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 【インドネシア】インドネシア人の若い層の行動が変化!!レバランの行動傾向とは?!

セラマソレッ!アジアクリック・インドネシア特派員のルキです。

今年のレバラン(断食明け大祭の大型連休)は、最大週末を入れて10日間のお休みとなりました。2日間の祝日以外は政府指定休日ということで、休みの有無は企業が決めることができますが、基本多くの企業ではお休みとなります。今までイスラム教暦により、このレバランには多くの人が故郷へ帰り、家族との時間を過ごすと言われていました。しかし、現在の20代~30代前半の若者の行動に変化が表れているのです!

そこで今回は、訪日インドネシア人観光客の誘致にも繋がる若者の行動の変化の2つの理由をご紹介致します。

<理由その1:会社の雇用形態の変化>

中華系インドネシア人の場合、これまではお手伝いさんが故郷へ帰り自宅で食事や掃除が行われないことから、レバランに海外へ旅行に出る人も多くいました。一方、イスラム教のインドネシア人は故郷へ帰省する人が多く、海外へ行く人はあまりいませんでした。しかし最近では、ジャカルタ都心部のイスラム教徒の20代〜30代前半の若者は、「大型連休は遠い海外で友人と遊ぶ」という新しい考えを持つようになってきています。

その要因の一つとして、『会社の雇用形態の変化』があります。これまでは自営業や非正規雇用者が一般的だったインドネシアでしたが、近年では会社に正社員として勤め、お休みが限られる層が増えてきました。つまり、このレバランが海外旅行をする唯一のチャンスなのです。この期間に海外旅行をする人々をターゲットにし、旅行博やSNSでプロモーションすることで効果が出ると考えられます。

 

<理由その2:航空券の確保のしやすさ>

レバランには、人口2億5000万人が国内を移動するため、国内線の航空券が手に入りづらくなってしまいます。航空券を購入できなかった場合、バスや船などを乗り継いで故郷に帰る人もいますが、時間が非常にかかり一苦労です。しかし、海外に出る人は国内を移動する人より少ないため、訪れたい国へ行く航空券を購入できます。せっかくの限られた休暇は有意義に、そして過ごしたいように過ごそうという考えを持つ人が増加しています。この需要と供給のバランスの良さが、海外旅行者を増加させている理由でもあるのです。

 

東南アジアの国々の市場は、驚くほどの速さで変化をしています。PRをする際に以前と同様の手法や商品で行っていても、効果はだんだんとなくなって来てしまいます。また、若い世代の海外思考が強まっているため、彼らをターゲットにしてプロモーションなどを行うことは長いスパンで効果があります。なぜなら、すぐに海外旅行に行ける所得がある若者、これから就職して今後海外旅行をする若者の両者にアプローチができるからです。加えて彼らが家庭を持った際に、家族で旅行をする可能性もあります。まずは彼らに知ってもらう切り口として、来年はレバランに旅行をしたいと思う若者層をターゲットにし、誘客PRに力を入れてみてはいかがでしょうか?

弊社では東南アジアそれぞれの国の言語でSNSを開設し、みなさまのビジネスのお手伝いをさせていただいております。また、若者間での認知度を上げる切り口となる「インフルエンサー」によるPRも実施可能です。更に現地旅行会社と協力をして、ツアー商品を造成することも承っております。訪日外国人観光客の誘致のための市場調査から商品企画、販売までワンストップで実施可能なアジアクリックにぜひお問い合わせくださいませ(info@asiaclick.jp)!

 

(アジアクリック・インドネシア特派員・ルキ)