ASEAN主要7カ国+インド マーケットの入口

ASEAN訪日ブログREPORT

 ベトナムで経済の大変動?!これからどうなる??

Xin chao!ベトナム担当の櫻井です。

4月から日本の税金が8%となり、景気回復について連日新聞で取り上げられていますね。
そんな中、ベトナムの税金にも変化が起きそうです。
中国の次はベトナムが発展する!と言われていますが、一体経済に何が起きているのでしょうか。
今回は、なぜ税金が問題となっているのか、詳しく紹介していきます!

ベトナムでも消費税の引き上げが検討中!?

ベトナムといえば、「エネルギッシュ」「バイクが多い」「物価が安い」というイメージが多くの方にあると思います。

実際、私がベトナムに住んでいた時、百貨店などで日本人の観光客のそばを通ると必ずと言っても過言ではないほど、「安いね〜!」という声を耳にしました。
私自身、物価が安いので大助かりでした!

しかし、今ベトナムでは『消費税』の引き上げが検討されています。
なぜベトナムでも増税が検討されているのでしょうか??

ASEAN域内関税撤廃で消費税増税へ

その原因は「関税」です。

東南アジア諸国連合(ASEAN)の貿易の自由化により、2018年までに域内関税が全面撤廃されますが、それにより関税収入が大幅に減少することが予想されます。

ベトナムは自動車などの関税が非常に高く、値段が原価の2倍になってしまうことも。
そこで、多くの人が海外で購入し船でベトナムまで送るなどしています。

なので、ベトナムは既に対象品目の72%の関税を撤廃しているにも関わらず、今年の税収の見込額667兆ドン(日本円で約2兆10億円)のうち、関税収入は約11%を占めています。

今回のASEANの方針により、関税がなくなってしまうと約1割の税収がなくなってしまいます。
その為、関税で得ていた収入の代わりに国内物品にかける特別消費税の引き上げを検討しているのです。

アルコール類やタバコにかかる税率を引き上げる考えで、タバコは65%から75%に、ビールやワインは50%から65%に、そして新たに炭酸飲料に課税する考えです。

外資誘致で法人税引き下げ。今後もベトナム税政は要注目!

ベトナムはインフラ整備や教育などの財政支出が増え、財政赤字が続いています。
しかししの一方で、景気を支える為に個人所得税を引き下げたり、外資誘致の為法人税を25%から22%にしたりしてもいます。
ベトナムの今後の税金の政策に注目です!

また、ビール業界なども政策が変わるのに伴って経営戦略を考えなければならないので、そこもまた、注目していくべきポイントですね!

(アジアクリック・ベトナム担当/櫻井)