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【ベトナム】訪日にも影響あり?!若者に高まる需要とは?
Xin chao!ベトナム市場担当の櫻井です。
「国民30人に1枚」。この数値は一体何を表しているかわかりますか?実は、クレジットカードの普及率なのです!クレジットカードをベトナムで使う上で、加盟店が少ないなどの声を聞くことがよくあります。しかし現在、ベトナムでの発行枚数は約300万枚と増加しています。
そこで今回は、ベトナム人向けのカード発行を開始した『JCB』の戦略とPR方法をご紹介致します!
■JCBのベトナム市場への参入
ベトナムではVISAやマスターカードが、富裕層をターゲットに事業を展開しており、シェア率も高いのが現状です。そこで、JCBカードは中間層に焦点をあて、大卒で社会人になり立ての20代から30代後半のホワイトカラーをターゲットにして利用者を獲得しています。クレジットカードの普及率がこれから高まる時期に参入したこともポイントで、参入コストを抑えることができます。
ではなぜ、中間層をターゲットにしたのでしょうか?ベトナムの消費者リサーチサービス「Q&Me」を運営する株式会社Asia Plusが、20代独身のホーチミン、ハノイ在住のベトナム人会社員を対象に「ベトナム人若者調査」を実施したところ、20代独身の15%がオンラインショッピングをしているという結果が出ました。
オンラインショッピングにはクレジットカードが必要ですよね。近年オンラインショッピングの利用率が上昇していることから、ますます若者のクレジットカードの需要が高まると考えられます!
■JCBのPR
ではここで、JCBのPR方法をご紹介致します。ポイントは大きく分けて2つあり、①Facebook、②キャンペーンの実施です。
①Facebook
※引用:https://www.facebook.com/jcbvietnam/
なんと公式Facebookページのフォロワー数は、約40万人もいます。JCBカードを使うとどのお店で、どんなメリットがあるのかという情報やアーティストなどが出演する動画を投稿しています。特徴は、「どのお店でどの商品が割引になるのか写真ですぐわかる」という点です。ベトナム人は細々と文字で説明されるよりも、パッと見てすぐにわかる情報を好みます。しっかりとローカライズされていますよね。
②キャンペーン
①でも紹介しましたが、「割引キャンペーン」が頻繁に行われています。特に「タワーの割引」は、訪日にも影響を及ぼすと言えます。これは画像の示すタワーを訪れた際、JCBカードを持っていれば入場料が無料になるというものです。カードを持っているだけで無料になるのですから、お得感満載で訪日ベトナム人にとっても魅力的なポイントがあります。
経済が変動し、国民の所得や生活が変化しやすい東南アジアでは、市場への参入のタイミングやPR方法はとても重要です。また訪日観光客も増加していることから、日本でのメリットも多くのユーザーを獲得するポイントです。「日本の会社」というだけで安心感は与えられますが、付加価値が重要視され始めているのも事実です。
アジアクリックではライバル及び消費者調査、商品企画から販売、PRまで全て実施可能です。また東南アジア各国に現地特派員がいるため、ローカライズしたコンテンツ制作やPRで多くの実績を残しております。ぜひお気軽にお問い合わせくださいませ!
(アジアクリック・ベトナム市場担当/櫻井)
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