こんにちは、シンガポール特派員のRogerです。2016年2月中旬に、楽天がシンガポール、マレーシア、インドネシアにおける ECサイト事業を打ち切るとの衝撃的な発表を行いました。
楽天は、「日本のアマゾン」と揶揄されるほど、日本の最も巨大なECサイトを運営している企業です。(アマゾンは、皆様もご存じのように、アメリカでリテール革命を起こした企業です。)ただ、経済成長が著しい東南アジア、しかも客単価の高いシンガポールを含め、一体なぜ楽天は撤退を決めてしまったのでしょうか?
今回の記事は、シンガポールの激しい競争下にあるリテール環境を俯瞰しながら、楽天がシンガポールから事業を撤退させた理由を検討していきます。