ASEAN主要7カ国+インド マーケットの入口

ASEAN訪日ブログ 資料請求・お問い合わせ
インドネシアで大注目!ベンチャー企業の実態は?

スラマットシアン、インドネシア特派員のロナルドです。

さて、ここインドネシアではインターネット、スマートフォン、その他ガジェットが急速に個人ベースで普及している様子が日々見て取れます。これに伴い、オンラインビジネスも隆盛していて、特にテクノロジー分野のベンチャー企業の勢いは別格です。そして、彼らの特徴としてあげられるのは、個々が発展していくというものではなく、同業者と投資家やインキュベーターのコネクションや投資を共有することで、共に成長しあっているという点です。Indosatがそのいい例です。

 

これらインキュベーター会社は投資家を集めて、投資を呼びかけます。加えて、自分たちで1年に1度コンペを催し、ここでも投資家とのマッチングが行われます。

1回のコンペでは大体30から50の企業が集い、オンラインサービスや新たなテクノロジーのアイディアを競います。そして、3~5社が表彰され、投資を得ることが出来ます。

indonesia2

こうしたコンペは投資家にとってはまさに将来の有望な投資先を見つけるいい機会です。というのも、こうしたコンペに参加できること自体参加企業にとっては敷居が高いので、その分洗練された企業に出会うことが出来、インドネシア発のFacebookやDropboxを探し求めているのです。

そして参加企業側にとっては、インキュベーターと共に学び、成長できる、絶好の機会であることは言うまでもありません。特に、こうした機会によってローカルな視点、グローバルな視点を学べることは彼らにとって大きなメリットなのです。

indonesia3

10年、20年先を見据え、今日もまたインドネシアでは投資家、起業家、インキュベーターが集い、新たな可能性をインターネット、テクノロジー分野で探しています。

インドネシアの実情:多くの投資家がいる一方で数少ないイノベーター

こんにちは。インドネシア特派員のロナルドです。

さて、ここインドネシアにいると日々進む経済成長を肌で感じることができます。インドネシアだけではなく、近年、東南アジアは経済成長が急速に進み、それ故にビジネスチャンスが多く存在する場所として世界的にも認知されていることと思います。そんな東南アジアへの投資、特に技術分野での投資をのぞむ声がアジアの外から聞こえてきます。実際、東南アジアの至る所で多くの投資家、インキュベーター、ベンチャー起業家と出会うことが出来ます。

一見するといいことに思えますが、ここインドネシアでは少し問題があります。

というのも、これらのビジネスチャンスは若者のみに限定されているものが多いのです。実際、政府もインドネシア人の若者には「勤め人」になるより、起業家になることを奨励しています。これには、これまで経験してきた高い失業率故に限られている就職先の窓口を政府が懸念している背景があり、加えて、外部から更に投資家を呼び込もうとする意識があります。

 

つまり、政府は積極的に海外とインドネシアを投資家、インキュベーター、起業家を媒介としてビジネスによって繋げようとしています。つまり、多くのビジネスチャンスが眠っているのです。

 

ronald2

 

そして、ベンチャー企業の傾向としては、そのほとんどが技術分野に依るもので、たとえばモバイルアプリ開発、ディバイス生産です。これらの産業はインドネシア人の人口、そしてデジタルディバイスを使用してインターネットを楽しむ国民性を考えると、ますます発展していくことがうかがえます。

 

ronald3

 

ただ、それに対して投資先の方が追いついていない状態です。というのも、インドネシア人の若者にとって起業は勇気のいる決断であり、たとえ起業をしたいと思っても、どのようにすればいいか、情報が非常に限られているのです。

 

ただ、この点に関しても、インドネシア人の起業家育成講座開設、インドネシア人のビジネスネットワーク形成イベント主催など、出来ることは沢山あるのです。

インドネシア特派員/ロナルド