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 Londonerが見るインドネシア‐前編‐

こんにちは!ロンドン在住の下垣です。

今回は日本の皆様に向けて、5月31日土曜日にロンドンで行われた初のインドネシアフェスティバルについて、前編後編に分けて書かせていただきます。
前編は、昨年日本で開催されたインドネシアフェスティバルとの比較を含めた、ロンドン在住者目線での今回のフェスの印象をお届けします!

世界第4位の人口に熱視線を送るイギリスの教育業界

前編の今回は、インドネシアフェスティバルの印象、特に去年代々木で行われたインドネシアフェスティバルに参加したときの比較も含めた、Londonerとしての視点からの印象について。

そもそも、ロンドンの中でも特に人気の観光スポットの一つであるTrafalgar Square。
ここでこうした国家のイベントを開催するのは、大変名誉なことで、インドネシアの国家としての地位が上がってきたことを示します。

それを物語るのが、世界第4位の人口でした。
こんなにインドネシア人ってイギリスにいたのか!と思ってしまうほどインドネシア人が多くいました。
そんな彼らに対して熱い視線を送るのがイギリスの教育業界関係者。

なんと、フェスティバルを通じて話した6名のイギリス人のうち4人が教育、大学関係者でした!

とある大学(客観的に言って知名度もなく、ランキングも低い大学)の職員の方曰く、

「奨学金を出していないにも関わらず2000人のインドネシア人がいる」
「大学自体の知名度はなくとも農業と環境保全に特化した学部には定評がある」

そのため、その大学にインドネシア人が集まっている、とのことです。
以前記事で、シンガポールやマレーシアからの留学生は経営・金融を学びに来ている、対してインドネシア人はサイエンスを学びに来ている傾向が強い、と紹介しました。
今回のことで、やはりインドネシアはサイエンスや自然科学分野に力を入れているのが、国家規模の傾向としてあることを痛感しました。

 

在英インドネシア人からビジネス狙うイギリス人。日本はまだまだ?

そうした彼らの傾向を早くも掴み、アプローチしているイギリス人。
これに対し、日本のインドネシアフェスティバルでは、
「インドネシア自体を楽しむ、知る」
という、ビジネスとしてではなく観光目的で参加している人が多かったように思います。

勿論、マーケットとしてではなく、観光目的地としてもインドネシアはLondonerから熱い視線を送られています。

実際、観光をアピールするブースでは英語を流暢に操るインドネシア人が何名もました。
顧客に合わせたツアーを提案し、リーフレットの配布や映像、更には無料のインドネシアバッグの配布(写真参照)を通じて、インドネシア気分を巧みに味わわせてくれます。


インドネシアの観光PRのうまさは必見!

また、彼らが上手いなぁと思ったことがあります。
大概のLondonersは、インドネシアに対してBaliの印象しか持っていないことを知り、Baliの魅力をアピールした上で「あなただけの秘境を」と、各人の好みに合わせた場所をその場で提案し、プレゼンしていたことです。

ここまでの熱意をアピールした活動は、日本のインドネシアフェスティバルでは見られませんでした。
やはり国家のプライドをかけてヨーロッパマーケットに進出しようとしている様子がうかがえます。

以上から、イギリス人からインドネシア人、インドネシア人からイギリス人だけでなくヨーロッパ人に向けた関心が双方に向けられ、今後ますます経済的な結びつきが強くなってくることが見て取れました。

日本ではまだ観光地としての印象が強いインドネシア。
でも、マーケットとしてもっと熱い視線を注いでいくべきではないか、そう思いました。

今回の件に関して、何かもしご質問等がございましたらお気軽にお尋ねくださいね!

後編
(アジアクリック・ロンドン在住/下垣)