め各国から化粧品が入っていますが、高価ですが質の良い日本ブランドの化粧品は現在とても売れています。インドネシア人の気質を分るとこの現象も納得することでしょう。

2)モノのハラル
食物と同じで出来れば豚の成分が入っていないほうがより好ましいでしょう。インドネシアイスラム教徒も豚には物凄く敏感です。しかし、それよりブランドを選ぶ人も多いでしょう。例えば、化粧品。インドネシアで売られている化粧品全てがハラールではないでしょう。日本を含め各国から化粧品が入っていますが、高価ですが質の良い日本ブランドの化粧品は現在とても売れています。 実際、SK-IIインドネシアのFaceBookページには33万件以上、Kanebo Indonesiaは2千件、Shiseido Indonesiaは約400件、KOSE Indonesia600件強の「いいね」があり、 韓国のEtudeHouse47000件, FaceShop約300件, TonyMoly3600件, 3cE 3 Eyes Concepts4件 の「いいね」です。 インドネシア有名化粧品ブランドMustika Ratuは約12万件の「いいね」となっています。 このような結果から、インドネシア人の気質が分り、この現象も納得出来るでしょう。
しかしながら、緩いイスラム教徒が多いインドネシアと括ってしまうと後に痛手をうってしまうので、「イスラム教とは、インドネシア人とは」をきちんと把握した上でのPRを展開しなくてはならないでしょう。 例えば、訪日観光のPRをする場合、ホテルは各部屋にメッカの方角を示す印を付ける、日程に金曜日が入っている場合はインドネシア大使館、東京イスラミックセンター等と提携しイスラム教の説教をオンデマンドし礼拝の時間を取ってあげる。 食事も全日程日本食ではなくインドネシア料理店もツアーに入れたり、ステーキだったり、ハラールを気にするあまりバラエティが乏しくならないよう注意しなくてはなりません。
今後インドネシアへ進出される企業、インドネシア人訪日誘致PRされる企業などは、まずインドネシア人を理解し、インドネシアイスラムを理解しなければ、道は狭まるばかりです。

(ムスリム・インドネシア担当/アハマッド鹿野)