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 タイのマーケティング3.0時代に有効なツールとは、一体…!?

サワディーカップ、タイ特派員のエーです。

マーケティング3.0という言葉はこの4−5年間の間によく聞かれる言葉になったと思いますが、

1.0と2.0とどのように違うか分かりやすく説明すると、

マーケティング1.0は「商品中心」のマーケティングで、品質を宣伝することを重視し、市場を一律のマス市場と捉える考え方です。

マーケティング2.0は「消費者志向」のマーケティングです。

「お客様 は神様」という時代で多様化した消費者ニーズを満足させることです。

 

マーケティングは3.0の価値主導のマーケティングは、

消費者の機能的、感情的なニーズに応え充足させるだけではなく、

精神的充足にも応え、また社会的価値を求める人間を中心と据え、

ポシティプとネガティブの両者のフィードバックを全て受け止めて品質を改善することはもちろん、

ライフスタイルやトレンドや文化などでブランドを強めるマーケティングです。

 

そして、消費者の生の声を聞くことが出来る一番有効な手段は、SNSです。

特にタイにおけるFacebook利用人口は世界で9番目の3000万人であり、

そのアクティブユーザー数も高いことから、消費者のニーズを組み止める最も有効な手段として考えられるでしょう。

 

例えば、タイはサッカーが大好きな国で、ワールドカップは一過性のトレンドとはいえ、

爆発的な人気となり、タイでは深夜の試合の生放送時間には軽食が欲しいという声がSNSに殺到しています。

そのような消費者の声に応じて、配達時間を深夜12時まで延長したレストランもありま す。

短期間による延長ですが、大きな利益につながったようです。

もう一つの例は、タイは仏教の国で「タムブン」(徳を積むこと)といって、

困った人に施し、寺院に寄付を行うことなどで徳を積むことができ、より良い来世を送ることができると信じられています。

こうしたタイ人の文化を念頭に置き、SNSで「弊社の商品 で一緒に「タムブン」をしましょう!」というキャンペーンを展開し、タイ人消費者の心をつかみ、成功した企業もあります。

もちろん、インターネットユーザー3500万人のタイではSNSは最も便利で手間がかからない広告の手段ですが、当然リスクもあります。

 

それは、トレンドはすぐ変わるので、

つかむことが出来れば大きな利益に繋がりますが、 乗り遅れたり、トレンドを間違って理解してしまえば大きな損失を出すこともあります。

また、炎上リスクも当然あります。

例えば、タイの場合は、王室や政治などは十分気をつけなければならないので、

この点を理解しないままこれらの話題について投稿すると大変危険です。こうした場合は、試行錯誤をするより、タイの現場に詳しいプロに相談することが得策です。

 

マーケティング1.0から3.0まで一貫していることは、「良い商品サービスを、必要としている人に提供する」という基本です。それは今でも 変わりません。ポイントは、時代の変遷とともに、企業や商品サービスと、消費者への伝え方を改善していくという姿勢です。

(アジアクリック.タイ担当/エー)