スラマットシアン、インドネシアから特派員ロナルドです。
日々経済成長のスピードが体感できるここインドネシアでは、時にビジネスのスピードに人を含む資源が追いつきません。今日、この問題は特に、人材分野において深刻で、優秀な人材獲得競争が過熱しています。
この人材獲得競争には、インドネシア系の企業だけではなく、インドネシアにある外資系企業、特に欧米系の企業も加わっています。欧米系の企業は彼らのこれまでの歴史、ブランド力、世界規模のネットワーク、福利厚生をてことして、洗練された方法で、優秀な人材にアプローチします。
欧米系ではありませんが、日本企業も同様です。インドネシア人にとって、実際日本企業は、
①システム化された働き方
②研修の充実
③ブランド力
が魅力的で、インドネシア人を惹き付けています。
ただ、同時にやはり日本企業は「他と比べて一生懸命働かなければならない」というイメージもあるので、ある程度しっかりと働くことを覚悟したインドネシア人がアプライすることが多いです。
とはいえ、実際日系企業で働くインドネシア人に働き方について尋ねてみると、「想像していたものよりも意外に楽で、巷で噂されているほど厳しく働かされるといったことはない」という声を多々聞きます。また、とある日系ベンチャー企業で働くインドネシア人は、「思ったよりも日本人は親しみやすく、何より取引先相手だけではなく従業員に対してとても誠実なので、驚いている」と語っていました。インドネシア人にとって日系企業の大手で働くことはまだまだハードルが高いものの、このような優良なベンチャー企業の評判も少しずつ高まっています。
インドネシア人は元々家族と親しい知人を本当に大切にするという国民性を持っています。なので、この点を十分に配慮されている点をアピールしていくことが、優秀な人材獲得につながるのです。日系企業はこの点を実践してくれているので、もっともっとこの点をアピールするべきだと個人的には思います。
こんにちは。インドネシア特派員のロナルドです。
前回、インドネシア政府は就職よりも起業を奨励しているとご紹介しましたが、インドネシアにおいてHuman Resourceは今最も熱い問題となっています。というのも、インドネシア国内で成長し人材を必要としている業界と、インドネシア人が就労を希望している業界のミスマッチが発生しているからです。実際この問題は年々深刻化し、人が足りない企業側はなんとか人を集めようと福利厚生を整える等して奮闘しています。
だからこそ、人材会社は双方の橋渡しとして大きな役割を果たしています。具体的には、企業側の採用活動、採用後の人材育成教育、更には企業に人を留めるための教育が人材会社によって行われているのです。
実際、ジャカルタには数多くの人材会社が存在し、その形態もインドネシアでの就労をサポートするものから、インドネシア国内にある外資、インドネシア国外にある企業への就労をサポートするものまで、多種多様です。
それでは、皆様も気になっていらっしゃるであろう、日系人材会社の様子についてお伝えします。日系人材会社は2,30年前からここインドネシアで既に積極的に活動し、日系企業とインドネシア人の仲介役としてジャカルタを中心に大きな存在感を示してきました。日系人材会社は日本人と働くために日本のビジネスマナーを教育し、訓練させ、しっかりと就業をサポートするということで大変評判が高いサービスとなっています。
というのも、他社の人材会社との差別化を図るために、日系人材企業はただ能力の高いインドネシア人を探し企業に紹介するだけではなく、インドネシアマーケットの十分なリサーチ、インドネシア人の教育にも力を入れているようです。
人材会社は今後経済発展を続けるインドネシアにおいて更に存在感を示していくことでしょう。
インドネシア特派員/ロナルド
大家好!台湾担当のチャニンです。
日本と台湾はいろいろ文化、習慣とか似ていると思いますが、しかし職場からは差異点が多さそうです。これからは台系会社と日本会社の台湾支店の差異点を話しましょう!
まずは規模です。
日本会社の台湾支社はだいだい5-100人ぐらいですが、役割は営業、ロジスティクマネージメント、カスタマー‐サービスとかいます。台湾会社の規模は最低30から1000以上の会社も多さそうです。日本会社の分野は多く貿易会社、原料、部品会社が多くいです。
次には、人材募集です。
日本会社の人材募集は新卒採用が90%以上を占めて、入社は4月です。そして、人材募集方式は多く日系人材サービスを通じて、人材を探します。例えば、Pasona、Withって人材サービスは使っています。
初めての面接から最後面接までは1ヶ月以上かかるのは普通です。そして、入社すると、転職する方は殆どいないです。それは一番大きい差異点です。
台湾の職場文化は毎3年ぐらいで転職するは普通です。なぜかというと、確かに今の日系会社は昔より「定年退職」という文化はそんなに強くないですが、しかし台湾よりは未だに定年退職という分化傾向は強いです。台湾の職場文化は定年退職の文化はないですし、そして、給料や職位を高くなりたいと、転職は一番早い方式です。だから、台湾会社の入社ピークはボーナスを入手した後の3月です。人材募集は人事が直接に人材募集サイトで探しています。面接から入社までは2週間から1月ぐらいまでです。
日本に近い台湾ビジネスですが、理解した上で人事に当たりたいものですね。
(アジアクリック台北特派員/チャニン)