ASEAN主要7カ国+インド マーケットの入口

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2020年、日本の中間消費者市場はアジアの1%だけ。今取るべき3つの選択肢とは?

日本有数のマーケッター、神田昌典氏によると、5年後の2020年には、中間層において日本消費市場はアジアの1%にしかならないそうです。
2020年にはその1%の国内マーケットを日本人が奪い合っている状態になるということです。

残りの99%は、中国やタイ、インドネシアといったアジアマーケット。
これから残りの99%を取りに動かないと、後々、私達日本企業のみならず政府自治体の収入に大きく関わります。

では今、どこから始めたらいいのでしょうか?

私達日本人には、3つしか取る選択肢がありません。

まず、中国市場を考えることでしょう。
そして、ASEAN市場を考えること。
最後に、インターネットでで売ること。

ひとつひとつ見ていきましょう。

 

①13億人の中国市場

13億人という世界一の大市場は、これからもますます魅力的です。

しかし、チャイナリスクは今でも変わらず存在し、今中国国内市場は通貨でも、ルールでも、外国企業や中国内旨企資企業とも、ますます競争が激しくなっています。

反面、唯一アジアから日本人在住者がが減っているのが中国です。

では日本人のビジネスはどうするか?

インターネットで販売促進を行うことです。

しかも、中国に打って出るのではなく、中国人観光客やビジネスマンに対して、WeiboやLinkedinといったソーシャルメディア、ホームページ、スマホを使って、PRを行うことから始めるのです。


②6億人のASEAN市場

6億人、10ヶ国のASEAN。中国と異なって親日であり、またAEC(アセアン経済共同体)が今年発足し、国境を超えより1つの6億人マーケットとして魅力は増していきます。

しかし、どこから手を付けたらいいのでしょうか?

外国人に買い続けてもらうには、基本は「高品質、またはデザインが優れている」商品・サービスです。あなたの商品・サービスが受け入れられやすいと思われる複数市場、バンコクやジャカルタやホーチミン、クアラルンプールなどで同時に小さくテスト販売を行ってみましょう。
試行と小さな失敗を量産するのです。

 

③アジアで8億人、インターネット市場

ざっくり中国6億人+ASEAN2億人、合計8億人にあなたのPCやスマートフォンからアクセスできます。ホームページを通して、そして中国ならWeibo、ASEANならFacebookなどのソーシャルメディアを通して。これは非常にコスト的に・時間的にリスクが低い方法です。失敗しない方法は今やネットを検索すれば出てきます。「小さく始める」「オンリーワンを突き詰める」「日本の質を売りにする」「SNSで見込顧客を囲い込む」などです。

インターネットを活用してアジア市場で成功するのは、簡単ではありません。

しかし、アジアという外国市場に出て行って成功するのは、もっと簡単ではありません。

私はインターネットという文明の利器、現在のインフラを活用しながら、自身の土俵で勝負することをお薦めします。

インターネット>インバウンド客を日本で獲得>アジア現地に進出 です。

失敗しないために、この順番を経ましょう。

いずれにしても日本市場だけでは行きていけない時代になりました。世界2位の経済大国、1億3千万人という内需型の大人口。働くを至上主義とする終身雇用やサラリーマン部隊。今までの日本経済が素晴らしすぎたのです。もしあなたが発展途上国の小国に生まれていたら、豊かな隣国に出向いて商売をして生き抜いてきたことでしょう。

日本の夢の時代は終わりました。

次は、アジアの夢の時代です。
それに気づいているあなただからこそ、中国・ASEAN・インターネットの3つが大きな生き残りの選択肢となるはずです。
(アジアクリック/高橋学)

【ASEAN市場向け】Facebookページの活用の方法

前回、日本以上にFacebookが広く使われているASEANマーケットでは、Facebookを活用するのがB2Cにおいて有効だと説いた。

1,消費者の囲い込み(Facebookファンの獲得)

2,ファンへのブランディング

3,ファンへ購入機会やイベントの告知

4,更なる新しいファンの獲得(口コミ)

5,ロイヤルカスタマー化

今回は具体的にFacebook活用方法1〜5を説明していきたい。

 

1,消費者の囲い込み(Facebookファンの獲得)

どの市場の誰が自社商品に反応があるかわからない。そんな声をよく聞くからこそ、まずはタイ・マレーシア・シンガポール・インドネシアなどASEAN主要国向けにFacebook広告を打ってみよう。現在の1いいね!獲得単価は30〜60円ほどだ。 

結果、ファン属性→リーチ数→エンゲージメント数を見て、どの都市のどんな民族に自社商品・サービスが有効なのかが見えてくる。

 もっと深堀りしたければ、アンケートキャンペーンを行ってみよう。

当初は英語だけでも構わない。いずれも、無料で・かつ自社でできる内容である。

 

2,ファンへのブランディング

Facebook上での数ヶ月のファン集め及びファン分析、ヒアリングが一段落して自社Facebookファンが何を望んでいるか見えてきたら、ファンの需要の解決を行っていこう。

具体的には「お役立ち情報」を連載するのである。

商品が車なら、車で行ける楽しい場所の提供や、

商品がラーメンなら、ラーメンに合う組み合わせの提案、

商品が観光地なら、お土産情報など

ファンが何を望んでいるかによって変わっていくが、Facebookは「感謝と応援のメディア」であることから顧客の課題の解決を投稿とコメント欄でのコミュニケーションを通して行っていくことがブランディングとなっていく。

 

3,ファンへ購入機会やイベントの告知

ブランディングをしつつ、5日に1度位の頻度で購入の機会を提示しよう。

どんな素晴らしい商品も、手に取る機会がなければ買いようがない。毎日ではうんざりされてしまうが、5投稿の内1投稿は、お店の周辺の紹介、イベントやキャンペーン告知をしていこう。その際も前項「顧客の課題解決」志向であること、その商品を購入すると何が解決したり何が変わるのかを示すことが重要である。


4,更なる新しいファンの獲得(口コミ)

顧客・ファンの課題解決をしていくと、どうなっていくだろうか。

「このFacebookページ・商品はいいよ」とFacebook上で口コミが起こるのである。

一説に、他人からの推薦は自己推薦の何倍もの信頼を生む、とある。まさに自身の家族友人から知らされたお墨付きによって、あなたのFacebookページに更なる新しいファンが集い、変わらずFacebook上で可能な課題解決という名の投稿とコメント欄でのコミュニケーションを行っていく。

 Facebookだからといって、対面で行う営業活動と変わりはないのである。

しかし、日本からブランディング及び顧客の忠誠度を上げる活動ができる。

 

5,ロイヤルカスタマー化

最終的に、いかに自社商品を愛し、リピートし、新しい顧客を紹介してくれる大ファン=ロイヤルカスタマーをひとりひとり増やしていけるかが、ASEANに限らず企業活動の最終目的の一つである。Facebook上に限らず、応援してくれるファンには御礼のメッセージを送ったり、サプライズとして御礼の気持ちを贈ったり、一般のファンより優遇しよう。2:8の法則もある通り、ほんの僅かなロイヤルカスタマーが、ほとんどの売上に貢献してくれるものである。彼らが、一般のファンと同じ扱いなのは、ロイヤルカスタマーの心理として不公平というものである。

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Facebookの機能、ASEAN諸国における中間層への浸透率がこれら1〜5の「顧客を見つけ、育てる」ことを可能にする。
Facebook広告を使わざるを得ないという制約はあるが、その他は無料で使え、かつ見込顧客獲得の費用対効果は、現時点でGoogle広告と並んで最も高いメディアである。
掲示板の役割を果たす現地向けホームページと合わせて、顧客を見つけ仲良くなれるメディアであるFacebookページを開設し、日本からASEANへの一歩を踏みだそう。

(アジアクリック/高橋学)

アジアは「多文化で働く」ノマドがスタンダードに 〜シンガポールの日系企業アジアクリックの事例

シンガポールのマーケティング企業「アジアクリック」で働き今月でちょうど2年が経ちました。
昨今アジアが注目され、個人と企業の働き方が見直される中、アジア各地の仲間と協働できる企業のアジアクリック、そして代表の高橋氏、アジアクリックの仲間たち、ASEAN現地特派員との取り組みをまとめ、新しい時代の働き方の参考になれば幸いです。

■オンラインで繋がるアジア中の仲間たち

究極の自由空間であるオンライン上で機会を見つけ、最大化し、そして創出し、オフラインでそれらを繋げる。いわば、オンラインで沢山の点を見つけ、オフラインで点と点を線で繋げる。アジアでこれを実践されているのが、東南アジア市場の専門家である高橋学氏であり、氏の哲学が詰まったアジアクリックです。

※アジアクリックの理念〜 ”Click with Asia” 知る・繋がる・うまく行く、そして生まれる。

 

アジアクリック高橋学asiaclickmanabutakahashi仙台自画像シンガポールノマド

アジアでは経済が著しく発展する一方で、社会が、人が、その成長のスピードに追いつけず、取り残されてしまっていたり、経済力を盾として他者に圧力をかける等の負のケースも見受けられます。しかしながら、経済そのものに注目するのではなく、その何よりの原動力になっているヒト、文化、歴史に敬意を払い、ヒトとヒトとの繋がりをてことして結果的にビジネスを生み出しているアジアクリックは、その名が示す通り、アジアをクリック(Click with=仲良くさせる)させる上で存在感を放っていくと確信しています。

■多様性と距離を受け入れるために、ノマド(在宅勤務)という働き方を推進

こうした高橋氏の信念は、新たな世代を中心にアジアで大きな共感を生んでいます。
実際、アジアクリック社員の平均年齢はおおよそ28歳であり(40歳の高橋さんが平均年齢を上げています。笑)、これからも成長を続けるアジアを象徴しています。
加えて、もう一つのアジアの特徴は、多様性であり、これはもう一つのアジアクリックの他の企業にはない特徴です。ヨーロッパがローマ帝国の歴史を共有しているような根底の共通項がない分、アジアには多様な歴史、文化、価値観があります。アジアクリックでも日々ビジネスルールや慣習の違いに直面しますが、高橋氏ご自身がそれらを楽しんでいらっしゃるので、私たちも自然と違いとその対応策を学び模索しながら、楽しんでいます。具体的にはパソコンやスマートフォンのチャットシステムを活用しいつでもどこでもスタッフ同士がコミュニケーションを取れるようにしてあるのです。そこには通勤などで時間を縛られず、家族や自身の探求に自由に時間を当てられるというメリットが有ります。私たちアジアクリックの社員自身も、国、専門、得意分野、使用言語、夢等とても多様です。たとえば、私は大学で授業を行ったり、国際機関での活動等アカデミックなバックグラウンドがあり、将来的には世界的なリサーチャーになることを目指していますが、私のリソースを活かすことが出来る場・そして夢を応援してくれる場こそがアジアクリックであり、そこには国境を超え次世代を担うアジア人の若者の夢が詰まっています。

■10ヶ国20名の多国籍チームが、日本とASEANを繋ぐ新しい試みを次々と実践

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勿論、理想だけで終わらず、新たなビジネスを展開している点が高橋氏の、そしてアジアクリックの特出している点です。最近では、JETROのASEANキャラバンというプロジェクトで現地のバイヤーをオンラインで募りASEANと日本を繋いだり、観光庁との共同プロジェクトでベトナムやフィリピン等初めてASEANからの訪日観光客に向けたツアーガイドを作成する等、新しい日本とASEANを繋ぐ試みを次々と実践しています。

日本人だけではASEANのことは出来ません。ASEAN人だけでも日本に伝えることは難しい。アジア10ヶ国20名の若手スタッフの集結しているアジアクリックは、多様性を文化としてアジアの溢れるエネルギーと多様性を取り込み、アジアとともに進化し続けているのです。

もしこれをご覧いただいている方が単なる成長ではなく、進化を望んでいるのであれば、是非、多文化を受け入れアジアで働く一歩先を行くアジアノマド企業のアジアクリック高橋学氏とコンタクトされることをお薦め致します。エネルギーを肌で感じていただけるはずです。

地球規模で様々なパラダイムシフトが起こっている今、独自の形式を保つことに固執するよりも、独自性をコアとして、様々な環境に受け入れられるよう臨機応変にカタチを変えていかなければならない時期は既に来ています。

では、何から・どうやって・どの程度のコストで…?

この質問に答えられる、このシンガポールの日系企業のようなアジア人の集まりが生まれてくるよう、私も応援を続けていきたいと思います。

下垣 裕美子
アジアクリック  シンガポールメンバー

ASEAN市場全体へのプロモーション方法はズバリ、FacebookとLinkedinだ。

関税撤廃など6億人の一大市場ととなるAEC(アセアン経済共同体)発足を前に、粛々と準備を進められている方も多いのではないだろうか。

今回は最も多いご相談である「ASEANで自社商品を売りたい」そのために最も簡単で定石な2通りのPR方法をご紹介する。

■ASEANの消費者向けPRはFacebookが最も有効。

ASEAN全体に同時PRできるのはズバリFacebookだ。

次に強いのが各国毎のTVCM。しかしこれは膨大な金額と制作労力がかかり、各国毎に対応せねばならない。

日本以上にFacebookが広く使われているASEANマーケットでは、Facebookを利用して

1,消費者の囲い込み(Facebookファンの獲得)
2,ファンへのブランディング
3,ファンへ購入機会やイベントの告知
4,更なる新しいファンの獲得(口コミ)
5,ロイヤルカスタマー化

が可能である。
特にどの都市のどんな顧客にターゲティングしたら良いか不明な際は先にFacebookページを開設し、Facebook広告で集まったファンがどんな属性で、どんなコメントをしてきているかで初期のマーケティングを行おう。

■ASEANの企業向けメディアは、Linkedinが最も有効。

しかし、FacebookはB2Cに有効だが、B2Bには向かない。
ASEANのB2Bで圧倒的な実力を示すのがLinkedin(リンクトイン)だ。

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LinkedinはプロフェッショナルSNS。Facebookが一般人が利用するものとしたら、Linkedinは英語が流暢に使えるビジネスマンのためのSNSと言える。タイでもマレーシアでもインドネシアでも、もちろんシンガポールでも英語でLinkedinを使えば殆どのASEANの大企業の社印と繋がることができる。そして商談のアポイントメントを取るのが目的となる。

1,自身のプロフィールを英語で充実させる
2,詳細な属性検索でビジネスパーソンを検索
3,友達申請を送る
4,ビジネス目的のメッセージを送る
5,アポイントメント成功、商談へ

相手が英語ができるというのは私達日本人にとってコミュニケーションが取りやすいし、且つLinkedinでは相手の興味などが事前にわかるため、準備や提案も行い易い。表現を選ばなければLinkedinはビジネス版出会い系サイトと考えれば分かりやすい。商談後も人脈ネットワークが確保でき、広がっていくのもソーシャルネットワークメディアとしての利点だ。

ASEANで何をしていいか悩んでいる方は、ぜひはじめの半歩をSNSから進めてみて欲しい。
(アジアクリック/高橋学)

私がASEANで働くことを決めた10の理由。

東京からASEANに飛び出して以来、自由で希望ある生活が送れています。

自分の未来や社会に閉塞感があるなら、社会ごと変えてしまいましょう!

1. 自由がある

家族やチームに貢献は分かるけど会社に貢献って何?な社会。多民族だから横並び意識なんてない、その日仕事が終わったらさっさと退社して昼からビール飲んでればいい。
家族や自分が何よりも大切。 だから許し合う。 退職もクビもその日に出来ますが、仕事の結果は自己責任。

2. 片言の英語でOK

中学英語で十分。むしろ必要なのはしっかりとしたビジネスへのビジョンを語り、ハッキリした判断を示せるかです。
 住めば英語だけでなく、現地語も覚えます。
逆に言うと、家庭環境がない限り現地に住まないと外国語を覚えるのは ほぼ不可能では?

3. 1日で会社ができる

資本金2シンガポールドルからその日に会社設立が可能。HSBC等海外の銀行口座も付いてきます。全部合わせても30万円以内。家族も含めた2年間のビザ付き。
1日でシンガポール企業のオーナーです。

4. お金が貯まる

シンガポールの税制なら数百万円以上が手元に残る。法人税は最大17%, 年収1,000万円でも諸税合わせて年間数十万円だ。少なくとも何百万はかは日本より手元に残ります。
 日本円だけでなく、現地通貨も貯めてリスク配分しましょう。

5. 明るい

格差は広がるとはいえ、冬もなく助け合いの家族主義で死なないし、もともと南国で楽観的、かつ7%程で経済成長しているから希望に溢れた社会で世の中明るいです。
未来のある若い国と若い国民は明るい!

6. 安い

衣食住の生活コストが低い
プール・セキュリティ付きコンドミニアムが、シンガポール以外なら月3万円〜。
日本食は高いですが、現地の屋台食やデパートのフードコートなら一食200〜500円程度です。

7. 昼から呑める

シンガポールでも他国でもビジネスマンが昼から外でキーンと冷えたビール飲んでます。
結果を出していれば変な束縛なんてない。
シンガポール以外は別に昼から飲んだって悪くない、フリーです。ビールは80円〜

8. モテる

親日国ですから、男性にも女性にも日本人は人気があります。
友達なんて放っておいてもできる。日本だと友達作るのにもSNSやアプリ。
モテるからこそ、日本人のモデルとなるよう、どこでも慎みを忘れないようにしましょう。

9. 求められている

ASEANが求めているのは、中国に安さ、日本に質。日本製品サービスは嘘がなく、高くても20年使えると皆知っていますよ。

10. 社会に貢献できる

だから日本人としてASEANにいれば、必然とASEANおよび日本社会に貢献することになる。
沈没して遊んでる親父も多いが、発展途上国のASEANのインフラの安心安全、教育、仕事へのモラルを伝え、ASEAN諸国のパートナーとして伴走できるはず。いかがでしょうか?
冒頭の写真は「鎖に繋がれた象」。本当は力があるのに、幼少の時からの小さな鎖が今でも抜けない、と思い込んでいる様です。

ひとり暮らしアパートで2,3万から。1ヶ月も1日だって契約OK。1ヶ月ほどASEANに飛び出してタイでもベトナムでも、好きな国で暮らしてみませんか?
(アジアクリック/高橋学)

【ご推薦有難うございます】東南アジアの専門家、高橋学氏

こんにちは、アジアクリックの下垣です。
シンガポール企業ロミスの竹内CEOより、当社代表高橋へ下記のご推薦文をいただきました。
これからもスタッフ一同、ASEAN市場ノウハウの伝道に努めてまいります。 どうもありがとうございます!

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高橋学氏は、タイ・マレーシア・シンガポール・インドネシアなど週替りでASEAN10カ国を周って現地に密着、各マーケットの最新状況に精通している東南アジア市場の専門家です。

英語、中国語、インドネシア語を話し、華僑や現地民族の人脈ネットワークを持っています。

高橋学氏が得意とするのは、それら複数国へのPRや市場調査。

最近ではJETROのアセアンキャラバンのPR担当や、JNTO日本政府観光局の新市場調査を担当。日系企業のみならず現地企業のASEAN展開をサポートしています。

現時点で、高橋氏は日本人として唯一のASEANマーケットの専門家であり、氏が足で稼いた現地ネットワークと現地事情への精通は、貴社のASEANビジネスの方向を示し、氏のアドバイスによって、新興市場でのリスクを最大限回避できることでしょう。

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(アジアクリック高橋学について)
東京商工会議所 国際展開アドバイザー、ABC会(全国ホテル旅館協会)、銀行での講師など講演実績は100回以上。月
刊「広報会議」やリクルート・キーマンズネットにASEAN記事を連載。

著作に「さあ、東南アジアビジネスをはじめよう!成功のカギはソーシャルメディアの使い方にあり」(インプレス社刊)がある。
(Amazonや楽天から購入 http://amzn.to/1FfciGN)

さあ、東南アジアビジネスをはじめよう!成功のカギはソーシャルメディアの使い方にありASEAN東南アジア市場マーケットテキスト情報本

(講演、執筆、お仕事のご相談は)
連絡先 アジアクリック シンガポール
電話  0120−74−1990(日本国内からフリーダイヤル)
メール info@asiaclick.jp(担当 / 下垣)

私がインドネシアを学びの場に選んだ理由

こんにちは! ジャカルタから高野です。

私はいま、国立インドネシア大学で勉強しています。私がなぜインドネシアを選ぶのか、インドネシアという国が日本にとっていかに大切かを、書いてみたいと思います。

私は、イスラーム世界の政治に関心があって大学に入りました。「イスラームと民主主義」というテーマが、大学時代を通して私が興味を持ったテーマです。その観点から、インドネシアはとても興味を惹かれる対象でした。インドネシアは人口にして世界第三位の民主主義国であり、ピープルパワーの影響が大きい、すなわち民意によって変化しやすい国です。問題は多いが、それにチャレンジできる可能性が高い国、と言えます。緩やかなナショナリズムと、地域主義とのバランスが良く、地域ごとの伝統文化を大切にして発展しているこの国は、「多様性の中の統一(Bhinneka Tunggal Ika)」という国是を体現していく道を進んでいると思います。また私は、穏健な国民性のインドネシア人の中に、知性を重んじるイスラーム、というのが国民の精神性にあると考えています。

日本の若者には、日中や日韓、日台のように、日本と「陸のASEAN」(ここでは、タイやベトナム、ミャンマーなど、大陸部のASEAN諸国)との関係に興味を持つ人が多いが、「海のASEAN」(インドネシアやマレーシアなど島嶼部のASEAN)に注目する人はまだまだ少ないように感じます。日本はインドネシアに経済的に大きく依っていますが、その国民のことは特にイメージを持たないのが現実だと思います。インドネシア政府が推してきたのもあって、インドネシアといえば、バリ島と、ボロブドゥールのような仏教文化からのイメージになりがちですが、それはインドネシアのほんの一部に過ぎません。

日本政府が観光ビザを緩和すると、たくさんのタイ人、マレーシア人の旅行者が日本に押し寄せました。今後も日本の観光業はASEANの人々に依存していくでしょう。ASEAN最大人口にして旅行好きなインドネシア人を、日本人はもっと知る必要があると思います。アジアの国々との、経済的関係だけでない繋がりが大変重要な時代です。

また、開発によって世界有数の生物多様性が急速に失われていくインドネシア。日本人には、エビやウナギ、パームオイルへの責任があるのではないでしょうか。

初めてインドネシアを訪れたとき、私は美しい芸術に出会いました。Affandi という巨匠の絵画です。インドネシアの美しい自然と人々とを、情熱的な筆致で描いています。帰国してから、近代インドネシア文学最大の作家、プラムディアの小説にはまりました。こうして私はインドネシアの文化に心を奪われていきました。そして、その魅力を日本人にもっと知ってほしいと感じています。

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【ASEAN市場】Facebook運営方法は、ローカル化が鍵

こんにちは。シンガポールから高橋です。
ASEANに向けてのプロモーションの一環としてよく聞かれることに、タイ•マレーシア•シンガポール•インドネシアASEAN4市場などに向けたFacebookを活用した「同時プロモーション」があります。
今回はASEAN複数国でFacebookを運用する方法を共有します。

◾︎ASEANで有効なFacebookでの商品PR

ASEANでも通常のプロモーションは、Facebookだけでなくホームページとキャンペーンや現地イベントと組み合わせて行います。Facebookを活用するのは現地の新しい顧客層にリーチし、告知し、ファンをロイヤルカスタマー化していくためです。実際、FacebookはASEANでも有効で、新しい商品サービスの市場導入のためのコストパフォーマンスは随一でしょう。
◾︎Facebook運営はローカル化が鍵
しかしながらASEANも外国、多民族・他宗教なだけに押さえておくべきポイントも。

下記にまとめてみたのでご参考ください。

|対象|言語|宗教|PRポイント|炎上ポイント| |--|--|--|--|--| |タイ人|タイ語|仏教|写真動画、派手|政治王家| |マレー人|マレー語|イスラム教|快適|宗教| |マレーシア華僑|英語またはマンダリン|仏教道教、キリスト教|ハイソ|民族政治宗教| |シンガポーリアン|英語またはマンダリン|仏教道教|民族格差| |インドネシアプリブミ|インドネシア語|イスラム教|口コミネタ|宗教、民族| |インドネシア華僑|インドネシア語|ハイソ|宗教、民族、政治|

以上の通り、Facebookを各国の言語で運営しないと効果は薄いでしょう(英語話者、つまり各国の一流ビジネスマンを狙うならありですが、それならLinkedinの方が有効です)。また、民族ごとに響くポイントや避けるべき表現など特徴がありますから、知らないと炎上する危険性も高くなります。もちろん、Facebookだけでなくホームページやセールスツール制作時にも現地のルールがあります。
予算や人員の都合のため、当初は英語だけでの運営でも良いですが、ターゲットが決まってきたら言語と発信内容を切り替えコンバージョンを高めて行きましょう。
(アジアクリック/高橋学)
ASEANで人気な【スマホアプリの8大ジャンル】とは?

人口6億人のASEANでは、1日平均2〜3時間もスマホからインターネットを使っている。
※タイ・マレーシア・シンガポール・インドネシアなど。wearesocial調べ
かたや日本では1時間。日本人以上に、ASEAN市民はいかにスマホ依存なのかが分かるだろう。

ASEAN東南アジアスマホPC利用時間

■人気アプリの秘訣は「家族友人」&「快楽快適」

では何をしているのか。ASEANに住む筆者が8つに分類してみた。

1,家族友人とのコミュニケーション=Facebook等ソーシャルメディア
2,セルフィー=自分撮り。自身や友人家族との写真を撮ってSNSで拡散
3,ゲームでのリラックス=キャンディクラッシュソーダやハイデイなど
4,暇つぶし=上記ゲームやFacebookでの面白ネタ
5,恋人探し=TinderやTangoなど異性と出会えるアプリ
6,仕事=Googleでの情報収集、チャットワークなどでの連絡報告相談
7,移動=タクシー予約のUberやGrabTaxi、Google地図で時間の効率化
8,学習=英語や中国語など人気言語をアプリで学ぶ(が続かない)

であり、上から順に利用目的として多い。
つまり、快楽と快適を求めてスマホを活用しているのが分かるだろう。
寝るときにスマホでインスタグラムを見ながら就寝し、朝起きてFacebookタイムラインを確認する。

アジアASEAN東南アジアのSNS利用率アジアクリック

以上から、スマホ使いのキーワードは「家族友人」「自分撮り」「暇つぶし」「快楽・快適」であり、難しい操作や説明は敬遠されているのが分かる。
より簡単で分かりやすく、かわいく綺麗でシンプルなデザイン、快適になるサービスでまた、人に自慢したくなる成果物。

昨今人気なアプリでは、
みんなに繋がるFacebook、シンプルな操作のInstagram。
SNSではPathやTinderなど直感調査で対象目的がはっきりしているもの。
様々な表情を撮れたり、かつらをつけれたり画像加工が出来たりするセルフィー関連アプリの多くがヒットしている。
またゲームでは友人知人と一緒に楽しめる落ち物パズルや育成系などがあげられる。

■今後ヒットするアプリのネタはズバリ

ASEANに住む筆者が考えるに、当地域で人気が出るであろうアプリの種類は

①セルフィー、写真アプリ
②可愛いパズルアプリ
③おもしろネタキュレーションアプリ
④時間が短縮できるもの
⑤暑さから逃れられるもの

といったところだろう。
皆さんも、ASEAN6億人市場向けにぜひ快適なアプリやサービスを考えてみていただきたい。
(アジアクリック/高橋学)

【FAQ】ASEAN市場へのSNSでのPR基礎知識

昨今、自社製品をFacebookなどSNS(ソーシャルメディア)でASEAN市場、特にタイ・マレーシア・シンガポール・インドネシアへ向けてPRしたいというご相談をよくいただく。そこで今回はよくご質問いただくことを下記Q&A形式でまとめておく。

Q SNSはASEAN市場へのPRに有効ですか?

B2Cにおいて有効なのはFacebook。
Googleアドワーズと合わせて自社ファンのゼロからの獲得、及び教育に使いましょう。
ASEANでのFacebookのポイントは「現地語で」「現地人の感覚に合わせる」ことです。
キャンペーンも数ヶ月に一度は行いましょう。

B2BにおいてはLinkedinが非常に有効なソーシャルメディアです。
特にシンガポールやマレーシアなど英語圏では強力です。
その他の国についても、ビジネスマンおよびエグゼクティブの多くが利用しており、人事以外でもビジネスパートナー獲得のための信頼できるソーシャルメディアネットワークとして英語で活用できることがメリットです。

Facebookはコミュニケーション戦略と、キャンペーンなど実際に顧客と接する機会の提供が基本となります。
またイスラム教徒など民族に応じて炎上を未然に防ぐ戦略が必要です。

Q Facebook以外に有効なSNSは何ですか?

ツイッターと写真共有SNSのInstagramです。
特にインスタグラムはタイ・マレーシア・シンガポール・インドネシア・ベトナム・フィリピン・香港について検討に入れても良いかもしれません。
また良く聞かれるLINEも含めて、これらはFacebookとWebサイトと合わせて使わないと効果は薄いです。

Q Facebook広告は有効ですか?

有効です。
ASEAN地域ではターゲットによりますが現在数十円程度で1いいね(1ファン)を獲得することが出来ます。
しかしシンガポールとタイなど、Facebook広告の入札が激しい地域は注意が必要です。
より絞り込んだターゲット属性で、低単価かつ高エンゲージメントを狙いましょう。

Q タイ向けやインドネシアなど非英語圏でも、英語で投稿しても効果あるでしょうか?

ごく限定した効果しか得られないでしょう。
タイであればタイ語、インドネシアであればインドネシア語が良いです。
理由の一つに、もし英語で投稿し続けても現地人は「自分たちだけに向けた情報発信でない」と感じ取り、Facebook等SNSの使用目的であるファン化、ブランディングに大きな遅れを持つということになります。

Q 炎上リスクについて聞きたいのですが?

もし現地の政治・宗教・民族問題に明るくなければ、炎上のリスクが高いです。
ASEANの人口の半数はイスラム教徒です。キリスト教徒との衝突もあります。政治面でも事実上一党政権も多く、また各国内での民族間の経済格差が広がり繊細な状況も一部もあります。
現地語で投稿運営するのに加えて、現地人に担当させ、クオリティチェックは日本人が行うようにしましょう。

以上、簡単ですがASEAN地域のFacebook運用においてよく聞かれる質問と回答を列記させていただきました。この他のご質問等は
・日本国内からフリーダイヤル 0120−74−1990
・メール info@asiaclick.jp
へお気軽にご相談下さい。
(アジアクリック/高橋学)