ASEAN主要7カ国+インド マーケットの入口

ASEAN市場とは③〜本当にASEAN新興市場で良いのか? 日本ではいけないのか

前回までの記事
ASEAN市場とは①〜一枚岩でないASEAN諸国。国々の中の民族や宗教など個々の理解が必要
ASEAN市場とは②〜中国ビジネスの失敗から学ぼう

だからこそ、私の周りの人々には、日本人には私のような失敗をしてほしくない。市場を知ってから、民族性やリスクを知ってからその国でのビジネスを深慮してほしい。

昨今、やれイスラム市場だ、インドネシア市場だ、世界の工場ベトナムだと進出熱が高まっているが、今一度静かに検討をしてみていただきたい。

「東京や大阪、地方ではそのビジネスはできないのか?」

「それぞれのデメリットとメリットを比較したらどうか?」

「慣れない土地で、相手のルールでビジネスするほどの理由があるのか?」

もちろん、世界の5人に1人を占めるようになるイスラム市場は魅力的だし、親日で日本の倍の人口であるインドネシアも中国に次ぐ隣りの大市場として検討したほうが良い。しかし、自社の商品や達成したいことは外国に打って出てまでする必要があるのだろうか?

ASEAN市場のリスク、魅力比較一覧アジアクリック

検討材料としてのASEAN各国の比較情報を、拙い経験と知識の中から皆さんに共有していきたい。
(アジアクリック/高橋学)

つづきの記事→ ASEAN市場とは④〜華僑ビジネスとマレー系既得権益層のハイブリッドである