ASEAN主要7カ国+インド マーケットの入口

ASEAN訪日ブログ 資料請求・お問い合わせ

ASEAN訪日ブログREPORT

 【注目市場】フィリピンからの訪日インバウンド、攻めるべき「3つの理由」

急成長するフィリピンからの訪日インバウンド。

タイは、ASEANの中では一歩抜きんでて100万人を達成しました。

そしてフィリピンはそのタイを追うようにどんどん成長しています。2018年には他のASEAN諸国を追い抜いてタイ追走の独走態勢に入りました。

今回は高橋から、現地で活動を行っている”現場感覚”から得たフィリピン市場が伸びる理由、そしてではなぜ今、フィリピン市場を攻めるべきなのか?をお伝えします。

 

理由その1)フィリピンの旅行会社営業は「二度おいしい」

(マニラの旅行会社で、訪日ビザの申請に並ぶフィリピン家族)

GIT/FITの比率については、観光庁発表の推定データ等、様々なものの見方がされています。

私たちアジアクリックでは、独自に現地旅行業界へのヒアリングを通じてフィリピンではまだ1~3割程度が団体ツアー(旅行会社の形態による)と把握しています。

フィリピンでは団体ビザの有効期限が3か月と短く、募集型の団体ツアーは難しい状況です。しかしここでいう団体ツアーは、顧客をすでに持っている旅行会社が3組~5組のファミリーをまとめて団体にしたり、経済成長に伴ってますます増える日系企業のインセンティブツアーなどを指しています。

このようなマーケットでは、数字上はFIT比率が高いように見えても実は「旅行会社へきちんと営業をかければそれだけ返ってくる=送客が実現できる」計画性が高い市場とも言えるのです。

当社でもフィリピンのキリスト教団体や日系現地企業など、100名程度のツアーをコツコツと造成・催行してもらっている実績があります。

またFIT客についても、実はフィリピンでは多くの人がビザ取得のために旅行会社を訪れます。その際にはもちろん旅行会社としては航空券の手配やホテルの宿泊手配などをPRします。その時に「おすすめの観光地」としてアピールしてもらうということも可能ですので、フィリピンでは「旅行会社は二度おいしい」ということになっています。

現在当社では、フィリピン現地旅行会社に対して「FITパッケージ商品」の造成を働きかけています。まだシンガポールやタイのように主流の商品ではありませんが、ビザ取得のための旅行会社訪問がある限り、「次の有力商品」として各社が取り扱いを拡大し始めるのも時間の問題です。

 

理由その2)世界中の海外旅行先の中で「日本」が人気なのはタイ人とフィリピン人

(マニラの旅行会社で、訪日ビザを申請するフィリピン市民)

私たちは「訪日インバウンド」のみを扱っているのでついつい見落としがちですが、実はASEAN諸国の人たちから見る「海外旅行先」の候補としては様々な場所があります。

ヨーロッパやアメリカ、中国などはもちろんのこと、各国まず初めに出てくるのは隣国やASEAN域内などの「周辺国」です。例えばマレーシアからの海外旅行先のトップ3は①タイ②インドネシア③シンガポールと言われています。タイからも①マレーシア②ラオス③ミャンマーと周辺・隣接国がトップに並びます。

私たちが「訪日」として狙うのは「周辺・隣接国以外でのトップ」なのですが、実はこれが難しい市場もあります。

シンガポールやマレーシアからは(中華系の方にとっては)言葉の通じやすい台湾や香港、中国に行きやすい傾向がありますし、「訪日」に関してはヨーロッパよりも高い、ということから選べばれにくい環境にあります。また、経済発展して英語も話せるということからヨーロッパやオーストラリア、またはクルーズ旅行なども人気があります。

そんな中で、「周辺・隣接国以外で」訪日が人気となっているのが、タイ、ベトナム、そしてフィリピンです。

それはもともと親日国であり、日本食や日本コンテンツへの親しみがあったということに加え、多くの人が日本に住んでいる(=親戚などがいる、日本に住んでいる人を知っている)などから訪れるきっかけを持ちやすい、といったことが要因でしょう。

そのためタイからはすでに113万人もの人が日本を訪れるようになり、経済発展著しく中間所得層がものすごい勢いで伸びているフィリピンやベトナムからの訪日が今、とってもアツい市場になっているということなのです。

 

理由その3)これからまだまだ訪日数と消費が伸びリピーター化する

今年に入り、訪日の中心市場の一角であった韓国と香港、そして台湾からの訪問者数が減っています。それぞれカントリーリスクや市場の飽和が原因です。

今伸びているアジアの国としては、2018年の伸び率実績、訪問者数で以下のようになります。

①ベトナム(25.9%、38.9万人)

②フィリピン(18.8%、50.3万人)

③タイ(14.7%、113万人)

④中国(13.9%、838万人)

⑤インドネシア(12.6%、39.6万人)

⑥シンガポール(8.2%、43.7万人)

このうち、ベトナム・フィリピン・インドネシアに関してはまだまだ初訪日の人も多く、その後にリピーターがどんどん増える「訪日成長市場」です。

タイに関しては訪日人気が他の国に比べて圧倒的で、リピーターがすでにほとんどになっていますがその勢いは衰える様子がありません。

シンガポールに関してはFIT対策・リピーター対策でのより高次元の日本体験が求められていますが、PRできる「新たな日本体験」をうまくFITで誘導すれば、まだまだ伸びる市場でしょう。当社も地方自治体での成功事例があります。

ベトナムは旅行会社から造成の条件として補助金を求められることが多く、一筋縄ではいかない市場になっています。しかしながらピンポイントでベトナム市場に補助金を投入する戦略はまだ有効です。

各国、それぞれ攻め方を工夫しながら「ASEANトータル戦略」でASEAN主要6か国をカバーするのが当社のおすすめです。

フィリピンは、そのための一つのキーとなる市場でしょう。

 

当社では、

「ASEANは重要なことはわかっているけど、どこから手を付けたらいいのかわからない」

「タイ(シンガポール)はやっているけど、なかなか他に手が回らない」

「伸びているフィリピンやベトナムに興味はあるけど、どうしたらいいんだろう」

そんなお客様の声に答えて「ASEANどこでも定額」サービスをご提供しています。

 

主要6か国のどれでも3か国を選んで毎月5社ずつ営業代行をし、さらに各国メディアや旅行会社に情報配信、トレンドレポートまでついた充実したプランとなっています。

詳しくは、下記のプレスリリース、チラシをダウンロードしてご覧ください。

 

プレスリリース:https://asiaclick.jp/new/wp-content/uploads/2019/08/190801ASEANどこでも定額プレスリリース_Asiaclick.pdf

A4チラシ:https://asiaclick.jp/new/wp-content/uploads/2019/08/190801ASEANどこでも定額.pdf