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 日系企業インドネシアへ進出の5大リスク(順不同)

スラマットシアン! インドネシア特派員のルキです。

日々、アジアクリックでインドネシア進出をお手伝いしていますが、今日は現実的な障害を紹介します。

1,法律的側面

  • インドネシアの法律の変化(変化の頻度の多さ)

ネガティブリスト(サービス業、輸入業、金融業はネガティブリストに入り、通常以上に業務上の制約が多い。

TAXのルール変化が多く、来年度や近い未来さえも簡単に予測できない。

2,社会文化的側面

  • 宗教

イスラム教90%のため、イスラム教特有の礼拝時間やハッジ休暇(メッカ巡礼の長期休み)への理解と付与、アルコール飲酒や豚肉厳禁の文化を頭に入れておく必要がある。

  • 人種

プリブミ(ネイティブインドネシア人)には、政治関係が多く、華僑系インドネシア人は大手財閥関係者が多い。多くの日系企業が合弁としてインドネシアへ進出するため、どちらの系統に属すのかを理解したうえで、インドネシア人採用やビジネス方法を考える必要がある。

3,習慣的側面

  • 時間の概念の違い(時間通りに物事が進まない)
  • 規則的概念の違い(政治絡みでは賄賂などで物事を解決する文化は未だに存在する)

 

4,途上国事情的側面

  • インフラの設備不足が引き起こす問題

世界一の大渋滞ジャカルタ、そのため思うように移動ができず、大きな時間ロスが考えられる。また、雨期は洪水のため、営業停止なども珍しくはない。

5,時代的側面

  • 年々の物価と賃金の上昇

前年度との差は平均5%~7%上昇となり、毎年予算を大きく見直す必要が出てくる。

 

継続経営のためには、大きく以上5つのリスクを根底に、インドネシア事業計画を側面からも見直していく作業が必要ですね。 ぜひ他国・他都市市場と比較してみてください。