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【マレーシア】楽天市場を東南アジア撤退に追い込んだLAZADAの3本の矢とは!?
こんにちは、PR事例特派員のAyaです。今回はASEAN諸国から撤退した楽天の敗因と、急速に事業を発展させているインターネット通販サイトLAZADAの勝因のポイントをご紹介致します。
2016年3月1日にインドネシア、マレーシア、シンガポールでのマーケットプレイスを閉鎖させると発表した楽天。完全撤退ではないものの、この撤退には現地で拡大するEコマースビジネス事情が起因していることが分かりました。
WirelessWireNews/流通 参照( https://wirelesswire.jp/2016/03/50812/)
楽天は進出先の東南アジア諸国で展開するネット通販事業からは撤退し、スマートフォン上で中古品を売買するフリーマーケットサイト事業に転換するとしました。
その理由は、以下の2点が挙げられます。
① 東南アジアではEC市場が小さい
② 市場の多くをインターネット通販事業を展開するLAZADAが占めている
今回は、LAZADAがなぜASEAN諸国で急成長を遂げたのか?
そのポイントをご紹介させて頂きます。
- LAZADAとは?
LAZADAはドイツのベンチャー企業(Rocket Internet SE )が2012年に設立したインターネット通販サイトです。現在ではタイ、マレーシア、フィリピン、ベトナム、インドネシア、シンガポールのASEAN6カ国で事業を展開しています。
サイト内では品揃えが豊富で、複数言語にも対応しています。その他にも、現地のスーパーマーケットなどがあり、それぞれの国に対応したサービスを提供しています。
また、オンラインサイト訪問数は1日あたり400万件、1ヶ月あたりでは5500万人がLazadaを利用しており、2015年の時点では年間総商品価値が10億を突破しているようです。
Payoneer参照 (http://blog.payoneer.com/%E9%80%9F%E5%A0%B1%EF%BC%81%E6%9D%B1%E5%8D%97%E3%82%A2%E6%9C%80%E5%A4%A7%E7%B4%9A%E3%83%A2%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%80%8Elazada%EF%BC%88%E3%83%A9%E3%82%B6%E3%83%80%EF%BC%89%E3%80%8F%E3%81%A8%E3%83%91/?lang=ja)
これらの数字から、LAZADAは創業からわずか3年程度でかなり速いスピードで東南アジア圏のEコマースビジネスを展開していることがわかります。
コレが LAZADAの3本の矢!
① 操作が簡単!
SNS利用者の多いASEAN地域では、フェイスブックで個人間での売買・転売をする方が合理的です。
LAZADAでは取引業者がフェイスブックなどのSNSも登録していることが多いため、フェイスブックで様々な取引業者に関する情報を知ることができます。また、操作が簡単で消費者と業者のお互いを検索し易くなっています。そのため、業者は販売から取引までの段階をLAZADAの中で全て行えるのです。
② ASEAN諸国でビジネスを拡大出来る可能性がある!
LAZADAで小売業者になるための手続きとシステムはとても簡単です!
4ステップで完了するシステム。
- 初めてアカウントを作成する場合はLAZADA MalaysiaのHPへ
- Sell on LAZADAをクリック
- Lazadaに直接連絡し、出店したい旨を伝える
- アカウントを作成し、自身のカスタムショップを開設
最初はLAZADA Malaysiaからスタートしなければなりませんが、売上が順調だとタイやフィリピン、シンガポール、インドネシアなどのASEAN地域にどんどん販売経路を拡大していくことができます。
③ 自分好みのショップページに!
出品者は、自分の出品しているページを好きにカスタマイズできるのがLAZADAで出品する楽しみの一つです。ウェブサイトやモバイルアプリで表示される出品ページの見た目や情報を出品者自身が設定することができます!商品の写真、説明文などを自分のセンスで彩って世界に一つだけのショップページを作ってみるのも良いかもしれません。
勿論、ただ出店するだけでは意味がありません。しっかりと現地で出店する際の市場調査や現地情報の調達を前もって行うことは必須です。その際には是非アジアクリックが現地で応援させて頂きます!
(アジアクリック・PR事例特派員/Aya)
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