スラマットシアン!インドネシア特派員のロナルドです。
交通渋滞、亜熱帯気候、環境問題、燃料価格の高騰、駐車代等はジャカルタにおいてあるカルチャーを生み出しています。それは、多くの人々、特に世帯を持っている人々は週末に出かけることを嫌うというものです。これは多方面のマーケティングやセールス戦略、特に家から出ずとも出来るような取引を出来るだけ簡素化したに小売業に影響を及ぼしています。これこそが、ジャカルタで今最もアツイビジネスの一つである、ネットショッピングを台頭させた背景なのです。
とはいえ、既にインドネシアではネットショッピングで有名なサイトはほぼ飽和状態にあります。どのサイトも商品が充実していて、日常品から電化製品まで幅広く取り扱われ、サイトそのもののクオリティーも高いのです。
競争が激化する中で重要なポイントは、男女別に分けたマーケティングです。たとえば、一般的に男性はガジェットや最新機器といった電化製品に関心を持つのに対し、女性は最新の商品やディスカウントされているお得品に目がありません。
そして、次に考えるべきポイントは、顧客が一体いつe-commerceを利用するかという点です。インドネシアのネットショッピング会社はディスプレイ広告、メール、SNSなどをそれぞれのターゲットに合わせて駆使しています。この際のコミュニケーションにおける重要な点は、商品そのものの説明、商品のプロモーションキャンペーンについての説明、お得であること(ディスカウントしているということ)、そして『先駆け』(流行する前や、皆が手に入れる一歩前ということ)であることです。 これらは必ずウェブサイトに訪問するきっかけとなり、ウェブサイトを訪れたことで更に詳細の情報を得られ、支払いプロセスも複雑でなければ、彼らを巻き込むことができ、結果的にウェブサイト自体も盛り上がりをみせるでしょう。
成功しているネットショッピングサイトの特徴としてあげられるのは、手間、商品のクオリティー、カスタマーサービスを総合してコスパがいいことです。このバランス感覚こそ重要なのです。だからこそ、特定のターゲット層に的確なメッセージや情報を送ることが出来るデジタル戦略がより一層大きな役割を果たせるわけです。